2006-04-14

日々雑感2


会社の同僚と表参道ヒルズに。ターゲットはビスティーズというワインのテイスティングバー。壁一面にテイスティング・マシーンが設置されていて、プリペイドカードを機械に差し込んで、自分の好きなワインを好きな量だけグラスに取って飲む、という仕組み。この店は、以前友人と表参道ヒルズに遊びに来たときに発見した店だったのだけど、ワイン好きの同僚に話したら大喜びして「是非行こう」という話になったのだ。

値段はまちまちで90ml(普通にワインを頼むと出てくるぐらいの量)500円ぐらいのものから、1万円以上するものまで(カリフォルニアのオーパス・ワンですよ!)。ただし分量の選択肢は20ml、50ml、90mlの3つがあるので、「味見」程度なら高めのワインにも比較的手が届きやすい。で、飲み比べたりできるのも楽しい。値段の違うワインを二つ取ってきてブラインドティスティングしたりとか。あ、勿論産地や銘柄を当てれるほどの「ワイン通」では全くないので、何を当てるかというと「どっちが高いか」を当てるのだ。値段が3倍ぐらい違う奴なら幾らなんでも当てられるでしょ!とか思っていたのだけど、これが意外に外してしまうのだ、情けないことに・・。

お酒は好きだけどそれほど強くない私にとって、「ちょっとずつ色んな種類」が飲めるこのお店はかなり高ポイント。次に行ったときはオーパス・ワンに手を出すぞ!と心の中で密かに決心。


ところで、ワインのテイスティング・マシーンって初めて見たよなあ、と思いつつwebを検索していると、こんな記事を見つけた。

ワインの試飲はセルフサービス・マシンで
 サンフランシスコ発ベイエリアを訪れたワイン愛好家たちは、ワインを試飲するためにナパやソノマのワイナリーまではるばる出掛けていた。だがこれからは、街にいながらにして、州北部の名高いブドウ園で作られたワインを試飲できる。

 というのも、サンフランシスコの中心にハイテクを駆使してワインを試飲させる店が登場したからだ。ここでは、スマートカードを使って100種類以上のワインを試飲してから、気に入ったワインを1本でもケースででも購入できる。わざわざワイナリーにでかけるのが面倒だという酒飲みも、これで試飲ができる。

 この店は『ビノベニュー』といい、2004年9月にサンフランシスコ近代美術館の近くにオープンした。ワインのテイスティングバーという発想そのものは、ここのオリジナルではない。しかし、セルフサービス方式の試飲機(写真)同店の共同経営者であるメアリー・リン・スラタリー氏とナンシー・ローランド氏がヨーロッパを旅行中に見かけたものを採用した店としては、米国で初めてだ。

ある程度予想通りだけど、アメリカ発のビジネスモデルだったのね(機械の大元はヨーロッパみたいだけど)。

上の記事では、セルフサービスのテイスティング・マシーンを「味気がない、マクドナルドみたいだ」と批判する人もいる、と書かれているけど、私自身はあまりそんな気がしなかった。店の造りが上手で「機械的」な雰囲気を感じさせにくいデザインになっていたのがおそらくその一因。それに加えて大きな理由は、「自分で選んで、自分で入れる」という遊びの部分が単純に楽しかったからじゃないかなあ、と思うのだ。

至れり尽くせりのサービスを受けながら「ソムリエのお勧め」を飲むのもそれはソレで楽しいけど、どこかでそういった「提供される一方のサービス」にちょっと飽きてしまっている部分もあるんじゃないだろうか。店内を動き回って、ワインの説明が書かれたボードを読んで、自分で選んでそれをグラスに注いで、という「手間」をかけること自体を楽しむ。やっぱり「遊び心」って重要だよなあ、とおもった次第です。

ちなみに写真は思わず買ってしまったリンゴのシードル。


No comments:

Template Design: © 2007 Envy Inc.