2006-04-29

連絡など&おされバトン

近況&連絡など

・微妙に忙しい。仕事・・・はそうでもないんだけど、それ以外の部分で。
・5/3~10でアメリカに行きます。PCは持って行くので、多分メールは繋がると。
・どなたか私のHONDA ビート(青)を買いませんか?興味のある方はご連絡ください。

しかしこのblog、なかなか「MBA留学(準備)日記」にならないなあ。一応、そのつもりでSNSの中から外に持ってきたのですが。まあ、あと数ヶ月もすれば嫌でもそうなると思うので、今しばらく飲み日記&だらだら日常生活日記、にお付き合いください。

で、mixiの空さんから回ってきたおしゃれバトン。ちなみに私、ここ1年ぐらいまともに服買ってません。だってねえ、忙しかったんだもん。しかも、休日は自宅かアカデミーヒルズで勉強するだけだから、オシャレする機会なんか全然なかったんだもん!ちなみに仕事着のスーツ&シャツは基本的に「作業着」扱いですから。スーツは、着やすくて、しわになりにくくて(長時間着るから)、汚れが目立ちにくい奴。シャツはノンアイロン限定。アイロンかける時間ないし、クリーニングに出すと取りに行くのがめんどくさいから(ちなみにうちのアイロン台は現在、パソコンのプリンタの台になっている)。そんな感じで、本当に適当に買ってます。

01■最近のお気に入りのコーディネートは?
United Arrowsの白のバルーンスカート(っていうんですか?剥ぎの枚数が多くてよく広がる奴)が気に入っているので、それに色々あわせてみたり。

02■好きなブランドを三つあげて
服限定じゃなくていいですよね?

Sybilla
スペイン生まれのブランド。シルエットがとにかく細身。色使いが独特(くすんだ緑とかオレンジとか)。ロングスカート率高し。

Somes saddle
元は北海道の馬具メーカー。鞍とか乗馬靴とかを作っていたが、今はカバンや皮製小物も作っている。会社の先輩が持っていたカバンに一目ぼれし、北海道出張の際に本店のある砂川を出張ルートに組み込み、本店突撃。カバンとか定期入れとか財布とか、結構買い込んでます。

4℃アクセサリー。シンプルなんでお気に入り。

03■よく読むファッション雑誌は何ですか?
読まない・・・・

04■買い物はどこの町にいくことが多いですか?
定期圏内なので渋谷の東急。
大阪の香りがして懐かしいので銀座の阪急。
あと、たまにメーカーのファミリーセール。関西人は「安売り」に弱いのです。

大阪の頃は梅田。阪神、阪急、三番街あたり。そして忘れちゃいけない尼崎の「三和商店街」。ここは、日本円とは別の為替レートで動いてるのでは?と思われるほど、何もかもが異様に安い商店街。「0円~999円」限定の価格で服が売っている店とかありました。

05■買い物は一人で行く派?それとも友達と行く派?
基本はひとり。昔はよくまみぞうさんと行ってたなあ。

06■今まで買った中で、一番高価なお洋服(または小もの)
シビラの冬コート。

08■好きな色の組み合わせは?
ほっとくとすぐに黒ー茶とか、紺ー黒とかになるので。最近は意図的に暖色系を入れるように一応努力してみたり。

09■おしゃれに目覚めたのは何歳のとき?
全然めざめてないですが・・・

まああえていうなら、大学院になって、航空部やめて、比較的お金に余裕ができたころかなあ。社会人になってからは、忙しさのあまり退化している気が・・・

10■振り返りたくない過去の自分の服装を告白してください。
なんだろう・・・・中学の時に銀英伝にハマってて、友人たちとマフラーを同盟軍のスカーフ(?)の巻き方に似せて「同盟巻き!」とかやって喜んでたこととか?(アホや・・・)

11■お金がないとき、食事代と服代どちらを削りますか?
服でしょう。服買わなくても死なないもん。

12■好きな異性のファッションは?
メガネ。シャツ(長袖)。黒のタートルネック。白衣。

13■今狙っている服は?
最近買い物してないので具体的に「これ」というのはないけどシビラのワンピースが買いたいなあ。

14■服選びのポイントは?
仕事着:着てて疲れない、しわになりにくい、徹夜しても大丈夫。
普段着:シルエットが細い。

15■お疲れさまでした。5人のおしゃれさんに、このバトンを回してください。
うちの部署で一番おしゃれなみっちー
かつての「尼崎三和商店街買い物仲間」まみぞう
最近blogをはじめた"み”

しかしこのバトン、絶対に「東京発」だね。大阪だったら「あなたが買った一番安い服」という質問が入るはず。大阪では「それなんぼしたん?」「○○円」「うわ、やっすー」というこの最後の言葉は褒め言葉です。「安く見えないものを安く買う」ことが関西人のクオリティ。

私?上記の尼崎三和商店街で、ありえない価格の服を買ってましたよ。まみぞうさんと一緒に。だって安い&探せば結構掘り出し物があるんだもん。ニットとかシャツが数百円とか。ストッキングとか、消耗品(私の中でストッキングは消耗品)も安かったなあ。渡米する前に、一度買出しに行かねばなりませんな。

