2006-12-21

SF/ニセ科学/房総バケーション

朝からサンフランシスコの美容院へ。5ヶ月ぶりにストレートパーマをかけて、もーーーーのすごくすっきり。値段が日本の1.5倍ぐらいしてちょっとためらっていたけど、これやっぱり必要だわ。見た目がどうこうとかいうよりも、何もしなくても髪の毛がまとまるというストレスフリーな状況は、一度味わったらやめられません。

ジャパンセンターの近所に寄ったついでに、日本食屋でうなぎ&焼き鳥定食。結構おいしくて、9ドル。Berkeleyだと日本食は結構いまいちなのが多くてあまり食べないのだけど、サンフランシスコまで来ると結構レベルが高くて良い感じ。



はてなブックマークの数がすごいことになっているyoutube動画「視点・論点「まん延するニセ科学」 」



すごいね。阪大にこんな先生いたんだ。単にニセ科学は科学的に間違っている!っていうことを言うだけじゃなくて、何故人がニセ科学に惹かれるかまでをきっちりと説明している。今までもやもやしていた部分を、実にクリアにしてくれる。すばらしい!

あと、10分間での内容の構成がとてもよく出来ている。平易な言葉で、誰にでも分かりやすい説明。私が学校の先生だったら、絶対に子供に見せてるな、この映像。

たしかに、なんでもかんでも単純な二分法で割り切れるなら簡単でしょう。しかし、残念ながら、世界はそれほど単純にはできていません。その単純ではない部分をきちんと考えていくことこそが、重要だったはずです。そして、それを考えるのが、本来の「合理的思考」であり「科学的思考」なのです。二分法は、思考停止に他なりません。

「ニセ科学」に限らず、良いのか悪いのかといった二分法的思考で、結論だけを求める風潮が、社会に蔓延しつつあるように思います。そうではなく、私たちは、『合理的な思考のプロセス』、それを大事にするべきなのです。


あとこの番組、どうやら早朝4時からの放送だったみたい。普通だったらそんな時間帯の番組、ほとんど誰の話題にもならずに消えていっただろうに。こーいう使い方ができるからyoutubeはすごいよなあ、と思う。



youtubeつながりでもう一つ。検索してたら、前々から見たかったCMを発見。

房総バケーションCM


あー、このCM凄い好きだー。佐藤雅彦さんはやっぱりすごいなー。

2006-12-20

Earthquake / 万人に通用する方法なんてない

ネットサーフィンしながら晩御飯食べてたら突然の地震。がたがたっ、どかん!って感じで数秒揺れてそれでおしまいという短いものだったのだけど、こ、怖かった・・・。

ネットで調べたら、どうやら震源はBerkeleyらしい。しかも、「Distance from」から推察するに、私の住んでいるところに限りなく近い感じがする。ううっ、いやだ、私震源の真上に住んでるんですか・・(涙

http://quake.wr.usgs.gov/recenteqs/Quakes/nc51177042.html

恐怖感を紛らわすために友人に「怖かったよー」メッセンジャーを送りまくる。しかしいつものことだけど、地震って人によって本当に反応が違う。同じくらいびびってるひととか、なんか全然平気な人とか。私はだめ。雷とか台風とかは平気なのに、もう、地震は全然だめ。揺れが収まったあとも、しばらくの間は「次がくるんじゃないか」ってずっと怯えてるぐらい、だめ。



さて、渡辺千賀さんが「イジメを減らすにはイジメられっ子側を特訓すべきではないか」というエントリーを書いていて、個人的にはなるほどなるほどと深く同意したのだけど、はてなブックマークのコメントをみてたら「こんなことでイジメを減らすのは難しい」とか「ふーん」とか、意外と反応が良くなくてちょっと驚いた(あ、勿論、同意のコメントも沢山あるのだけど)。

確かに、これで全てのイジメに関する問題が解決するわけじゃないけど、そもそも全てのイジメを一気に解決できる方法なんてありえない。その人のパーソナリティとか、イジメられている原因とか、シチュエーションとかによって、対応策は変わってくるはず。そうすると、イジメを減らすためにできることって「こんな方法もある」「こんな方法もある」という具体的にとれる策をなるべく沢山共有することなんじゃないかなあ。その意味で上のエントリに書かれている手法はとても具体的だし、イジメられている子供のうちの何人かはこれで助けられる可能性が十分にある。

ちなみに、私も小学生の頃、かるーくイジメられていたことがありました。といっても上に書かれているのに比べたら全然軽度の、女の子に良くありがちな「あの子、ちょっと気に入らないよねー」という理由で無視される、というものだったけど。

今からは想像もできないかもしれないけど、小学校低学年の頃の私はおとなしくて(いや、本当だって!)、成績が良くて、先生の言うことはよく聞いて・・・という、ある意味「あの子なんかいいこぶっちゃって、気にいらなーい」といわれる要素をしっかり持っていたのだ、と思う。

一体何がきっかけだったか分からないけど、ある日ふと、今まで普通に喋っていたクラスの女子に話しかけても、さりげなく無視されていることに気がついた。必要なこととか、一言二言会話は続くんだけど、潮がさーっと引いていくみたいに人が目の前から引いていく。え、なになに、何が起こってるの?と状況を把握するまでにしばらく時間がかかったような。

あ、なんか私無視されてる?と思ったものの、「ていうか何で私のこと無視するの!」と反論できるだけの気合は当時に私にはなく。そもそも、何か仕掛けてくるわけでもないから、反論するきっかけもない。なんとかしたいけど、どうしていいのか分からない・・・という状態で鬱々とした日々を送っていた。

休み時間とか、誰も一緒に遊んでくれないものだから、何故か一人でのぼり棒のてっぺんに登ってぼーっとしていたの(当時から高いところが好きだったらしい)。当時の細かい記憶はもうないけど、こちらが話しかけようとしたときに、まるで自分がそこに居ないかのように周りの人が引いてったときの、すーっと背筋が寒くなるような感覚は、今でもしっかり覚えている。存在を無視されるって、時には言葉で罵倒される以上にダメージが大きい。

さて、この状況からどうやって脱出したかというと、実は情けない話だけど、最初のステップは、自力では何もできなかった。無視されている私を見かねたのか、たまたまなのか、同級生の一人が声をかけてくれて、友達になってくれたのだ。

当時のクラスの女子グループといえば、「AちゃんのグループはいいけどBちゃんのグループと仲良くするなんてありえなーい」なんてわけの分からない派閥みたいなものあったりして、小学生は小学生なりに複雑な人間関係を形作っていた。「あいつはA部長派のくせに、B常務と毎晩飲みにいくなんて・・・」なんてささやかれるサラリーマン社会と実に良く似ていたのかもしれない。あ、これ、適当に想像で書いてますけど。

閑話休題。

けれど、私に話しかけてくれた彼女は、その明るさとオモシロさ(関西ではこれはとても重要だ、笑いが取れるかとれないかは、その人の評価に大きく影響する)と天真爛漫さで、そうした派閥の壁を飛び越えてみんなから好かれている、という、実にナイスなポジションをゲットしていた。

その彼女が友達になって、私と話している・・ということで、気がついたら私の「無視タイム」はいつの間にか終わっていた。もしかしたらターゲットが他に移っただけかもしれないが。ともあれ、私を無視していたグループのリーダー(と、私が推察していた子)も、そんなこと無かったかのように普通にニコニコと話しかけてくるようになっていた。多分、時間的にもそんなに長い期間ではなかったのだと思う。

さて、そんな風にして幸運にも無視ターゲットから脱出することができたのだけど、それをきっかけに「むむ、これは気をつけなければいけないなあ」と思うようになった。

イジメられる原因はいろいろあると思うけど、実に些細なことがきっかけになっているケースは結構多い。友人同士の会話の中で「なんかあの子のあの言い方、きにいらなーい」とか、本当にそんな程度の。一連の出来事で、自分が「なんかきにいらなーい」と言われる要素を持っていることに気がついた私は、こりゃ、なんとか対策をとっとかなきゃ、この先どこでまたやられるかわからんわ・・・ということを、しっかりと悟った、という次第。

で、私がどうしたかというと、その「ナイスポジション」を獲得している友人と一緒に行動しながら、彼女の行動を観察し、イジメられた私と彼女の違いは何だ?ということを学ぼうとしたのだ。

同じようなことを言っても、Aさんだと好意的に取られて、Bさんだと「なに、あれ、超感じ悪い!」といわれるような状況だってある。口調とか、前後の文脈とか、笑いで自分を落とすとか、そんないろんな要素が絡み合って、実に細かい部分で人の反応って変わってくるんだなあ、ということを、彼女だとかクラスのみんなを見ながら、ちょっとづつ学習した。で、それを自分でも実践してみた。まさにtrial and errorな日々。

とこうして書いてみると、なんだかヤな小学生だな・・と自分でも思うけど、要はこれ、上のblogで千賀さんが書いている「アメリカで、友達とうまく遊べない子に経験させる『社交性トレーニング』」と同じようなことを自分ひとりでやっていたのか・・・ということに、いまさらながら気がついた。トレーニングしてくれる大人はいなかったけれど、身近な「これはロールモデルにできそうだ」という人を選んで、その行動を真似て身に着けていく、という。

一人トレーニングがどこまで功を奏したのかは分からないけど、ともあれその後はイジメられターゲットにされることもなく、無事に学生生活を終えることができた。

私の場合は、自力でイジメから脱出したわけではないので「これがイジメ対策に有効な策!」とは胸を張っていえない。けど、イジメられにくいポジションを確保する、って言う意味では、その後の人生においてそれなりに有効な策だったのではないか、と思っている。

イジメられている自分と、イジメられていない子とは何が違って、自分のどの部分がイジメっ子の「イジメ心」を刺激するのか、どういう風に振舞っていけば生き延びていけるのかを考えることは、万人に通用するものではないかもしれないけど、結構重要なポイントなのでは?

繰り返しになるけど、「これで全てのイジメが解決する!」という万能策は存在しない、と思ってる。じゃあどうすればいいかっていうと、とにかくイジメられっ子が取れる可能性のある具体策をみんなで共有して、それぞれのケースに合わせて一つ一つ潰していく、と。そういう「具体的な経験」が共有できる仕組みとか、もっとあるといいのに。

誰の役に立つかは全く分からないけど、上に挙げたblogを読みながら、自分の経験もどこかで何かの参考になるのでは?と思い、つらつらと書いてみたという次第。

2006-12-19

Updated!