2006-04-24

夜中に何を作ってるんだか


さくっと切って軽く火を通して、あとは鍋に全部放り込んで茹でて、出来上がり。ベーコンで味つけて、コンソメとトマトピューレ(賞味期限が迫ってたので入れてみた、意外とおいしい)と塩コショウで適当に味付け。ポトフ?ていうか、野菜のごった煮。さくさくっと作って、さくさくっと食べて、はい、おしまい。

どこにでもある風景。
・・・ただまあ、これが夜中の1時でなけりゃね。

駅前のスーパーが25時まで空いてるってのはスバラシイなあ。

いろいろ考えなければいけないことがあって頭がわやになりそうだったので、めずらしくこんなことをしてみたり。物音一つしない真夜中、昼間よりもずっと五感が鋭くなって、切られたばかりの野菜の切り口から漂う青臭い匂いとか、弱火にかけられた鍋がぐつぐつ煮える音とか、そんなものにとても敏感になる。感覚が少しずつ研ぎ澄まされていくような気がして、それにつられて頭の中がクリアになってくる気がして。

あ、そうそう。今日の疑問。

(その1)
かぶの葉っぱって、1)普通は捨てる、2)捨ててもいいが、食材にもできる、3)普通は食材として使う、のどれなんだろう?当然捨てるものと思っていたけど、白身の体積に対してあまりにも葉っぱの分量が多いので、捨てながらものすごい罪悪感が。結局捨てたけど。知ってる人、教えてください。

(その2)
根菜は冷蔵庫ではなく常温で保存すると聞いたことがあるけど、これ、かぶもそうなのかな?冷蔵庫にいれちゃだめななの?

安かったので買ってみたけど、いまいちかぶの扱いが分かっていないのだ・・・

2006-04-23

NAPA RIDGE 2002


どうせ渡米することになったら荷物として持っていけないんだから、今のうちに片付けておかなきゃ・・・・・というのは、単に飲みたいワタシの「言い訳」なんだろうか?

・・・やれやれ。

それにしても、今日のブツはかなりの「当たり」。昨年末のアメリカ出張の際にカリフォルニアで入手してきた「NAPA RIDGE 2002」。決して高いワインではない。現地価格で確か10ドル~15ドルぐらい。カルベネソーヴィニヨンの赤ワイン。これ、めちゃくちゃおいしいじゃないか!!

どっちかっていうと赤ワインは苦手気味なのだけど、これは本当においしい。赤にしては軽め、かつ、あまり渋みもないから、苦手なワタシでも飲みやすいのかもしれない。赤ワインっていつも「おいしいけどちょっと癖があるなあ」とか思いながら飲んでいたのだけど、これに限っては全くそんなこともなく。あー、赤ワインっておいしいんだー、ってことをはじめて心の底から実感してしまった。ビバ!NAPA RIDGE!

ていうか明日仕事なのに何故こんな時間まで飲んでいるのかと(w

2006-04-22

その世界はあなた無しでもちゃんと回っている

時は4月(あ、もうだいぶ過ぎちゃったけど)。月の始めにはきっと、あちらこちらで新入社員に向けて経営トップが「贈る言葉」など話したのだろう。「入社式 訓示」でググるだけでもこんなのとかこんなのとかこんなのとか(リンク先はgoogleの検索結果から適当に取ってきただけで、特に意味はありません)。

「個の確立」「顧客志向」「プロフェッショナリズム」。言葉は違えど述べられているのは大体そんなところか。どれも当然のこと。すっかり忘れてしまったけど、私が入社したときも、そんな言葉があったような気がする。当然だけど、「ふーん」なんて醒めた感じで聴いていた記憶がある。当たり前なんだけど、当たり前すぎて心が動くには程遠い。「感動」というのが、自分が気づいていなかったことを知らされたり、自分ができなかったperspectiveでモノを見せられたりすることに起因するのであれば、「当たり前の言葉」に感動するのは難しい、というのが本心だ。

そんな風に、ちょっと醒めた目で訓示を聞いていた私だけど、下のような言葉を入社式で聞かされていたら、多分ものすごく感動していただろう、と思う。

はてなに入った技術者の皆さんへ(jkondoの日記)

当たり前ですが、どんな世界も自分が何かを始める前は自分が居ない状態で回っています。しかも、そこそこちゃんと回っているのです。何か新しい事を始める時、「その世界はあなた無しでもちゃんと回っている」状態から出発する事を忘れないでください。極端な話、「自分が生まれなくても地球は問題なく回っていた」のです。新しい領域に挑戦すると言う事は、自分が不必要な状態から、自分が必要とされる状態への変化を、自分の力で起こすという事なのです。

世の中に「自分が必要とされる場所」が用意されていて、その場所を見つけると、鍵が鍵穴に収まるように全てうまくいく、なんてのは幻想で。必要とされる場所は用意されているものじゃなくて、自分で作り出さなければならない。で、一度作り出したからってずっと安泰なわけでもなく、「自分が必要とされる世界」を維持するためには、常に努力し続けなければいけない。本当に、その通りだ。その世界はあなた無しでもちゃんと回っている。まずはそれを認識して、じゃあそこからどうするか、ということを考えていくことが、自分自身の立ち位置を探していく鍵になるのだろう。

ついでに。これって人間関係でも同じことなんだよな、と思う。「自分が必要とされる関係」なんて最初から用意されているわけではない。何もしなければ、世界は自分が居ない状態で、そこそこちゃんと回っている。自分が不必要な状態から、自分が必要とされる状態への変化を起こすこと、そのために努力することが、結局のところ「コミュニケーション」の本質なんじゃないだろうか。「努力なしに維持できる」という幻想が、人と人との関係を壊す原因になっているような気がしてならない。

以前友人が「理想の恋人と結婚するんじゃなくて、結婚する恋人と理想的な関係を作っていくんだ」ってなことを言っていた。今思い返しても名言だよなあ、と思う。「自分を必要とする理想の相手」を捜し求めるんじゃなくて、「お互いがお互いを必要とする関係」を築くために努力すると決心すること。重要なのはそ
の「意思」なんだと思う、多分。

ちなみに書きながらシードル(750ml)1本空きました。外で飲むとワインは大体半分で限界なんだけど、家で飲むと酔わないもんだね。しかし明日が怖いなあ。

Haas Waitlisted

くらっちゃいましたねー、waitlist。インタビューのお呼びがかからなかったのですっかり×だろうと思っていたのですが。そそそ、そう来ましたかー、という感じ。ばっさり切られなかったのは嬉しい反面(だってこれまで、ばっさばっさと切られまくったからな!)、すでに合格している学校のこと、今後の渡米準備のことなど考えると、なかなかに微妙です。「二つとも合格」だったら、あとは自分の気持ち一つなのですが、片一方がWaitlistだと、どのくらい繰り上がりの可能性があるのかとか、最終的なDecisionはいつになるのかとか、一方で奨学金付で合格をくれた学校があることとか、考えなきゃいけないことが多すぎて。自分の中で優先順位が明らかだったらそんなに悩まなかったのだろうけど、どっちも同じくらい、なんだよなあ。

(waitlistについて。ビジネススクールの試験結果発表には、合格、不合格のほかにwaitlistというのがある。いわば、合格者が辞退したりした場合の「繰り上がり要員」。いわゆる日本の大学の「補欠合格」とちょっと違うのは、waitlistになってから学校に対して色々pushができるというところ。学校をvisitしたり、追加のEassayを送ったり、TOEFLやGMATのスコアが上がったら送ったり、など。)

実は、学校のvisitとアパート探しにDukeのあるDurhamに行こうと、GWの飛行機のチケットを押さえたばかりだったのだ。そのときはDurham一箇所の訪問の予定だったから、ついでに経由地のNYで友達に会ってこよう、わーいNY観光だー、なんてお気楽気分で。そんな折のwaitlistの連絡。こりゃ、旅程も再検討かなあ、ということで、航空会社に連絡して、さっきまで色々話していたとこ。

そんなこんなでギリギリまで予定が確定しない可能性もありますが(といいつつ、GWに渡米するためには26日までに発券する必要があるとか)、とりあえずGWにはアメリカに行く予定。Durham+San Franciscoでうまく取れるかな(ANA系列だと直行便がないらしい。シカゴとか、そのあたりを経由するみたい)。なんかものすごい「大移動」になりそうな予感ですが、飛行機好きだし、ま、いいか。

でもまあ、「悩む」といいつつも、これって「幸せな悩み」なんだよね。こうして悩めるというのは、本当に恵まれているよなあ、と思う。あらためて、ここまでくる道のりで助けてくれた人々に、感謝。

2006-04-21

小島麻由美と802


駅前にTSUTAYAができた。それもかなり大型の。これまで、最寄り駅の周辺には小さなレンタルショップが1つあったけれど、私自身が忙しかったことともあいまって、それほど利用頻度は高くなかったのだ。

新しくできたのはCD/DVDのレンタルと本屋が一緒になった、最近良く見かける郊外型の大型ショップ(場所的には駅前で、全然郊外じゃないんだけど)。ガラス貼りの壁面からは、昼間と変わらない明るさの店内がはっきりと見える。明かりにつられてふらふらと中に入り、なんとはなしに棚をチェック。店内は予想以上
に広くて、品揃えも豊富なのにちょと驚く。眺めていると、棚のあちこちに懐かしいアルバムが並んでいる。かつて聞きこんでいて、でもその後忙しさにかまけてチェックできなくなり、すっかり忘れていた音楽。小島麻由美とか、上々颱風とか。な、なつかしい!どれもこれも、大学時代によく聞いていた曲なのだ。

大学時代。テレビはあまり見ていなかった私の音楽情報の入手先は、専らラジオだった。FM802。大阪ではおそらく誰もが聴いたことがあるラジオ局。洋楽邦楽、様々なジャンルからの選曲は一見「何でもあり」に聞こえるけど、そこには「802コード」とも言うべき選曲基準が存在している。例えば、ハロプロやジャニーズなどのアイドル系の曲、小室哲也系はめったにオンエアされない、その一方でデビューしたてのマイナーなアーティストであっても「良い」と判断されればヘビーローテーションになる、など。家に居るときとか、移動中の車の中とか、とりあえずのBGMはFM802。そんな日々だったので、「ラジオでちょっと気になる曲がかかる⇒レンタルショップでCDをチェック」というのがお決まりの流れだった。大学生だし、なんだかんだと時間もあったしね。