ファイナル終了後行ってきたLas Vegas旅行の旅行記(?)を更新。

Day 0
Day 1
Day 2
Day 3

ラスベガスに行ったはずなのに、カジノについての記述はほとんどありませんが・・・
いや、カジノは楽しんでは着たけれど、じっくり語れるほどの情熱も資金も投入できませんでした、ということで。

2006-12-17

Las Vegas trip Day 3: There is no time for pausing to rest

最終日。シアトルからきていた2人が早い便の飛行機で帰ってしまったので、残った友人とカジノをぶらぶらと流す。一度は試しにやってみるか、ってことで、ルーレットに挑戦。5ドルずつ、ローリスクローリターンな賭け方を続けていると、いつの間にか40ドルが70ドルになって、その前のブラックジャックの負け分を無事回収。

しかし、軽く遊ぶ分にはいいけど、基本的にギャンブルは向かない性格だわ・・・ということを改めて認識。「使った分+α取り戻せたらいいいな」とか、結構いい感じで勝っているときに「どのタイミングで引こう・・・引き際を見失うと折角勝った分を失ってしまう!」なんて考えてしまうのだ。「ここで一気に大きく賭けに出て勝とう!」という気持ちが全然わいてこない。人生ではかなりハイリスク・ハイリターンなポートフォリオを組んでいる気がするのにね。



昼ごはんを食べて空港について、飛行機まで時間があったのでデジカメで撮った写真PCにうつしながら、blogを書く。ラスベガスの街もカジノも楽しかったけど、やっぱりValley of Fireが一番よかったかな、とあらためて思う。スポット自体がよかった、ってのも勿論あるのだけど、ああ、私はこういうのが好きだったんだ、そういえば、っていうことを改めて思い出した。見たことのない風景を目にしたときの、あの圧倒感。遺跡とか自然遺産とかそういうものに惹かれるのは、そうした圧倒感を感じたいんだ、ということを。

仕事をしていた頃。最初は仕事に慣れるのに忙しくて、ひと段落ついたころにはビジネススクール受験のための準備を始めたりして、そんな感じでここ数年は、きちんとまとまった時間をとって「旅に出る」ってことがほとんど無かった。仕事でやたら出張が多かったせいか、次第に「旅」と「移動」の感覚が近づいてきて、新しい場所を訪れても、見知らぬ土地に足を踏み入れた時のあの不思議な高揚感が段々と小さくなってきていた。そうこうしているうちに、「見たことのないものを見て見たい」という根本的な欲求が、段々と遠いものになってきて、あれ、そういえば何で私はあんなにいろんなところに行きたいんだっけ?と自分の感覚が分からなくなっていた。そうすると、事前に色々調べて、スケジュールを組んで、見知らぬ土地で見知らぬ場所を訪れるために必要なエネルギーを投下することに、ちょっと億劫になっていた。

「楽しむためにはエネルギーがいる」と書いたのは村上龍だったか。受動的に受け取るだけでなく、楽しみという快楽を求めるためのエネルギーは意外に大きくて。忙しさに忙殺されていると、そうした大きなエネルギーを投入するのが、次第に面倒くさくなってしまう。「休む」ことの気持ちよさに慣れてしまって、そうするとますます、動き出すためのエネルギーを投入するきっかけが遠のいていく。摩擦係数と同じで、一度止まってしまうと、再び動き出すのには動いている時以上に大きなエネルギーが必要。

年末年始にはMexico Cozumelに行くことにしていた。とりあえず航空券を押さえただけで、最初は、海に潜りながら、のんびり骨休めしよう、なんて思っていた。でも、気が変わった。あ、勿論ダイビングはするけど(そのために、Cカードの再発行申請までしたしね!)、「ゆっくり休むこと」だけを旅の目的にするのはやめよう、と思った。生きている間にどれだけの場所に行けるか分からないけれど、なるべく沢山の見たことのない景色を見て見たいし、行ったことの無い場所に行ってみたい。そしてそのために使える時間は無限じゃない。

というわけで今年の冬は、Cozumelで潜るのと同時に、ユカタン半島の遺跡巡りに行ってきます!
(そんでもって来年の冬こそは、ぜひとも南極に行きたいところだ・・・)

2006-12-16

Las Vegas trip Day 2: Valley of Fire

二日目のメインイベントは、ラスベガスから1時間ほどのところにあるNational State Park Valley of Fire。「ナウシカですか!(それはValley of the wind)」という突っ込みで盛り上がる同世代の我々。

ホテルでレンタカーを借りて昼過ぎに出発。フリーウェイを約1時間、そこから一般道路に下りて約1時間。あたりには何も無い。本当に、文字通り何も無い。だだっ広い砂地に背丈の低い小さな潅木やら所々にサボテンやらが生えていて、あ、これが正に昔地理で習った「ステップ気候」って奴なんだろうか、などと思う。



そしてその何も無いステップの真ん中に横たわる一本道。



道路が、地平線に消えていく風景なんて、久しぶりに見た気がする。

何も無い一本道をひたすら走り、到着したのがValley of Fire。砂漠地帯の果ての山を越えると、景色が変わり、突如巨大な赤い岩石が現れる。



長い年月をかけて侵食、風化、隆起を繰り返した巨大な岩は、場所によって様々な奇妙な形をつくり、見事な風景を作り出している。そしてそれが、広い大地の見渡す限り遠くまで、延々と続いている。赤い岸壁と青い空のコントラストが美しい。時折、太陽の光を受けて、赤い岸壁が鮮やかに輝く。とにかく、圧倒。

こーいうのとか



こーいうのとか



お約束どおり登ってみたり



そういえば昔、まみぞうさんとトルコを旅行したときは、ひたすらこうした遺跡やら建造物の「頂上」とか「先端」とかに全力で登ってはお互いに写真を撮る、ということを繰り返していたけど。この年になっても、同じことをやってくれる同行者が居て本当によかった・・・

適当に決めた行き先だったし、そんなに期待もしてなかったけど、予想以上に大満足。そんなこんなではしゃぎまくって帰路に着く。惜しむらくは太陽がそれほど出ていなかったこと。けれど、西へ向かう帰り道、雲の隙間から一瞬差し込んだ光に照らされ、こんな風景をパチリ。

2006-12-15

Las Vegas trip Day 1:Casion City

翌16日。今度こそ本当の出発日。気を取り直して昨日と同じスケジュールで空港に向かう。いやもう、なんというか、空港までの道のりが本当にむなしい。この道は昨日来た道・・・ううっ、何をやってるんでしょう、私は、一体・・・

ともあれ、今日は無事にチェックイン完了(あたりまえだ)。乗り込む飛行機はUnitedの格安航空会社Tedが運営するエアバス320。サンフランシスコからラスベガス間でのフライトは約1時間で、料金は往復税込み160ドル。距離的には東京-大阪、ぐらいかな?相変わらずアメリカの飛行機は安い。

そんなこんなで到着したラスベガスの空港。飛行機を降りるや否や、なんとそこにスロットマシーンが。


そりゃラスベガスといえばカジノだけど、いくらなんでも気が早すぎ。

でもまあこれが、カジノの街ラスベガスを象徴する風景の第一歩。街中、とりあえずいたるところにカジノがあった。ホテルとかレストランとか、そんなレベルじゃすまない。翌日出かけたラスベガスから1時間ほどのNational State Park、そのハイウェイの近くにあった田舎風スーパーもなんとカジノ併設だったのだから。

2006-12-14

Las Vegas trip Day 0:What's the date today?

ファイナル(期末試験)の最後はマーケティングのレポート。ボストンキャリアフォーラムとかの就職活動と被ったmid term(中間テスト)よりはスケジュール的には楽ちん・・・と思っていたはずなのに、気がつけば最後は3日で睡眠時間6時間、という、仕事していた頃以来のえぐいスケジュールに。

これが、全部いわゆる「試験」だったら、受験時の体調も考えてある程度は睡眠時間を確保するのだけど、なまじレポートが多かったものだから体力的にはいくらでも無理ができる状況にあり。ホント、久々の徹夜は体に堪えます。まさかこっちでもキューピーコーワゴールドのお世話になるとは。慣れないことをしたせいか、なぜか普通に勉強している最中にいきなり鼻血を出す、という事態も発生。鼻をかんだわけじゃないのに、ノートにペンを走らせていたら、突然机の上に鮮血がどばっと。結構びびった(なんか血管でも切れたのかな?)

そんな感じでへろへろになりながら14日には最後のレポートを提出してファイナル終了。いくつか必要な買い物をして、洗濯して(だって、洗濯しないと翌日からの服が無かった!)、荷造りして、シャワーを浴びて眠りについたのは結局真夜中1時過ぎ。3時間ちょっとの睡眠の後、15日早朝、朝5時のBARTに乗って空港に向かう。

そう、今日から2泊3日でラスベガス旅行。全米各地に散らばるMBA受験時代の友人一同で(というほど多くない)、ラスベガスに集合なのだ。

自宅から空港までは約1時間。途中、一度乗り換えたはずだけど、ほとんど記憶が無い。荷物を抱えて座席の上で丸くなって、ひたすら眠りこける。空港について、あまりの眠さにその場にうずくまりそうになる体を必死に引きずってUnitedのチェックインカウンターにようやく到着。パスポートを読み取り機にかけて、これでチェックインすれば一安心・・・と思った矢先、画面に出てきた文字は

「お客様のフライトはまだチェックインできません」


・・・・へ??


「お客様のフライトは12月16日8時26分発です。チェックインは12月15日8時27分より可能です。」


・・・・あ。



私、出発日間違えた・・・・Σ(゜д゜lll)!!!