冒頭に挙げたアーティストもそうやってFM802のオンエアの中から拾い上げてきたもので。中でも小島麻由美は、その独特のメロディーと世界観と歌声で、ラジオから流れてきた曲を聴くなり「あ、これだめ、絶対ハマる」と一発で落とされたっけ。ノスタルジックな、昭和歌謡的な曲があるかと思えば、ジャズ風味全開の曲があったり。独特の歌声はちょっと椎名林檎にも似た感じ。

その後社会人になってFM802からも遠ざかり、レンタルCDショップからも遠ざかり、彼女のその後の活動をチェックすることからもすっかり遠ざかっていたけれど。小島麻由美嬢はその間にも着々とアルバムを出していたようだ。その証拠に、TSUTATAの棚には未聴のアルバムが何枚か。それらと、ついでに昔聞いていたアルバムもまとめてレンタルして、かなり幸せ気分で家に帰ってきたのでした。

とりあえず、視聴できる奴をいくつかリンクしておきます。好き嫌いがはっきりと分かれる音楽だと思うけど、気に入った人は是非聴いてみてください。

恋の極楽特急
結婚相談所
ショートケーキのサンバ
はつ恋

2006-04-17

真夜中の箸休め

実を言うと昨日はほとんど徹夜だった。仕事?最近、土日はまったく働いてませんよ。別に何が忙しかったわけでもなく。ただ単に寝付けなくて、本を読んだりblogを書いたりネットの中を漂ったりしているうちに、気がついたら夜が明けてしまった。そんな感じ。電車で少し眠ったけど、よく考えたら36時間ぐらい寝てないのかも。とても密度の高い液体の中にとぷんと浸かっていて、体はふわふわと浮いているのだけど、粘度の高い液体の中で体の動きがとても鈍くなっている。そんな感じ。

そんなわけで頭も働かず、お気に入りの動画を二つほど。



Bad Day

Daniel PowterのBad Dayという曲のPV。

正直、感動した。

何気ない毎日を過ごしながら、僕らの距離は少しずつ近づいていく。



趣向をかえてもう一つ。

ピタゴラ装置動画(Google Video)
心の底から凄い!と思うものに出会ったときって、思わず「ヤバイ」としか言えなかったりするけれど、まさにそんな感じ。ヤバイ。佐藤雅彦さん監修の有名な子供向け番組「ピタゴラスイッチ」に出てくる「ピタゴラ装置」を集めた動画。脳みそがガリガリ刺激される感じ。

こ、こういうオモチャが作りたい!!作りたいったら作りたい!
あー、マジで作りたいなー

こういう、「単純な作業を無駄に複雑に実現する装置」は「ルーブ・ゴールドバーグマシン」と呼ばれているらしい。全然知らなかったけど、イギリスで放映されたホンダアコードのCMも「ピタゴラ装置」だそうだ。かっこいい!

それではおやすみなさい。

2006-04-16

統計学など勉強してみたり

渡米する前に授業についていけるだけの勉強はしておこう。ということで、手始めに統計学から着手してみた。本当は全く予備知識の無いFinanceやAccountingこそが最もやるべき科目なんだろうけど、ほら、折角勉強する気になったのに最初からつまずいてしまったらやる気そのものが無くなってしまいかねないから(言い訳)。なので、それなりに分かっているハズの統計学の復習。分かっているはず・・・一応。だって大学の成績証明書には、ちゃんと「Probability and Statistics」の単位が取れています、って書いてあるし。

なのに、授業を受けた記憶が全然無いのは何故なんだろう・・・・_ ̄○


テキストは知の統計学。「全然分からなかったらどうしよう!」とちょっとどきどきしながらテキストを開く。よかった、なんとか普通についていける。

この本は、著者が関西学院大学商学部で統計学の授業を行ったときのテキストをベースに編集されている。「まえがき」の中でも書かれているけど「履修者の半数以上が大学受験で数学を選択してこなかった」という状況を踏まえて書かれているので、様々なところで「数学に興味が無い人に、統計学に興味を持ってもらう」工夫が施されている。演習で使われているデータも、統計学の練習問題にありがちな「A組の生徒のテストの平均」とか「B社の売上高推移」なんて無味乾燥なデータではなく、様々なリアルなデータが引用されていてとても興味深い。一例を挙げると

  • 出会いのきっかけに見た夫妻の平均年齢差(厚生省:出生動向基本調査)
  • プロ野球12球団の平均年俸(日経新聞)
  • 日本の社長204人の役員報酬(政策研究所:役員の報酬・賞与・年収)

てな感じ。ちなみに「出会いのきっかけ別夫婦の年齢差」は「学校」が一番小さくて0.2才、以下「サークル・クラブ・習い事」「アルバイト」「兄弟・友人を通じて」「街中や旅先で」「職場や仕事で」と続き、「見合いで」が一番年齢差が大きくて4.2才、らしい(ただしおそらく10年ぐらい前の統計データ)。それにしても面白いこと調べてるよなあ、厚生労働省。

そんなわけで、「ある程度ざっくりと理解していることを体系立てて学びなおす」という比較的負荷の小さい学習のため、かなりサクサクと進みました。日曜の午後、近所のカフェにこもってテキストを読みつつ問題を解きつつ、1日でテキスト半分ぐらい完了。出だしとしてはいい感じ。

ちなみにこのテキスト、本編も興味深いが冒頭の「統計学勉強事始め」に書かれていることも面白い。
こんなふうに。
  • この世の中、明確な数値よりもむしろ不確定な数字が多い。
  • 直感と理論は遠くて近い。理論は直感の抽象化である。直感は理論に説得力を与える。
  • 複雑きわまりない数式も数学者の脳裏には「美しいイメージ」で浮かび上がるらしい。
  • 数と量で人をけむにまくには統計学が最高だ。
  • 社会に出て人とケンカするには腕力はいらない。客観的なデータの積み重ねとデータ分析力だ。データと数字で相手の言い分を打ち負かし、説得して相手を寄り切るしかない。

2006-04-14

日々雑感2


会社の同僚と表参道ヒルズに。ターゲットはビスティーズというワインのテイスティングバー。壁一面にテイスティング・マシーンが設置されていて、プリペイドカードを機械に差し込んで、自分の好きなワインを好きな量だけグラスに取って飲む、という仕組み。この店は、以前友人と表参道ヒルズに遊びに来たときに発見した店だったのだけど、ワイン好きの同僚に話したら大喜びして「是非行こう」という話になったのだ。

値段はまちまちで90ml(普通にワインを頼むと出てくるぐらいの量)500円ぐらいのものから、1万円以上するものまで(カリフォルニアのオーパス・ワンですよ!)。ただし分量の選択肢は20ml、50ml、90mlの3つがあるので、「味見」程度なら高めのワインにも比較的手が届きやすい。で、飲み比べたりできるのも楽しい。値段の違うワインを二つ取ってきてブラインドティスティングしたりとか。あ、勿論産地や銘柄を当てれるほどの「ワイン通」では全くないので、何を当てるかというと「どっちが高いか」を当てるのだ。値段が3倍ぐらい違う奴なら幾らなんでも当てられるでしょ!とか思っていたのだけど、これが意外に外してしまうのだ、情けないことに・・。

お酒は好きだけどそれほど強くない私にとって、「ちょっとずつ色んな種類」が飲めるこのお店はかなり高ポイント。次に行ったときはオーパス・ワンに手を出すぞ!と心の中で密かに決心。


ところで、ワインのテイスティング・マシーンって初めて見たよなあ、と思いつつwebを検索していると、こんな記事を見つけた。

ワインの試飲はセルフサービス・マシンで
 サンフランシスコ発ベイエリアを訪れたワイン愛好家たちは、ワインを試飲するためにナパやソノマのワイナリーまではるばる出掛けていた。だがこれからは、街にいながらにして、州北部の名高いブドウ園で作られたワインを試飲できる。

 というのも、サンフランシスコの中心にハイテクを駆使してワインを試飲させる店が登場したからだ。ここでは、スマートカードを使って100種類以上のワインを試飲してから、気に入ったワインを1本でもケースででも購入できる。わざわざワイナリーにでかけるのが面倒だという酒飲みも、これで試飲ができる。

 この店は『ビノベニュー』といい、2004年9月にサンフランシスコ近代美術館の近くにオープンした。ワインのテイスティングバーという発想そのものは、ここのオリジナルではない。しかし、セルフサービス方式の試飲機(写真)同店の共同経営者であるメアリー・リン・スラタリー氏とナンシー・ローランド氏がヨーロッパを旅行中に見かけたものを採用した店としては、米国で初めてだ。

ある程度予想通りだけど、アメリカ発のビジネスモデルだったのね(機械の大元はヨーロッパみたいだけど)。

上の記事では、セルフサービスのテイスティング・マシーンを「味気がない、マクドナルドみたいだ」と批判する人もいる、と書かれているけど、私自身はあまりそんな気がしなかった。店の造りが上手で「機械的」な雰囲気を感じさせにくいデザインになっていたのがおそらくその一因。それに加えて大きな理由は、「自分で選んで、自分で入れる」という遊びの部分が単純に楽しかったからじゃないかなあ、と思うのだ。

至れり尽くせりのサービスを受けながら「ソムリエのお勧め」を飲むのもそれはソレで楽しいけど、どこかでそういった「提供される一方のサービス」にちょっと飽きてしまっている部分もあるんじゃないだろうか。店内を動き回って、ワインの説明が書かれたボードを読んで、自分で選んでそれをグラスに注いで、という「手間」をかけること自体を楽しむ。やっぱり「遊び心」って重要だよなあ、とおもった次第です。

ちなみに写真は思わず買ってしまったリンゴのシードル。


2006-04-12

直感と確率

大学教員の日常・非日常より

サイコロが二つあります。

そのサイコロは当然立方体です。
当然6つ面があります。

その2つのさいころは、6つの面のうち、
3つの面が○マーク。
2つの面が△マーク。
1つの面が×マークが書かれているとします。

この二つのサイコロを同時に振ります。

何マークと何マークの組み合わせが、
一番確率が高いですか?