出発予定日は16日、そして今日は15日。


ファイナル続きの毎日で日時の感覚が全くなくなってしまい、気がついたら1日すっ飛ばしてすっかり今日が出発日だと思い込んでいた・・・

旅行だ出張だと今まで結構あちこち出かけてきましたが、出発日を間違えたのは生まれて初めてです。ネタとしか思えないこの展開。ネタじゃありません。

あまりのショックと眠さに、一瞬「このまま空港の近所のホテルに部屋をとって、明日の朝まで眠り明かすか?」と考えるも、なんとか家に戻る方向に自分を励ます。とはいえ、眠気には耐えられず、SFOのベンチに座って荷物を抱え、意識を失うかのように眠りに落ちること約3時間。ようやく家についたのはお昼前。

まあ、出発日を一日遅く間違えなかっただけでも、よかったかな・・

2006-12-02

Big Game

アメリカでは大人気だけど日本ではほとんどなじみのないもの、の一つがアメリカンフットボール。日本だと、そもそもちゃんとしたチームがあるのか?ってなレベルだけど、ここアメリカでは熱狂的な人気を誇る。それも、プロリーグだけでなく、大学対抗戦も。Berkeleyで試合が開催されるときは、街中が大賑わい。こちらでは、会場内でのアルコールドリンクの販売が禁止されているので、スポーツ観戦の前はTale Gateと呼ばれるPre Game Partyが各地で開催され、みんな十分に酔っ払った状態で会場へGo。大学内外を問わずあちこちに即席の野外Partyが設置され、街中が騒然とした雰囲気に。

で、Big Gameとは大学生アメフトにおけるUC BerkeleyとStanfordの対抗戦のこと。なんでもこの2校は宿敵のライバルらしく、シーズンを通じて最も盛り上がる試合。日本で言うところの早慶戦とか名阪戦みたいなもんですかね(早慶戦はともかく、名阪戦は誰も知らんだろう、という突っ込みはおいといて)。Berkeleyの丘の上にある巨大スタジアムには見渡す限りの人、人、人。一体何人いるんだろう?感覚的には甲子園球場より広い気が・・・。

フットボールのルールは全く知らない私だけど、一緒に観戦したアメリカ人同級生がいろいろ解説してくれたおかげで、それなりに試合の流れを理解して楽しむことができた。ちなみに、一番驚いたのは、アメフトには1チームの中に「Offence」「Diffence」「Special Team」の3チームがあり、それぞれに10人近くの選手が配置され、さらに補欠なんかを含めると、1度の試合に50人を超える選手が参加している、ということ。選手、多すぎだよ・・・そもそも守備と防御が分かれている、というのもびっくりだけど、Special Teamという、ターンの最初とか最後に行う「ボールをキックしてなるべく遠くまで飛ばす」という攻撃(防御?)専門のチームまであるのには驚いた。試合に参加してる選手だけで50人なら、クラブには一体何人ぐらいの部員がいるんだろうね。

そんなわけで、アメリカのカレッジスポーツの雰囲気を満喫することができ大満足。とはいうものの、何であのスポーツがサッカーや野球(あ、野球はそれなりに人気あるか)よりも人気があるのか、ってのはいまだに理解できません、はい。

ちなみに、試合が終わると(Berkeleyが勝った!)観客はみんな一斉にフィールドに降りて行く。何をする、ってわけでもなく、とりあえずフィールドでみんなで喜び合って、写真をとって、ってな感じですが。

2006-12-01

Pandora TV

Pandora TVは韓国の動画共有サイト。いわば韓国版You tube。で、このサイト、youtubeで最近厳しくなっている著作権という観点が全くないようで、日本のドラマが山のようにアップされている。しかもyoutubeのように10分刻みとかじゃない。映画もドラマもフルサイズでアップ。凄い、っていうかここまで来るとある種オソロシイ・・・・

夏の間に一時滞在していた大学寮で知り合った韓国人の友人がやたら日本のドラマに詳しく、「なんでそんなに知ってるの」と聞いたら「日本のドラマが大量にアップされているサイトがあって、韓国ではみんなそれを見ている」と言っていたのですが、おそらくここのことですかね。

これは気をつけないとものすごい勢いで時間を吸い取られてしまうサイトだ・・と思いつつ、Good Luckにハマり中な私。キムタクはどうでもいいんですが、何がすばらしいかってこのドラマ、飛行機とその操縦シーンがこれでもかこれでもか、と出てくるところヽ(´ー`)ノヽ(´ー`)ノ。着陸のシーンとか、ほんと、ワクワクする。いやー、ストーリーはどうでもいいから、1時間全部飛行機の操縦シーンとかやってくれないですかね。

そういやここ2年ぐらいグライダー乗ってませんが、いや乗ってたこともしばらく忘れてたのですが、あー、飛行機ってやっぱり良いなー、ということを改めて思い知らせてくれる素敵なドラマですな。同じく飛行機好きのまみぞうさんは絶対みるべし。あ、あとは、柴咲コウと堤真一のツンデレっぷりもなかなか良い感じ。

2006-11-28

high technology, venture finance and wine

全ての科目が必修だった秋学期もまもなく終了。Berkeleyでは今週から春学期の選択科目のBiddingが始まっている。biddingというシステムはおそらく、大概のビジネススクールが採用している方法で、つまりは各生徒が持ち点を取りたい科目に振り分けてbidする、という仕組み。とはいうものの、Berkeleyは学校の規模が小さいせいもあってか、定員が溢れてしまうクラスはそんなに多くない。去年の同じ春学期だと、定員溢れがおこったクラスは3クラス。ただ、その3クラスが妙に「あー、Berkeleyっぽいなあ」というものだったので、ちょっと笑ってしまった。

溢れた3つのうちの2つはベンチャー関係。一つはOpportunity Recognitionという、ハイテクベンチャーのスタートアップに関する授業で、何でも教授がシリコンバレーのハイテクベンチャーに強い人脈を持っているらしく、超大物のゲストスピーカーが登場するらしい。もう一つはNew Venture Financeという科目で、これはベンチャーファイナンス関連。教授はなんと、シリコンバレー随一の法律事務所の共同経営パートナーでもある人。

で、最後の一つはというと「Wine Industry」という授業!

授業のトピックを見ると
·Wine finance - an examination of supply side, return on capital, and business risks in the wine industry
·Different models of success: the negotiant winery (buying grapes and bulk wine each year from outside sources) versus estate winery (growing each grape that goes into the bottle)
·Establishing a successful wine retail business through a differentiation strategy
·The complexities of distributing wine through the three-tier system (from winery to distributor to retailers)
·Wine-related start-ups – creating new ventures in a changing and growing wine industry

という感じで、finance、strategy、start-upなど様々な観点からワイン業界に切り込んでいる。Wine Industryは立派なビジネスフィールドなのだ。さらにBerkeleyはアメリカ有数のワイン製造地Napa Valleyのお膝元。地の利を生かして、ワイン業界から様々なゲストスピーカーも呼ばれるみたい。

人気授業のキーワードがハイテク、ベンチャーファイナンス、ワインとは、なんともうちの学校らしいなあ。

2006-11-26

After Dark

どうしても日本語の本が、それも勉強に関係ない本が読みたくなって、サンフランシスコの紀伊国屋で村上春樹の新刊(文庫版で、って意味ね)「アフターダーク」を調達。単に日本語で文章が読みたいだけなら、ネット上に面白い文章は一杯あるし、青空文庫には岡本綺堂の半七捕物帳(最近はまった)がフルラインナップでそろってるし、インターネットがあれば特に不自由はない。しかも紀伊国屋は高くって、実売価格は大体日本の1.5倍ぐらいだし。でもねえ、たまには紙の本が読みたくなるのだ。休日の午後、カフェでまったりコーヒーを飲みながら本が読みたいのだ。

で、アフターダーク。「アンダーグラウンド」を境に作品の中に現れるようになった「こちら側とあちら側」についての描写がよりストレートに書かれているなあ、という印象。ていうか、全編通してひたすらそのことだけを訴えている気が。平穏な世界の裏側には暴力と悪意に満ちた「あちら側」の世界あって、「こちら側」にいる私たちはその「あちら側」をあたかも他人事のように思っているけど、実はその二つに境目はない。悪意は、ある日突然私たちを「あちら側」に連れ去り、あるいはじわじわと気がつかないうちに「こちら側」に忍び込んでくる。そこに理由はない。「スプートニクの恋人」の中でもこの「あちら側とこちら側」というテーマがあちこちに散見していたけど、アフターダークでは登場人物の口を借りて、ストレートに述べている。こんな風に。

「二つの世界を隔てる壁なんてものは、実際には存在しないのかもしれないぞって。もしあったとしても、はりぼてのぺらぺらの壁かもしれない。ひょいともたれかかったとたんに、突き抜けて向こう側に落っこちてしまうようなものかもしれない。というか、僕ら自身の中にあっち側がすでにこっそりと忍び込んできているのに、そのことに気づいていないだけなのかもしれない」

「私らの立っている地面いうのはね、しっかりしてるように見えて、ちょっと何かがあったら、すとーんと下まで抜けてしまうもんやねん。それでいったん抜けてしもたら、もうおしまい。二度と元には戻れん。あとは、その下の方の薄暗い世界で一人で生きていくしかないねん」

ああ、すごくよくわかるなあ、この感覚。あんまりこういう言い方はしたくないけれど、年を重ねるごとに「自分の知らないところで自分を取り巻く悪意が存在して、気がつかないうちにそれに取り込まれる」恐怖というのが、分かるようになってくる気がする。そういうのって、どうしようもないのだ。怖い、と思っても、手のうちようがない。見慣れたいつもの風景は変わっていないけど、ある時ふと、そこに少しずつ歪みが生じていて、でも自分にはどうしようもない、そんな感じ。

アフターダークはそんな風に「あちら側」の存在と恐怖を丹念に描きながら、けれど「じゃあどうやってその世界に立ち向かっていけばよいか」は描かれない。ラストの夜明けのシーンが一つの希望なのかもしれないけど、でも日が沈めばまた夜がやってくる。「あちら側」の世界に囚われてしまうという恐怖からは逃げられない。ネットの意見なんかを見てると「消化不良」「何が言いたいのか分からない」という意見が結構あったけど、「何かを主張したい」のではなく、ただひたすら「こちら側とあちら側」を描写し、それを読者に見せることがこの本の目的なんじゃないかなあ、と思う。アンダーグラウンドの膨大なインタビューが、ひたすら「突如非日常に巻き込まれた人々の日常」を描き出そうとしたように。

本の裏表紙のあらすじのところでは「新しい小説世界に向かう村上春樹の長編」ってあったけど、村上春樹はいずれ、この「あちら側」の世界にどう対峙していくのか、という答えを書くのだろうか?それとも、「あちら側」の世界に立ち向かっていく術なんてないのだろうか?



余談その1.この話、真夜中の渋谷のデニーズで始まり明け方の東急東横線改札(書いてないけど、日吉に向かう急行列車っていったら東横線だよね?)で終わるのだけど、なんだが東京の、渋谷の風景がやけに懐かしく感じられる。夜明けの渋谷東横線の改札のシーンなんて、朝のざわめきとか発車の合図の音とか、今でもくっきりと覚えている。懐かしいなあ。

余談その2.突如文中に登場するスガシカオの「バクダン・ジュース」。深夜のコンビニで流れている曲、という設定だけど、村上春樹の本で日本の、現代の音楽が登場するのってこれが始めてでは?スガシカオ好きとしてはうれしいけれど、しかし何で「バクダン・ジュース」なんだろう。深夜のコンビニで流れているにしてはかなりマイナーすぎる選曲。何か意味があるのかな?

2006-11-25

Christmas is coming!