深く考えずに直感で答えてみましょう。
直感で答えたら、書き出して調べてみてください。

・・・・うわあ、見事に引っかかったよ。なんの疑いもなく「○が一番多いんだから○○だよね」と思っちゃた。結構感動するね、これ。

これが数学の問題として(GMATに出てきそうだ・・・)出されたら、普通にそれぞれ確率を計算して「○△」という結論に達するんだろうけど。人間の感覚は当てにならないってことですな。



「感覚と確率」つながりで思い出したクイズ。

以下の二つの選択肢を与えられた場合、あなたはどちらを選びますか?

a-1. 確実に80万円もらえる
a-2. 85%の確率で100万円もらえる

b-1. 確実に10万円失う
b-2. 15%の確率で100万円失う

実はこれ「投資に向いた性格」を判断するためのクイズ。うろ覚えだけど、村上龍が主催しているメールマガジンJMMの中で誰かが書いていた記事。

私もそうだったけど、多くの人はa-1とb-2を選んだんじゃないだろうか?しかし、これ期待値で考えると、a-2とb-1を選ぶのが「確率的には最も儲かり、損が少ない」選択肢なのだ。この選択肢を目の前にしたときに、9割の人はa-1とb-2を選び、1割の人が「理論的にはこっちが正しいから」とa-2とb-1を選ぶ。そして、100人に1人は「感覚的にこっちの方が儲かる」とa-2、b-12を選ぶ人がいて、この最後のパターンの人が「最も投資に向いた性格」なんだとか。

私はどうやら「100人の中の1人」の素質は全く無いようだ。せめて頑張って「感覚的には納得いかなくても、理論的に正しいから」と思える1割になれるようにがんばることにします。

2006-04-11

日々雑感


暫く間があいてしまいました。その間何をしていたかというと。



ほぼ毎日飲んでました。かなりイイ感じにダメ人間。社会人になったばかりのまみぞうさんも3月末から毎日飲んでいるそうだけど、思えばここまで連日飲み続けるのはホント久しぶり。「毎日飲む」がデフォルトだった大学院の頃以来やね。



mixi経由でもgree経由でもない人からこのblogで「人物同定」される。しかも相手は会社の同僚。彼もビジネススクールを受験しようと思って、MBA関連のblogを色々読んでいたそう。で、keiさんとこに書いたコメントの「とりぞ」という名前→このblog→一番町勤務、で特定されたらしい。一番町勤務でビジネススクールに行くような「とりぞうさん」は奴しかいないだろう、と。しかしそうか、「とりぞ」でバレるか、そーか・・・・

一方で、私の方もその同僚のヨメが書いているblogを同定することに成功。前から面白いとおもって時々読んでいたblogがあったのだが、お互い色々話をしているうちに、彼のおかれた状況とblogで書かれている「オット」の状況があまりにも一致したのだ。ふふふ、こーいうのは鋭いのよ、私。

しかしまあ、年間の受験者数が数百人程度という「狭い業界」だけに、MBA関連でblog書いてたらかなりの確立で同定されるなあ、ということを改めて思った次第。



「親カミングアウト」(ええ、今の今まで言ってなかったんですよ)と「上司カミングアウト」を実施。親からは「そんなん行かんとヨメに行ってくれ・・・(ため息)」という予想通りの反応。おかーさん、アナタは30年付き合った今も娘の性格を理解しておりませんね・・・・

意外だったのは上司の方。会社から見たら、仕事半ばで抜けるわけだから、反対とまではいかなくとも「なんで行くんだ?」みたいな反応がくるかな、とある程度予想してたのですが、予想に反してとても喜んでもらえて、逆にこっちが戸惑ってしまった。「(いなくなるのは)残念だけどよかったねえ。オメデトウ」と言われて、予想していなかっただけにとても嬉しい。なんだかんだ言っていい会社で働いてたなあ・・・とは言わないけど(笑)、いい人たちと働いてたんだなあ、としみじみ思う。あるいは、時が経ってそう素直に思える自分にちょっと安らいだり。そんなこと、一ミリたりとも思えない時期だってあったのだ。

留学制度もなにもない会社だから当然退職するつもりだったけど、上司から「人事に掛け合ってあげるから休職にしたら」とのお言葉。「ま、もう帰ってこないかもしれないけど、保険と思って休職にしておいたら」といわれて、ありがたいなあ、と素直に感謝。というわけで、退職ではなく休職で行くかもです。ま、人事に「ダメ」と言われちゃおしまいだけど。



そんな感じでひたすら飲み続け。凄く嬉しい出来事もあって、逆にかなりイヤな気分になることもあったけど、嬉しいことは素直に喜んで、イヤなことは友人に愚痴ってすっきりさっぱり流してしまうことに。最近、この当たり随分と割り切れるようになってきたなあ。Let bygones be bygones.



そういえば、東京メトロの車両がやたらおしゃれになっているのを発見してびっくり。銀色の車体にオレンジのシンプルな装飾。ちょっと大げさかもしれないけど、SFが夢見た未来都市に走る電車っぽい。最近、車体に広告を貼った電車が多くて、しかもあまり周囲との調和を考えていないいかにも「広告!」って感じのが多くて、それはそれで仕方ないよなあと思っていたけど、やっぱりデザインって大事だわ。東京メトロGood job!