家族そろってディナーを食べるThanksgivingが明けると、翌日からは一大セールの始まり。なんでも、セールの目玉品を手に入れるために、徹夜で並ぶ人たちも大勢いるとか・・・

Thanksgiving明けのセールはいわば「クリスマス商戦」の開始日でもあるらしく、街中は一斉にクリスマスデコレーションに。写真は、チョコレートで有名なサンフランシスコのGhiradelli Squareのクリスマスツリー。最近は結構冷え込んできたけれども、それでも日本の同じ季節に比べると随分と暖かいここサンフランシスコ。寒くないのは助かるのだけど、そんな気候の中で点灯されるクリスマスツリーというのは、なんとなく奇妙な感じがするものですな。

2006-11-23

Keg Race

Fainanceのmid-termはとりあえず無事に終了。出来は不明だけど、まあ致命的なことにはなってないでしょう。きっと、多分、おそらく、もしかしたら。

全科目(といっても3科目だけど)のmid-term終了ということで誰もが弾けていた火曜の夜。生まれて初めてKeg Raceなるものを見物した。Kegとはミニ樽のことで、Keg Raceとは「樽に入ったビールをひたすら飲み干し、先に飲み干したチームが勝ち」というゲームで、要はひたすら狂ったようにビールを飲みまくるイベント。勿論、私は選手なんかじゃなくて、単なる見学者だ。なんと先週すでにKeg Raceの「予選」なるものがあり、そこで「飲める奴」が選手としてしっかり選ばれていたという。いつのまにそんなことに。

1チーム10人ちょっとで、1年生と2年生の対決。レースの会場は一軒家をシェアしている同級生のうちの裏庭。それほど広くもない、ごく普通の裏庭に、選手と見学者合わせると50人以上が集まっている。開け放った窓から外に向けられたスピーカーから流れる大音量のBGM。いつも思うのだけど、よくこういうパーティーやって、近所から苦情が来ないよなあ・・・・

(えーと、以下、食欲を減退させる描写が含まれますので、食事前の方は読まない方がいいかと・・・)

さてこのKeg Race、「狂ったようにとにかく飲み続ける」って意味では日本の飲み(特に大学の時の飲み会とか)とそれほど変わらないように思えるのだけど、一点大きく異なる点が。このKeg Raceでの飲みは、基本的に「ヤバくなったら、吐く」ことが大前提に設計されている。それも、限界がきたらトイレで吐いてくるとかじゃない。会場の真ん中に、ビニール袋を敷いたゴミ箱が「吐き用」として設置されているのだ。

庭の両側にはそれぞれのチームのビール樽とテーブル、コップ。レース開始と同時にそれらをひたすら飲み続けるのだけど、準備されているビールの量は明らかに参加者の許容量を越えている。なので、最初はみんながんがん飛ばして飲むのだけど、そのうち大概の人は限界がくる。で、やばくなったらどうするかというと、会場の中央に設置された容器めがけて、その場で吐く。ただし、「吐いたら相手チームの分を1カップ飲まなければいけない」というルールがある。なので、「あ、ヤバイ」と思った人は、「どうせ吐くなら」ということで、その直前、限界いっぱいまでビールを胃に詰め込む。で、一気にリバース。その風景で盛り上がる観客。ばっちり「そのシーン」を写真に収めている人もいるし。

いや、私も「莫迦飲み」は嫌いじゃないよ。大学の頃(航空部とかね)は分けの分からない飲み方もしてました。最近はちょっと年をとったせいか、あまりそういった莫迦飲みはしないけど、でも一応「飲む」だけなら、そういったぶっちゃけはっちゃけな雰囲気に溶け込むこともできるよ、うん。

でもね、あの「人前で吐く」ってのには、なんかものすごい抵抗感が。そいで、それで盛り上がれる雰囲気には、やっぱりどう頑張ってもついていけないものが・・・・

一応、レースの最後まで見届けたものの、さすがに「このままここに居続けると、マジで今晩はご飯が食べれなくなりそうだ・・・」と思い、レース終了後早々に日本人同級生と退散。盛り上がる雰囲気は好きなんだけど、ヤバイマジで食欲が減退してきた・・・と話しながら、あっさり冷麺でも食べようと韓国料理屋に向かう。

なんというか、この世には「どうやっても超えられない文化の壁」があるのだなあ、ということを、まじまじと見せ付けられたイベントでした。折角アメリカに来てるんだし、頑張ってアメリカ文化を楽しもうとは思うんだけど、どう頑張ってもあのレースを心から楽しむことはできないなあ、と。まあ確かに、あれだけのアルコールを吐かずに飲むと、急性アルコール中毒になることは確実なわけで。その意味では合理的なシステムといえないことはないのだけど。

でもねえ。飲むのはいいんだけどさ、吐くなら人の見てないところで吐こうよ・・・・

2006-11-20

Chicago, Boston, Berkeley

ボストンに行ってきました。目的は就職活動。ボストンキャリアフォーラムという,アメリカにいる日本人留学生を採用したい企業のあつまるジョブフェアがあり、そのイベント目掛けて全米から日本人留学生が集まるわけです。その数はおそらく1000人は下らない。さして大きくもないボストンの街にこれだけの日本人が集まるという異様な数日間。会場の隣のWestin Hotelにはおそらく企業の人が大勢泊まっているらしく、ロビーはなんかもう、完全に日本のホテルと化してました。聞こえる言葉がひたすら日本語。私が泊まったのは会場から2キロほどの小さなホテルなのだけど、そこですら大量の日本人が。地元の人もきっとびっくりしてるだろうね。

就職活動といっても私はまだ1年生なので、来年の夏のサマーインターンのポジションの獲得が目標なわけです。1ヶ月ぐらい前からサンフランシスコに来た会社と面接したり、電話で面接したりと少しずつ就職活動が始まっていたわけだけど、いわばその一つのピークがこのボストン。学校の授業と平行してなので、結構しんどい。先週末はある企業の面接を受けにシカゴへ、今週末はボストンへと、物理的に時間をとられることに加えて、やっぱり「Selectionの対象となっている」という緊張感は結構ストレスがかかる。

キャリアフォーラムでは結構な数の面接を受けたのだけど、そういった微妙なストレスを感じながら30分交代ぐらいで次々人に会って、何度も自己紹介やら志望動機やら喋っていると、段々と感覚の一部が麻痺してくるような感じが。なんか、真剣に喋っている自分をどこか遠いところから眺めながら、ふと「っていうか私、何をこんなに真剣に喋ってるんだろう?」などと思ってしまうのだ。おそらく、普段使わない部分の神経が極度に疲労した挙句、その状態から逃避しようとしていたのだと思うのだけどね。

まあそこでストップしてしまっては困るので、またもや「一人RPG状態」モードに気持ちをセットして、ひたすら喋り倒した2日間でした。一つ面接を通過するごとに「一面クリア!」ってな感じで。おかげさまで何とか夏のインターンは確保。来年の夏は日本に帰ることになりそうです。



ところで、先週・今週と飛行機を乗ってアメリカを横断したのだけど、国内線だと安心して日本の飛行機と同じような感覚でいたら、結構「マジですか?」的な出来事があった。もしかしたらこれって常識で、私がそれを知らなかっただけなのかもしれないけど・・・搭乗15分前のチェックインでOK、一度チェックインすればよほどのことがない限り飛行機は全員搭乗するまで待ってくれる、といった日本の飛行機に慣れきった身にすると、結構「やばっ」という場面もありました。友人から聞いた話も含めて、こんな感じ。

・チェックインの時にIDを見せる必要がある。goverment issued IDが必要なので、学生証ではだめ。先週シカゴに言った時はそんなことは全く知らず、パスポートを不携帯で行ったので結構焦った。しかしなぜか行きの便では「学生証+日本の免許証」でOKだった。日本の免許証ってあれ、完全な日本語表記でこっちの人が見ても全く読めないはずなのに、何故だ。しかし帰りの便ではこの免許証技は使えず、チケットに「SSSS」としっかり書かれた上で、別のレーンに案内されて念入りにボディチェックされた。SSSSって何だろう。Super super super suspected(超超超怪しい) とか?

・相変わらず液体類(化粧品とかハンドクリームとか)は持ち込めないのだけど、なぜかジップロックに入れればOK。入れるだけで、別に検査もなにもされません。な、何故??ちなみに、化粧品とかでも体積の大きいものは取り上げられるらしい。当然ペットボトルの水は取り上げられます。悔しいからその場で飲めるだけ飲んだけど。

・チェックインを済ませていても手荷物検査で時間を食って搭乗が遅れたら、飛行機は飛んでいってしまう、らしい。これは友人談。日本の飛行機だととりあえず一度チェックインしてしまえば、絶対に航空会社の人が走り回って探してくれるのに・・・

・そしてさらに、チェックインの締切時間がかなり早い、みたい。出発40分前についた友人は「チェックインは45分前までなので、アウトです」って言われたらしい。これは極端な例かもしれないけど、日本に居たときみたいに「出発15分前に駆け込んでチェックイン」はできないようだ。不便だなあ。



そんな感じな週末。日曜の夜にようやくBerkeleyに帰ってきたと思ったら、早速明日はFinanceのmid-termです。ヤバイ・・・

2006-11-13

Rainy Season?

夏からこっち、毎日毎日毎日毎日ひたすら晴れていたBerkeleyの天気もやや変わりかけてきた感じです。先々週ぐらいから曇りの日が増えてきたなー、と思っていたら、昨日の晩から今日にかけて本格的な雨。「傘ささないと辛いかな?」と思う程度の雨はこっちに来て二度目ぐらいだけど、これから段々と雨の日が増えていくのでしょう。いよいよ雨季突入?ちょっと憂鬱ですねー

そういえば日本ではPS3が発売されたものの、いろんな意味で大騒ぎになっているとか生産がおいつかなくて10万台しか発売できず大混乱、とか、互換性の不具合が出てる、とか、しかもその不具合に対する広報のコメントがちょっとそれひどいんじゃないの??とか、実は購入されたPS3のうちかなりの数がヤフオクで転売されているみたい、とか。「私たちも寝ずに頑張ってるんです」なんて言っちゃいけないよね。どこぞの牛乳会社の社長の「私は寝てないんだ!」があれだけ批判されたのを覚えてないんでしょうか・・

今学期はCore科目でMarketing, Finance, Accountingと取っているのですが、Marketingのケースには結構日本企業が登場します。大体が「主役企業(海外の企業)の強敵」として描かれているのが面白いところ。で、そのケースの中のSonyは、はっきり言って輝いてます。ニッチな高画質プロジェクター市場で頑張っていた企業がいたのだけど、Sonyがさらに高画質、しかも低価格な製品を出してきて、Sonyすげえ!俺ら勝ち目あるのかよ・・・∑(゜△゜;)・・・みたいなケースもありました。あと、まだやってませんが、Sonyのカーナビゲーションのマーケティング戦略のケースも予定されてるみたいです。多分このマーケティングの授業の中では、唯一の「ケースの主役」の日本企業。