話は変わりますが「東京メトロ」っていう言葉の響きはとても好き。「営団地下鉄」の100倍格好いい。



というわけで今日もまた飲んできます。おし。

2006-04-04

大人になれば

マンガを全巻大人買いできるとか、縁日でお財布の中身を気にせずに好きなものが買えるとか、「大人になってよかったなあ」と思う瞬間はいろいろあるけれど、その中の一つに「過去の話を肴に酒が飲める」ってのがあるんじゃないだろうか。しかも、かなりぶっちゃけ気味のトークを肴に。同じ場所で同じ時間を過ごしていても互いに知らない話は沢山あるもので、「実はあのときこんなことが」みたいな暴露話が面白いように次から次へと。そんなわけで今日は高校の時の先輩と飲んでいたのだけど、ヒジョーに「濃ゆい」話で大変楽しい時間を過ごさせていただきました。いや、ほんと楽しかった。

かつては自分は「自分の人生の登場人物」でしかなかったのだけど、時が経つにつれて「演出家」とか「監督」の立場も兼ねるようになってきている、そんな気がする今日この頃。昔は「自分主観100%」てな感じだったのが、どんどんと「第三者目線」が入るようになってきてるんだよなあ。だから、自分の話なのに妙に客観的な気分で話せたりするのかもしれないね。

[Let bygones be bygones]

2006-04-03

自分が少数派になるだろう項目ベスト10

以前mixiに書いていた日記でネタにした「ステレオ文字グラム」やこのblogの横に貼っている「今日の一言」などは全て、私が愛読しているblogの一つLife is beautifulからのものなのだ。副題の「永遠のパソコン少年の理科系うんちく」というタイトルがそのものズバリな感じで、とても素敵なblogなのだ。こちらのblogの過去記事を見ていたら、面白そうな遊びを発見。何をするかというと、「自分が少数派になるだろう項目ベスト10」を挙げる、というもの。

「自分はどんなところが少数派だろう」と考えたら結構楽しかったので、皆さんにもその楽しみを味わいつつ、ブログ・コミュニティの生成実験にご協力願いたい。単に長所・短所・性格などを語るよりも、ずっとその人の個性がが出て興味深い情報が得られそうだと思う。

というのは、確かにその通りだなあ。やってみると結構楽しい。


1.未だに裸眼で1.2
これだけPCの前にいる時間が長いのに、謎。

2.飛行機の免許を持っている
グライダー限定ですが

3.夏休みの宿題は最初の1週間で片付けていた。
引用元のサイトにもありましたが。なのになんで仕事は・・・_ ̄○

4.基本的にノーメーク
女子の中では少数派でしょう。

5.名前を名乗ると「本名ですか?」と聞かれることがある
半分はネタだろうけど。

6.ヒッチハイクで大阪から東京まで行ったことがある
4台乗り継ぎました。しかしこれは某航空部関係者の間では、それほど「少数派」ではない。

7.とっさに右左の区別がつかない
人として基本的な機能が欠けているようだ・・・

8.コーヒーは手動のミルで豆から挽いて入れる
そのほうがおいしいよ。

9.TOEFLを20回以上程受験した。
回数だけなら誰にも負けません。なのに全く「勝てた」気がしない。

10.著書がある。
一応・・・

というわけで発案者からのお願い

自分のブログを持っていない方は、このブログのコメント欄に「自分が少数派になるだろう項目ベスト10」を、ぜひとも書いてください。匿名でも、ベスト3でも、結構です。もし、自分のブログを持っている方は、トラックバックを使ってこのエントリーとリンクを張って、自分のブログに「自分が少数派になるだろう項目ベスト10」を書き、最後にこの段落をコピーして貼り付けてください。よろしくお願いします。

気が向いたかたはどうぞ、ということで。

2006-04-02

僕らの選択

HBSに在学中の友人keiさんが、blogの中で授業で扱ったケーススタディを紹介している。コメント欄でやりとりしてたのだけど、本題から外れる&長くなりそうだったので、こっちに書くことにします。ちなみに、ケーススタディというのはビジネススクールで使われる授業の手法の一つで、状況やシチュエーションをまとめた資料を読み(大概物語風になっている)、「自分がこの話の登場人物だったらどのように考えるか、どのように判断するか」を議論しあうという方法のこと。

ケースの概略はこんな感じ。


「マーサの嘘」というそのケースは「個人の倫理観」と「周囲(会社)からの期待」の間で悩む女性が主人公になっている。クライアントから要求された事項を調査するために、違法ではないが嘘をついて同業他社に話を聞く必要に迫られる(「競合会社からの依頼で」とは言わずに「新しい会社を作ろうとしているクライアントのために」ってな感じで)。自分の行動に疑問を持ったマーサは上司に相談するが、上司は彼女をけしかけるばかり。「みんなやってることだ。気にすることはないよ。この案件が成功すれば君は昇進、昇給だ」

さて、あなたがマーサだったらどうする?というのがこのケースのテーマ。妥協すべきか、いやおかしいと思ったら会社を辞めるべきか、会社に立ち向かうべきか。授業ではこの部分で議論がおこなわれた、ようだ。最終的にマーサは、いろいろな人に相談した後、辞表を提出する、という結論になっている。興味のある方は是非リンク先をお読みください。