ケースを通じて「やっぱり日本のモノづくりのパワーってすごいな。Sonyすごいなー」と思っているその傍ら、現在進行形でそのパワーが落ちてきているのでは?と思われるようなニュースを耳にすると、なんともせつない気持ちになりますね。日本人としてはUp to dateな情報をクラスで共有するために発言する、というのが使命かもしれませんが、「いや、そうは言っても今のSonyはマジやばいよ!」ってのは、あんまり言いたくないよなあ。あ、私は別に大してSonyファンではないのだけど。

迷走するSonyの現状を解説した久夛良木氏を見放したソニーの迷走という記事、これは面白かったです。そのうち「グループ戦略の失敗」なんて事例でケースに登場しないことを祈ります・・・

2006-10-25

final終了、そんでもって新学期

つい先日Berkeleyに到着したと思っていたのに、気がつけばあっというまにFall Aの学期が終了(1年生の間は秋学期、春学期がさらに二つに分割され、7週間のミニセメスターで学期が終了する仕組みになっている)。うう、早い、早いよ、早すぎだよ。

しかしまあ、渡米してから3ヶ月近くが経過したにもかかわらず、着ている服は夏のころとほとんど変わっていない。基本的にシャツ+パーカー、朝夕の冷え込みに備えてウィンドブレーカー、といった感じ。朝晩はちょっと冷え込んできたかなー、という感じがするものの、気候はほとんど変わらず。相変わらずの過ごしやすさで大変ありがたいものの、同級生と「季節感がないと、時間の経過が分からなくなりそうだね」などと話すことも。

最初の学期だったFall Aは、とにかくひたすら「追われながら」な感じで一杯一杯だったけど、今学期はもうちょっと余裕をもたせたいところ。就職活動も本格化、Global Social Venture Competitionの実行委員会に入っているのだけどその活動もそろそろ活発になりそう。他にもやってみたいことがいくつかあって、ちょっとずつ授業以外の部分にも手をひろげていきたいなあ、と。

ちなみ本日はルームメイトのJing(アメリカ育ちのチャイニーズ)と一緒の「カレーの作り溜め」。鍋を二つ使って大量にカレーを作って、残りはジップロックで冷蔵庫に保存。これと、同じく冷凍庫に保存したご飯があれば、忙しいときでもあっという間においしいカレーが食べられるという実にすばらしいシステム。なんだか最近、すっかりジップロック冷凍庫生活が板についてます。東京にいたときはそもそも電子レンジ持ってなかったから、「冷凍保存」なんて全くやってなかったのにね。

ルームメイトはこのJingの他にもう一人アメリカ人のJanetがいて、3人とも仲良しなのだけど、やっぱり食生活となるとJingとは共通部分が多い。二人してご飯を炊いてジップロックで冷蔵庫に保存してるし。この間は「寿司の卵焼きが好き」というJingにだし巻き卵の作り方を教えてあげたら、えらく感動されてしまった。随分と気に入ったみたいで、今日もカレーを作る側で一生懸命練習していた。日本では子供のお弁当にも入っているごく普通のメニューだけど、あの「卵を薄くのばして何回もくるくる巻いていく」という作業は、やっぱり日本的なものなんだなあ、とちょっと感動。

2006-10-04

新車


「新」じゃないですね、正確には。新しい「中古自転車」。なぜ新しくなったかというと、そりゃもちろん、盗まれたから・・・・。

ATMにお金を食べられ事件に続いてまたもやトラブルのご報告。そう、自転車、盗まれたよ。しかも、家の裏庭の階段の下に留めていたのに・・・・・ここならまあ大丈夫か、と鍵をかけていなかった私が悪いと云えばそうなんだけど。

家の裏庭。この階段の下に留めていたら、やられました・・・・

まあ、ショックといえばショックなんだけど、自転車に関しては以前から散々注意され、そして被害の話をいろいろ聞いていたこともあって、「あ、ついにやられちゃったか」という感じ。ATMのときほど「なにそれ、ありえねえ!」という裏切られ感はない。同級生で地元っ子のJasonに聞いたら「Berkeleyでは、裏庭に鍵なしでとめておいた自転車は100%盗まれるんだ。例外はない」とか言い切ってたしね・・・(しかし、「例外はない」って一体・・・)

私が住んでいるあたりは、夜中に一人で歩いても結構平気だし銃声も響かないし、血なまぐさい話も聞かない、と治安に関しては(アメリカ基準で見れば)比較的安全、みたいなのだけど、こと自転車に関してはなかなか流動性の高い市場のようで。学内でも時々、「フレームだけ残してタイヤが盗まれた自転車の残骸」とか見かけるしね。そういやこの間、stanfordに行って来たのだけど、学内で自転車ロック用ポールにロックしてない自転車をぱらぱらと見かけて、ちょっとびっくりしてしまった。といっても、U字ロックでタイヤとフレームをロックしてあるので、そのまま乗っていって盗まれる、というのはないのだけど。安全、というかきっと街や学校全体が豊かなんだろうな・・としみじみ思ってしまった。

写真は、MidTerm終了の打ち上げで同級生とKorean BBQの店へ。
ちなみにこちらの人は結構みんなアジア料理に詳しく、日本食といっても「寿司!」「天ぷら!」レベルにとどまらず「私はJapanese Pancake(お好み焼きね)が好き」「オムライスがおいしいよね」「wakakoはカツどんは作れる?」などとやたら詳しいのだけど、そうした人たちをもってしても「ユッケ」はかなり難易度の高い食べ物であることを改めて確認。「生肉に生卵」っていう組み合わせは、アメリカ人からしたら信じられない組み合わせなんでしょうか。結局ユッケ食べてたのは、日本滞在経験のあるアメリカ人2人+韓国人+私、だけだった。他のみんなは恐る恐る口にしつつも「???」って顔してたなー。

2006-09-18

ATMを信じてはいけない

アメリカの機械を信じてはいけない、という記事を丁度少し前にここで読んでいたのに。読んでいたときは、自分にも経験のあった部分で「そうそう、あるよねー」と笑っていたのに、まだ経験してなかった部分についてはさらっと流してしまったせいか。やられました、ATMに。

アメリカのATMでお金を預けるときは、現金をそのまま入れない。ATMの側には封筒が置いてあって、その中に現金を入れて、それを機械に入れる。当然のことながら、その場で計算もしてくれない。どうするかというと、夜に銀行の人が預けられた封筒を回収して、中身を数えて入金しているという・・・・(ちなみに、最近になってようやく「自動的に金額を数えてくれるAMT」が登場したらしい)。よく言う冗談で「中の人」ってのがあるけど、まさにそんな感じ。

で、私もやったわけです。上記blogのコメント欄で「留学してたころ、Depositするときは封筒に入れるというルールを知らずにそのままいれちゃった」というものがあるけど、まさにそれと同じことを・・・・∑(゜△゜;)。だってありえないよ、ATM(automated teller machine)だよ、Automatedだよ。日本的常識からすると、お金をいれると”ざざざざざー”っという音がして、お札を勘定してくれるはずじゃないか。

封筒を入れるべき場所に入れた大量の紙幣は、なんとも妙な吸い込まれ方をしていった。なんというか、シュレッダーに紙が吸い込まれていく時のような、擬音であらわすと「うにゃうにゃうにゃ・・・・」という感じの。でもその時点では「お札は封筒に」ルールに全く気が付かず、あれ、何かヘンだな、と思っていただけだった。

気になって終了後もう一度残高を確認してみると、入れたはずの現金が追加されていない。あわてて銀行の中に入って「入金したのに口座に反映されていないよ!」というと、Customer serviceの人が「ATMのTransactionはここではわからないから、AMTセンターに電話をかけてあげる。だから、AMTセンターの人と話してね」という。電話かけてくれるなら、ついでに状況も説明してよ・・・と思ったものの、仕方なく受話器を受け取る。電話、苦手なんだよね・・・聞き取りにくいし、ちゃんと喋らないと伝わらないし。なんとか受け答えして得られた情報は「口座に反映されるのにちょっと時間がかかることがあるから、ちゃんとtransactionは追跡するから、ちょっと待ってね」ということ、多分(←怪しい)。

で、その後学校でネットにつないでいるときに、気になっていろいろ検索しているうちに「ATMには現金を入れてはいけない」というルールを発見し・・・・Σ(゜д゜lll)なに、じゃああのATMの機械の向こうって、郵便ポストみたいな「現金入り封筒受け取り機」があって、そこに封筒がばらばらと落ちているということ?私はそこに、現金をばら撒いたってことかい?しかも、「封筒に入れていても、たまに銀行の人が抜き取ることもあるから、基本的にATMではお金を預けない」ってな意見もあるし。こことか。封筒に入れててそれってことは、ばら撒いた私のお金は一体どうなってるんだ・・・

正直、一度はあきらめた。その場で申し立てしたなたともかく、一晩たってから「ばら撒いちゃったんだけど、ちゃんと入金して!」と言って通じるだろうか・・・・しかもその交渉を英語でやるのか・・と思うと憂鬱な気分に。

しかし翌日、昼ごろネットで残高を確認したら、なんとちゃんと入金されていたのだ!いや、当たり前のことなんだけど、一度あきらめてた分、喜びが大きい。さすがBank of America!最初に口座開設したときから、アメリカとは思えない(←偏見)親切丁寧なサービスだなーと関心していたけど、やっぱりキミは偉かった!と昨日とは180度態度を変えるワタシ。

というわけで、なんとか貴重な資金を無駄にすることなく済んだのだけど、これに懲りてもう二度とATMで入金はしません。そうそう、今年の夏または秋からアメリカに住み始めたみなさん、ATMに直接現金を入れちゃダメだよ、とちょっと忠告。ちなみに、一番最初に引用したblogにもあったけど、「郵便局の自販機で切手を買ったら、お釣りがダラーコインで大量に」ってのは私も経験した。ダラーコインなんて初めてみたから、ほんとびっくりした(しかも、あまり流通してないせいか、全然使い込まれてなくてピカピカしているから、最初はなんだこのおもちゃのコインは、と・・・)。財布の小銭入れに入りきらず(1枚1枚がやたら大きいのだ)、ポケット重いなあ・・・と思いながら家に帰りましたとさ。



と、こんなことを書いていながら、あさっては実はMidtermの試験(統計)なんだよね。いいのか、私・・・

2006-08-28

You are here to inovate

壊された自転車を修理して(42ドルで済んだ♪)、Pre-MBAコースが始まって、一時滞在先の大学の寮を引き払い新しいアパートに引越し、IKEAでベッドと机と椅子を購入し(3点で500ドルしなかったという格安ぶり。噂には聞いていたけど、IKEA恐るべし)、ルームメイトが到着し、オリエンテーションが始まって、そしていよいよ明日(今日?)から授業開始。一気に書くとこんな感じ。随分と更新期間をあけてしまいました。書きたいことがあるんだったら、blogはマメに更新しないとだめだね。期間が開けばあくほど書きたいネタが累積していって、ますます「ちょっと気軽に」更新できなくなってしまう。

そうそう、懸念事項だった「自転車をバスの前に乗せる」技もマスターしたよ。市内を走るバスの無料パス(Berkeleyの学生だともらえる、っていうか授業料の一部がこの部分に充当されているらしい・・・)をゲットして、これでかなり行動範囲が広がるはず。いや、自転車だけでも結構動けるんだけど、なにせ坂が多い街なものだから「疲れたときのリスク」をヘッジできる手段を確保しておかないと安心できない・・・

ダウンタウンのお店やスーパーマーケットなど、日常の買い物は大体自転車範囲でOK。近所のスーパーで普通に味噌とか豆腐などの日本食材が普通に手に入るのには驚いた。自転車で15分ほどのところにあるBerkeley Bowlというスーパーは、このあたりでも有名な「オーガニック系食材を扱うスーパー」なんだけど、ここでもかなりの種類の日本食材は手に入るみたい。これとは別に、日本食材ばかりを集めた店も、車で10分ぐらいのところにある。



Pre-MBAはMathとCommunicationの二つがあって、前者はアメリカ人も結構多くて全生徒(約240人)の6割ぐらいが、後者はインターナショナルの学生を中心に60人ぐらいが参加。Mathは要は「数学の復習」なので、内容的には「いまさらそんなことやらなくても・・・」というものがることは予測済みだったけど、とにかく「英語の授業に慣れる」ことを目的に参加。

まだ本授業も始まっていないPre-MBAの間から、ほぼ毎晩、なんらかの理由をつけてはあちこちで飲み会が開かれる。なんというか、皆して「Socializeしなきゃ!」という熱にうかされているような。いや本当に、冗談じゃなく毎日どこかで飲み会でした。そしていつ行っても、結構な人数が参加している。私もなるべく頑張って参加してはみたものの、基本的に根っこのところで引きこもり要素が強いもんだから(いや、あまり信じてもらえないけど、本当にそうなんです)、さすがに途中で息切れ気味。せっかくの機会だから!とついつい頑張ってしまいそうになるけど、適度に自分を休ませないとだめだなあ、とつくづく思う。

ちなみにこっちの飲み会はいわゆる日本の飲み会とは違って、基本的にあまり食べない。みんな夕食を自分で食べてきて、その後8時ごろからバーなどに集まって飲む。飲んで、ひたすらしゃべる。そんな形式なもんだから、費用はかなり安い。「食べずに飲む」というスタイルにはどうも違和感を覚えるけど、まあその分安いのはありがたいかな。毎晩、日本の飲み会のペースでお金を使ってたら、結構大変なことになってしまうしね・・・



Orientation Weekでは、偉い人の話を聞いたり、スケジュールやいろんなシステムについて説明を受けたり、初のケーススタディの授業を受けたり、みんなでボランティア活動に参加したり、などなど、月曜から木曜までびっしりと詰まったスケジュール。朝は8時、9時から、夜は夜でレセプションやパーティーや飲み会や、合間をぬって学生主催の飲み会などがあってもうてんやわんや。そうそう、1学年240人の生徒はcohort呼ばれる4つのクラスに分けられるのだけど、そのcohort対抗の運動会みたいなものもあった。

予想通り英語は結構大変。Pre-MBAコースの間internationalの学生と話していた時はそれなりに普通に会話ができたもんだから、あ、結構大丈夫かも、とか思ってたけど、ネイティブ同士の会話になると、もうスピードが全然違う。個人的にはバーでの雑談なんかがかなりきびしい。ノイズが多い上に雑談だからどこに話が飛ぶか予測できなくて、気を抜くと何を話してるのか全くわからなくなる・・・・(ノД`)聞くことに集中してると会話に参加できなくなるし、話すことを考えてると話の内容がわからなくなるし・・・という困った状態。まあ、こればっかりは一朝一夕でどうこうなるもんでもないしね。幸い、2人のルームメイトもネイティブという恵まれた(?)環境にいるので(一人は中国人だけど、9歳の時からアメリカに住んでいるということで、ほぼアメリカ人)、あまり焦らず気長に頑張っていこうと思います、ハイ。



そんな感じで、気がついたらもうすぐ渡米して1ヶ月。は、早い・・・・こんな感じであと21ヶ月が過ぎてしまったら、あっという間に卒業だ・・・と思うとちょっと焦る。その最中の密度が濃ければ濃いほど、逆に後から振り返るとあっという間に駆け抜けたように思えて、そのとき感じたこととや見た景色などのディテールがぽろぽろと抜け落ちているような気がするのがなんとなく怖い。記録の意味も含めて、ちゃんとblogを書いていこう・・と改めて思った次第。なので、明日からは妙に日記調になっているかもしれません。ん?



いろいろ思うところはあるけれど、とりあえず、これから先起こるすべてのことを「面白がろう」ということは心に決めた。楽しいことばかりではないかもしれない。落ち込むことや嫌な思いをすることもあってそれを「楽しむ」ことは難しいけど、プラスの出来事もマイナスの出来事も含めてどれも日本にいては経験できなかったことだから、それを「面白いな」と思うことはきっとできる。最悪の状況に陥っている自分自身をそれでもどこか客観的に「面白い状況だなあ」と思うことは、実は結構得意だったりするから。


写真は最近のお気に入りのダウンタウンにあるタイ料理屋のメニュー。タイ人同級生の「お墨付き」の店です。

2006-08-05

やられた・・・

夕方、いつものように一時滞在先のStern Hall(女子寮を夏の間だけVisitor Housingとして開放している場所)を出て、自転車駐車場所まで行ってロックをはずし、サドルにまたがるとなんとなく違和感が。あれ、こうやってハンドルを持ってブレーキを軽く握ってそのままスタートできるはずなんだけどな・・・・ん??

・・・・ひ、左手のブレーキがなくなっている(! ̄д ̄)!!

一見したところ気がつかなかったけど、その他にも

・ハンドルの軸が曲がっている(ハンドルを斜めに向けないとタイヤが前を向かない)
・右手の変速ギアが壊れている

などの不具合が。買って3日目なのに・・・

。゜。゜(ノД`)゜。゜。

一瞬、「まさかブレーキ盗まれたのか?」と思ったけど、よく見るとブレーキの金属部分が根っこからぽっきりと折られている。で、あたりをよく見回すと、道端に折れたブレーキのかけらが。一体どういう状況でこんな微妙な壊れ方をしたのか分からないけど、多分何かが(車か自転車か、あるいは人か?)がぶつかって、その勢いで折れたand 曲がった、んだろうな・・・

折れたブレーキ。こんな風に。

昼間はずっと徒歩圏内をぶらぶらしていたので、実はこの時点で既に18時。自転車屋、空いているかなあ・・・と思いつつ、とりあえず微妙な角度で自転車を押しながらダウンタウンに向かう。そう、ブレーキはとりあえず一つ生きているけど、ハンドルの軸が曲がっているからさすがに危険すぎて乗れないのだ。下り坂、乗ったらダウンタウンまで1分なのに・・・・・

懸念した通り自転車屋は既にClosed。土曜日は18時までしかやってないのね。こんなんだったらわざわざ下まで降りてくるんじゃなかった・・・と、とりあえずおやつや晩御飯を買って自転車を押しながら道を歩いていると、通りすがりのアメリカ人が「Hey! Hey!」と呼びかけてきた。「ハンドル曲がってるぜ!」みたいなことを言っている。内心、言われなくも分かってるさ!と思いながら「あー、壊されたんだよー」と言うと、そのおっちゃんはつかつかとこっちに歩いてきて、いきなり前輪を両足で挟み、そのままハンドルをぐりぐりぐりぐり~と回すと。おおお、ハンドルの位置がじわじわっと元に戻っていく~!!

「だいじょーぶ、これは壊れてないよ~」とにこにこしながら言うおっちゃん。いや、ハンドルは直ったけどブレーキは壊れてるんだよね・・・と思いながら、とりあえず「Thank you! Thank you!」とお礼を連発。おかげでとりあえずなんとか乗れるようになりました。ブレーキが片方しか聞かないし、ギアも微妙だから怖くて全速力は出せないけど。でも、乗れるようになっただけでかなり助かる。これで、今度修理に持っていくときも、延々と手押しで自転車を持っていかなくてもすむ。おっちゃん、本当にありがとう・・・・

帰り道、あーあ、買って3日でこんなことに・・・・とがっかりしながら歩いていたら、もっとオソロシイ光景を目にしてしまった。校内の外れの自転車置き場、自転車駐車用のポールにフレーム部分をU字ロックで留められたマウンテンバイクがあったのだけど・・・なんと、前後のタイヤが取り去られている!!!フレーム部分だけしっかりポールに固定されたまま、無残な姿で横たわる自転車。なんというか。これを見たときは、「ブレーキとギアが壊されただけでよかった・・・」と思ってしまった。U字ロックかけたからといって安心しちゃいけないんだね。ちゃんと、留める場所も気にしなきゃいけないんだね・・・・と認識を新たにした次第。

といいつつ、今泊まっている大学寮は敷地内に自転車用パーキングがないから、どうしても道路沿いに止めざるを得ないんだよね。こんなこと言いながら、明日になったら私の自転車もタイヤが取られていたらどうしよう・・・(((( ;゚д゚)))

2006-08-04

Run to the hilltop

マウンテンバイクは、同級生の紹介の中古自転車屋で買った。ちなみに、この当たりではいわゆる「ママチャリ」は殆ど見かけない。その理由は、実際に道を走ってみればすぐに分かる。東西に伸びるキャンパスはダウンタウンのある西から東に向かうにつれて緩やかな坂道になっているのだけど、この坂道、ママチャリは確かに厳しい。

「安いのだと100ドル以下でもあるけど、まあ、安いのはホント『それなり』だよ」とは、店を紹介してくれた同級生の言葉。キャンパスを南に1キロほど歩いて到着した中古自転車屋「Karim Cycle」で、なるほど、確かにその通り、と一人頷く。店先には90ドル、80ドル、といった中古マウンテンバイクもあるけれど、「本当にこれ、商品として売っていいんですか?」という見るからにヤバそうな状態のものが並んでいる。サドルが破れていたり、微妙にフレームが曲がっていたり、タイヤの溝が殆どなくなっていたり。

そんな中で、値段と状態で折り合いをつけて、170ドルのものを購入した。ブレーキの調子がイマイチだったのに文句をつけて、何度も調整してもらう。最後に「タイヤの空気入れの部分にキャップがついていないよ」と言ったら、「OK、OK」と返しながら、なんとその辺にあった他の中古自転車のキャップを取り外して、私の自転車につけていた・・・・まあ、いいけどね・・・・