このエントリーを読んで、私はこんなコメントを書いた。

たとえば、マーサが家族や子供を抱えていて今の収入を失うと家族が路頭に迷う、 というような制約条件がついていたら、どんな議論になったのか、ちょっと興味 があります。

私は今のところ独身で、両親も健康でお金にもそれほど困っていないから、自分 がマーサの立場だったらおそらく同じ結論に達するでしょう。ただ、もし自分に 「自分の倫理観やプライドを捨てても守らなければならないもの」があったらど うするだろう・・・ということを、時々考えてしまいます。


実際にそこまで「究極の選択」な状況が発生しうるか、というのは確かに疑問だ。 会社を辞めて多少給料が下がっても、次の職を探すことはそう難しくないかもしれない。自分の倫理観と守らなければいけないものをうまく両立させる方法だって見つかるかもしれない。いやそもそも、上で書いたように今の自分はそんな「究極の選択を迫られる」立場から程遠いにもかかわらず、ついついそんなことを考えてしまうのは、基本的に「世の中に“絶対”はない」というのが考えのベースになっているからなんだ、と思う。

さて、それに対するkeiさんのコメント

でもそうして自分にも人にも嘘をついて、家族を支えて、本当にしあわせなんでしょうか?

ここでは、運命と戦えと教わります。全てが素晴らしい場所にいられる人ばかりではない。なにかは妥協をしながら、生きていかなければならない。それはよくわかります。でも、自分との約束を守らず、言い訳をしながら続けていると、やはりどこかで無理は来るし、自分の責任を果たせないでしょう。

そのときに、胸を張って家族のために嘘をついているのだと言うことができれば、それは救いなのかもしれません。僕も結婚していないので、正直、そう問うことしかできません。


この議論に正解はないのだろうし、時とともに自分の考えも変わっていくのだろうと思う。そして、「運命と戦え」という言葉も、全く持ってその通りだと思うのだ。ただ、それでも自分の中に割り切れなさが残る。それは、胸を張って「自分の倫理観を優先するために仕事をやめる」とも「家族のために嘘をつく」とも言い切れない、自分の中の割り切れなさだ。この気持ちにケリをつけるためにはどうすればよいんだろう、そんなことをしばらくの間考えていたのだ。

未だ持って自信も確信もない。ただ、いろいろ考えながら思ったことの一つは、いつかどこかで「究極の選択」に直面することが避けられないのであれば、私は「戦うための武器をなるべく沢山身に付けたいなあ」ということ。それは例えば、嘘を奨励する上司を説得できるだけの力量であったり、あるいは自分の倫理観を守って退職という選択肢を選んでもなお、きちんと家族を守っていけるだけの自分の力量やマーケットからの評価であったり。言い換えれば「選択肢を増やすため武器」とも言えるだろうか。究極の選択を迫られた状況において、そこから脱出するための「もう一つの選択肢」を示せる、そのための武器。

結局のところ、留学しようなんて思ったのも、この「戦える武器」をなるべく沢山身に付けたい、と思ったからなんだろうね。不確かな世界で戦っていくための武器、と書くとなんだか悲壮感が漂うけど、実際のところはそんな追い詰められたものでもない。どちらかというと、冒険に向けた準備、って感じか。マテリア沢山あつめとこう!みたいな。

途中から本題のケースの話とは随分離れてしまったけれど(そもそも、そういう選択肢がないことを前提に、どう選択すべきか、を考えるケースなんだろう、きっと・・・)、そんなこんなで随分と考えさせられるエントリでした。

(以下は完全に余談)
もう一つ考えたこと。例えば逆に、自分が「守られる家族の側」であったらどうするだろう?例えば大きな病気にかかっていて、その治療のために定期的に大金が必要だ。自分の親は自分を守るために、自分に嘘をついて仕事をしている。もしそんな状況だったら、自分はどうするだろう?

2006-04-01

新宿御苑の桜吹雪


18時半から終電まで飲み続けた土曜日に続き(それでも終電で帰るところが大人だな!)、日曜日は新宿御苑で花見。完全にカラダの中にアルコールが残っている。かなり人としてダメな状態。それでも行くのです。どれだけ気持ち悪かろうが人としてダメであろうが、イベント参加は必須なのだ。今日は、去年から(ていうか一昨年からか??)一緒に勉強してきたMBA受験仲間との、打ち上げもかねた花見。

(ちなみに、土曜日のお店は葱や 平吉Belgo

日曜日の新宿御苑。気温自体はそれほど低くなかったと思うのだけど、とにかく風が強い!ビニールシートの上に広げたお惣菜が、5分もすればあっという間に砂まみれに。広場で子供がフリスビーを投げているけど、それが全然前に進んでないのだ。そして寒い。風速10メートルぐらいありそうだから、体感気温も10度ぐらい低かったことだろう。

そんなエグイ条件の中でも桜は綺麗だね。陰鬱とした空なのに、その薄暗い灰色ですら絵に描いたように思える頭上に広がる満開の桜。そして桜吹雪。一瞬、寒さも忘れて見惚れていると、いつのまにか紙コップの酒の中に桜の花弁が。

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