買ったばかりの自転車で、まもなく入居予定のアパートからビジネススクールの校舎まで走ってみる。アパートから大学のゲートまで10分弱、そこからビジネススクールの校舎までも10分弱。慣れないものだからやたら信号に引っかかったり、構内で無駄に遠回りしたりしたことを考えると、大体15分ぐらいで通学可能、というところだろうか。

ただ、坂道は結構厳しい。予想していたけど、かなりキツイ。通学路全体にわたる緩やかな上り坂はまあそれなりに大丈夫だけど、校内のところどころにある「ちょっと急な坂」は結構キツイ。大したことない距離でも、上りきると思わず立ち止まって息を切らしてしまう。ちなみに私は、今回、生まれて初めてマウンテンバイクを買ったという正真正銘の初心者。右手と左手の両方に変速ギアがついているのだけど、どの程度が「適正なギア」なのかいよくわかっていないもの、無駄に体力を消費している原因なのかもしれない・・・・あとは、いまいち「正しいマウンテンバイクの乗り方」が分かっていない気もする・・・

そんな感じであちこち走り回るうちに、とりあえず、「急な坂は無理して上るよりも、徒歩だと思って押して歩いた方が楽」ということに気がついた。幸いなことに、購入したマウンテンバイクはかなり軽い。押して歩いても、ママチャリほどの重量感はない。走れるところは自転車に乗って、数箇所ある坂のキツイところはてくてくあるいて、という感じでいけば、まあこの気候だったらそれなりに気持ちよく通学できそうだね・・・・というところに、どうにか落ち着く。

そうそう、授業が始まるまでになんとかマスターしたいと思っているのが「バスの前に自転車を積む技」。大学の周りを走るバス(市が運営するバスと、大学が走らせているバスの2種類ある)は、朝は6時から夜は11時ごろまで、15分間隔ぐらいで大学の主要なパートに留まってくれるとても便利な代物な上に、学生は無料で利用することができて(まあ、授業料に含まれているんだろうけど)ビジネススクールのすぐ側にも停車する。そしてこのバスの前の部分には、なんと自転車を積むためのキャリーがついている。ここに自転車を積む技をマスターすれば、「行きは自転車をバスに乗せて、帰りは下り坂を一直線」という理想的な通学手段が実現するじゃないか!

で、街を走る度にバス停で目をこらして「バスに自転車を積もうとしている人」がいないかチェックしているのだけど、すでに「自転車が積まれたバス」は見かけるものの、なかなか「積み込む瞬間」には立ち会えない。多分、なんか技があるんだよね。ロックの方法とか。一応、その方法を理解してからじゃないと、バスの前方でもたもたして怒られたらイヤだから・・・でも、見当たらない。あれだけたくさんの自転車が走っているのに、一体何故?みんな平気な顔をして坂道を登っていくのは、一体何故?

というわけで、誰か「自転車の積み方」を知っている人がいたら、教えてください。サンフランシスコとBerkeleyを結ぶ地下鉄BARTは、そのまま電車の中に自転車を持ち込めるみたいなんだけどね・・・

2006-08-02

Berkeley到着、そんでもって生活立ち上げなど

北京を経由して7月30日、China Airでサンフランシスコ国際空港に降り立った。出発前の日本で感じていた疲労感は、北京の夜で飲んだくれて、アジアの熱気の中に身を浸したことで、すっかり拭い去られてしまった。単純なもんです。

そんなわけで到着したサンフランシスコは、雲ひとつない晴天。これまでの2度の滞在でも感じていたのだけれど、この地域の日差しは本当に「太陽の種類が違うんじゃないか」なんて思ってしまうくらい、とにかくまぶしい。それでいて不思議なことに、それほど暑くはない。日差しのまぶしさからは想像できないほどに空気はひやっとしていて、日中全力で歩いても殆ど汗をかかない。夕方になるとTシャツ1枚では寒くて外を歩けないくらい。

到着初日にはいきなりルームメイトと家を見て周り、そこで家をほぼ決定。。翌日は銀行口座を開いて、携帯電話を契約。で、本日はビジネススクールのアドミッションオフィスでBerkeleyの地図を入手し、学生証を作成して、自転車を購入。合間にダウンタウンの店を見て回りながら、ビルケンシュトックのサンダルも購入。

まさにリアルRPG、なんてことを思いながら、自転車で街を走り回る。自転車はスバラシイ。これで一気に行動範囲が広がったもんね。徒歩でフィールドを歩いていたのが、チョコボをゲットしたようなもんだ。飛空艇(=車)を買うかどうかは、とりあえず検討中。買うにしても、まあ様子を見ながら、よさそうな物件が出たら、と考えている。

それにしても、手続きやら家探しやらでばたばたと走り回ったここ2、3日だったけど、それほどストレス感がなかったのは何故だろう。一つには、「新しい生活を始める」という期待感がストレスを軽減させているというのがあるのかもしれない。でも、日本で出発のための準備をしているときは、同じ「新生活」への準備であったにも関わらず、なんだかとても疲れた気分になったものだ。

やっぱり「気候」は大きいのかな、と思う。なにしろ、とにかく天気が良い、それでいて歩き回ってもほとんど汗をかかない。歩き疲れたら道端の木陰に入ってしばらく休めばすぐに体温も下がって体も回復する。何より、気候がすばらしいものだから、歩く(そして自転車で移動する)だけで楽しい。

ちょっと「ずるいよなあ」などと思ってしまった。いや、私自身もこれから2年間ここに住む身なんだけど、生まれたときからこんな環境で暮らしていたら、随分と不要なストレスの少ない生活を送れるんだろうなあ。

以前、梅田望夫さんの講演を聴いたことがあった。講演の中で、「シリコンバレーという地域があれほど沢山のベンチャーを生み出した要因はなにか」というお題を掲げ、その要因として優れた大学機関(スタンフォードとかね)との連携やカリフォルニアに根付くフロンティアスピリット、などなど、幾つかの要素を挙げていた。そして最後に、冗談のように「あとは気候ですね。あの気候で暮らしていると、とにかく前向きに、失敗してもなんとかなるだろう、という気持ちになれる。それが、人々をベンチャーへの挑戦に積極的にさせると思いますね」と付け加えた。聴衆もみんな、「軽い冗談」的な受け止め方をして、暖かく笑っていた。

でも実際に来て見ると、「気候が人の思考を決定する」ってのは、あながち嘘ではない気がしてくる。朝起きて、目が覚めて、「よし、とりあえず外に出かけよう」と思える環境というのは、色々な意味で人を前向きにさせ、新しいものを作り出す方向へと駆り立てていくのかもしれない。



ま、授業が始まったら、そんな能天気なことは言ってられないのかもしれないけどね・・・



上の写真はこれから2年間お世話になるビジネススクールの校舎。

2006-07-28

Asian Night

片付けても片付けても次から次へと沸いて出てくる細々とした手続き。郵送する荷物は、箱詰めして「これでOK」と思うのも束の間、追加で入れたい荷物がどこからともなく現れて、あわてて箱を開いて荷造りしなおしたり。そうした作業の合間にちょっとしたアルバイトを引き受けたりしたものだから、結局、徹夜で迎えた出発当日の朝、関西国際空港に着いたときには、すっかり疲れきっていた。

なにせ、持って行く荷物の量だって半端じゃない。23キロのダンボールと20キロのスーツケースを機内に預け、機内持ち込み荷物として10キロの小さなスーツケースとぱんぱんに詰まったショルダーバック。明らかに機内持ち込み重量制限をオーバーしたそれらの荷物を「これ、手荷物だから!」というフリをしてなんとか持ち込み、窓際の席についてようやくほっと一息。そうか、いよいよ出発だ、と思ってはみるものの、とにかく疲れきっているものだから、思考がそこから先に進まない。感慨に耽る気持ちの余裕もない。とりあえず出国した。遣り残した作業はいろいろあるかもしれないけれど、今更どうしようもない。出発だ。とりあえず、なんとか出発することができたんだ・・・最後の力を振り絞ってそんなことを考えつつ、機体が離陸するや否やあっという間に眠りに落ちる。

(そうそう、以前、「北米便以外では手荷物制限は20キロ」と書いたことがあったけど、あれ、間違いだった。北京経由でも北米便だと、それよりたくさん持ち込める。制限重量は航空会社によって違うみたいだけど、中国国際航空の場合は23キロ×2個までOKです)



どん、という鈍い振動で目が覚めた。あ、着陸したんだ、と気がつく。離陸から着陸まで、全く記憶がない。途中なんとなく、機内食の「匂い」がした記憶はあるけれど、それっきり。なんと、4時間丸々眠っていたのだ。意外と眠りが深かったのか、随分と体がすっきりしている。完全にとまではいかないものの、出発前の眠気と疲れがかなり綺麗に拭い去られている。あ、結構回復したかも、と思いながら、ダンボールとスーツケースを空港に預け、手荷物を持って北京市内行きのバス乗り場に向かった。

空港の外は、予想していたほどは暑くない。荷物を引っ張って歩くとじっとりと汗が滲むが、じっと立っている分にはそれほど苦痛でもない。湿度もそれほど高くない。曇り空のせいか視界も薄ぼんやりとしている。ターミナルに次々と入ってくるバスやタクシー巻き上げる砂埃のせいもあって、全体的になんとなく白っぽい、煙ったような風景。さかんに鳴らされるクラクションに、あちこちで聞こえる怒鳴り声。決してwelcome!という雰囲気ではない、目に優しい綺麗な風景ではないのだけれど、「あ、アジアに来たんだな」という気がして、心が沸き立つ。思えば、思えば、日本以外のアジアの都市を訪れるのは4年ぶりだ。





空港で手配してもらった宿は、北京市内中心部の「王府井」というところにあった。ここは、大通りの一角が終日歩行者天国になっており、その両側に大きな百貨店が連なる。日本で言うところの銀座の歩行者天国みたいなものだろうか。道路脇には飲み物やら食べ物やらを売る露店があり、それぞれの店の側にテーブルと椅子、そしてパラソルが設置されていて、そこでくつろぐことができる仕組み。

宿に荷物を置いて一休みすると、そのまま通りに出てぶらぶらと歩く。金曜日の夕方ということもあってか、既にかなりの賑わい。両脇のショッピングセンターでは、尼崎並みの価格でTシャツが安売りされていたりして、かなり心を惹かれたものの、運搬の手間を考えてあきらめる。とにかく、これ以上、なるべく荷物を増やしたくないのだ。

大通りをふらっと歩いた後、その脇の細い路地に入る。そこには、メインストリートとはまた違った風景があった。細い路地の両脇にびっしりと連なる屋台。狭い道を押し合うように歩く人々目掛けて、屋台から怒鳴り声のような呼び込みがかかる。

肉や魚の焼ける香ばしい匂い。石畳の歩道が、油やら得体の知れない液体でべっとりと濡れている。ここでは、肉や魚を長い竹串に刺して焼いた「串焼」が定番の料理らしい。店先には、焼かれる前の串がびっしりと並べられている。

言葉が通じない(英語は通じないし、私は中国語は全く分からない)ので、多分鶏と思われる串を指差して、「1本」と指を立てる。ちなみに1本3元~5元(1元=約15円)。すると店員が、中国語で何やら叫びながら、刷毛で何かを塗る手真似をして「どうする?」という顔をした。焼き鳥のたれみたいなもんだろうか、と思ったので「OK、OK」といいながら頷く。じっと見ているとなんと「七味唐辛子」だ。それを、長い串に刷毛でべっとりと塗っていく。やばっ、と思ったものの、今更止められない。勢いよく手渡されたそれを、仕方ないから笑顔で「謝謝!」と受け取り、覚悟を決めてかぶりつく。肉の味が分からないほどの激辛、を予想していたけど、意外に程よい辛さ。人ごみを避けながら、立ったままがしがしと食べる。あー、アジアにいるんだなー、という実感がふつふつと沸いてくる。結構な分量に思えたけど、一切れ一切れが小さいのか、あっという間になくなってしまう。七味唐辛子のせいもあって、軽くのどが渇く。よし、ビールだ!

数本の串焼き、謎のたこ焼き、そして青島ビールの瓶を持って、歩道脇のテーブルに席を確保した。栓を開けてもらったビールを、瓶からそのまま流し込む。いつも思うのだけど、アジアのビール、特に現地で飲むそれは本当においしい。蒸し暑い気候も、その美味しさに拍車をかけているのかもしれない。熱気の中で、軽い口当たりのビールが、まるで水のように喉を通る。辛みの効いた串焼きと青島ビールを交互に頬張りながら、あー、アジアに来たんだなー、と今度は口に出してつぶやいてみる。周辺で賑わう人々の言葉は全く理解できなくて、でもそれがとても心地よい。周りの人の話し声も、屋台の肉が焼ける音も、遠くから聞こえる音楽も、全てがごちゃ混ぜになって耳に届く。瓶が空くにつれて、視界がゆるゆると歪みだし、段々と思考能力が低下する。視覚と聴覚と触覚と、そして味覚と。それぞれの感覚の境目が段々と分からなくなりながら、なんだかとても楽しい。ここしばらくずっと張り詰めていた感覚が、ゆるゆるとほどけていく。

あー、アジアに来たんだなー。

段々と何も考えられなくなる頭の中で、最後に残っていたのはそのフレーズで、体全体が弛緩するような心地よさを感じながら、なんだかとても幸せな気分だった。

2006-07-19

今日の一言/日本経済クエスト/リセットボタン

このblogの右下に「今日の一言」というコーナーがありますが、これは私が毎日登録しているわけではありません。Life is beautifulの中島さんが作られたブログ用ミニアプリ: コミュニティ型「今日のひとこと」を使っているのです。「一言」は「追加」のボタンを押せば、誰でも登録可能。

何故こんなことを書いたかというと、今日blogを呼んでくれている人と話していて「昨日、『今日の一言』に『セロテープ』って出てたけど、あれどういう意味?」と聞かれたから。いや、私じゃないから、それ登録したの・・・

なるほどね、と思わず頷いてしまうもの、意味不明なもの、有名な格言などいろいろ登録されているみたいだけど、笑ったのは、仕事中にページを開けたら「仕事しなさい」という一言が出たときかな。あとは「人に話せない事を「悩み」という。」ってのもなかなか含蓄のある言葉で。

皆さんもよければ登録してみてください。



昨日の続き。こんなものも発見

日本経済クエスト

ラストが笑える。
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おつかれさまでした
リセットボタンをおしながら にっぽんのでんげんをきってください
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最新版も見てみたいね。「ホリエクエスト」とかだろうか?



「リセットボタン」で思い出した。昔あったファミコン版「銀河英雄伝説」(宇宙戦のシミュレーションゲームね)では、自軍の状況が絶望的になってもうどうやっても勝てない状況になると、某副官が「かくなるうえは 自爆スイッチである リセットボタンを押してください」と、プレイヤーにリセットを勧めるという、ちょっとありえない展開だった。あれを最初見たときは大笑いしたなあ・・・



渡米まであと9日、横浜撤退まであと4日の深夜2時。黙々と荷造り実行中。自動服たたみ機がほしい・・・・

2006-07-18

脳内一人RPG

この間、ネットのどこかで「一人のときに思わずやってしまう奇行」という記事(2chのまとめサイト?)を読んだ。で、その中の一つで思わず「あー、やるやる!」と同意してしまったのが「脳内一人RPG」。日常生活のいろんな場面で、脳内でこっそり一人RPGを繰り広げる、というもの。特に私の場合は、あの「画面上の文字」がやたら頭に浮かぶのだ。

・栄養ドリンク飲むときに
「とりぞうはポーションをつかった!HPが100回復した!」
とか

・仕事がうまくいったときに
「とりぞうは レベルがあがった!」
とか

・さっさと帰ろうと思ってるときに上司につかまって
「とりぞうは にげられない!」
とか。

・・・・・アホですね、ほんと。すいません・・・・

どうしようもないくらい莫迦莫迦しいけど、でもこれ、精神状態がよくない状態からなんとか自分を浮上させるのには、結構役に立つ。自分が陥った窮状をある意味茶化すことで客観的に眺めることができるから、かもしれない。

最近は引越しや渡米に向けた手続きなんかでばたばたと過ごしていて、また私はこういった「手続きモノ」が相当苦手で、仕事に比べれば全然大した作業もしていないのにやたらと疲れたりする。一つ作業が終わると妙に疲れて、そのまま「今日はおしまい~」としてしまいたくなるけど、やらなきゃいけないことは山のようにあるので、そんなわけにもいかない。結果、上の「一人RPG」がやたらと頻発する。

今日は今日とて、知り合いに売却予定の自動車の名義変更で品川にある「軽自動車検査協会」というところに行ってきた。事前にちゃんと必要書類&アイテムをそろえたつもりだったのだけど、アホなことに手続きに必要な自分の印鑑を忘れてきたことに現地で気づいたりして。せっかくここまで来たのに、また明日来るなんてことにできるもんか!と、最寄の品川駅まで車を飛ばして、駅の構内猛ダッシュでオフィス・デポで印鑑を買って、なんとか締め切り5分前に手続きを終了。家に到着するやいなやぐったりと布団に倒れこみそうになったけど(だって、本当にものすごい勢いでダッシュしたからね!)、まだ作業もあるのにここで終わるわけにはいかん!と自分を奮い立たせる。で、頭の中で一人RPG。

「とりぞうは てつづきを ひとつおえた!」
「とりぞうは レベルがあがった!」

BGMはFFで。あの戦闘シーンが終わったところの「ちゃらららーちゃーらーちゃっちゃちゃー」って奴ね。

・・・・・アホすぎる・・・と思いつつ、結構これで気持ちが切り替わったりするのだから、不思議なもんです。

写真は神戸ナンバーをつけた最後の姿のビート君の記念撮影。今は品川ナンバーにかわってしまいました・・・



そういえばこんなものも発見した。
RPG Sequence (Final Fantasy Re-enactment)

できれば日本語キャプションでみたいなあ。あのひらがなとカタカナしかない表記で。



出発まであと10日

2006-07-16

はてな、アメリカへ

■はてなの近藤社長、アメリカへ

「映画館で『スターウォーズ エピソード3』を見ていてふと、『東京でぬくぬく暮らしていてはいけない』と思ったんですよ」
この人やっぱり凄いなあ。

物事が上手くいっていない時に今とは違った場所に新たな道を模索するのは多くの人が考えることだけど、会社も順調、このまま上場をめざせるか、って時に「ぬくぬく暮らしていてはいけない」って理由で、あえて新たな環境に飛び出していく、ってのは、なかなかできることじゃないよなあ、と思う。はてなブックマークの概ね好意的なコメントも、多くの人のそんな感嘆を反映しているのかも。

以前にも取り上げた「はてなに入った技術者の皆さんへ」を」読んでもそう思ったけど、この人の言葉や行動って、周りの人のやる気を引き出す力がとても強い、と思う。「よし、自分も頑張ろう」っていう気持ちをとても素直に引き出してくれる。そういうところが、梅田望夫さんが近藤社長を指して「無人島でリーダーになれるタイプ」と称してた理由なんだろうか。

2006-07-13

お宝発見

引越し準備のために荷物を整理していたら、探偵ナイトスクープを録画した番組が。しかも2本。「西田局長就任記念スペシャル」が入った奴と、1本丸々6時間(3倍だから)ナイトスクープが録画された奴と。

・・・・━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!
ワーイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワーイ

えと、すいません、実はこれ自分のじゃないの。昔人に貸してもらって、そのまま借りっぱなしになっていたビデオだ、多分・・・。催促されてないから貸した方も忘れているのかもしれないけど、ごめんなさい、ちゃんと返します、ええ、渡米前に絶対。

・・・でもお願い、誰か、その前にこのビデオをDVDにコピーしてください。
この中に入ってる「大和川ボート通勤」、私の一番のお気に入りなんです。これ、アメリカに持って行きたいんです・・・・

ちなみにyoutubeの方も順調に増えている模様。パラダイスものとかが追加されてて嬉しいね。今回発見して一番笑ったのがこれ。

ミステリアスな大阪0102

いやあ、やっぱ大阪は日本の中の異世界やわ・・・

2006-07-12

近況報告

先週土曜は大学時代の航空部関係者が開催してくれた「送別花やしきイベント」ということで、浅草花やしき遊園地に行ってきた。主催者曰く、「花やしき遊園地は、東京が誇るB級スポットだ!」と。「B級はエイキューだ」というコピーを作ったのは中島らもだったけ?などと思いながら初めて訪れた花やしき遊園地、前評判に違わぬスバラシイB級っぷり!

なんてったって

・歩くと一周5分で回れる園内
・ゴンドラが6個しかない観覧車
・スピードもさることながら「壊れるんじゃないか・・・((( ;゚Д゚)))」というスリルを味あわせてくれるジェットコースター
・高校の文化祭かよ!と思わず突っ込みを入れてしまうお化け屋敷
・手を伸ばせばお互いに接触できそうな距離に設置されている、複数のアトラクション

てな感じだから。

園内は結構賑わっているのだけど、上記の通り小さい土地にぎっしりアトラクションを詰め込んでいるもんだから、以外と待ち時間は少ない。「遊園地の賑わい感」と「短い待ち時間」という相反する二つが何故か両立している不思議な空間。堪能させていただきました。



続いて日曜の夜からは、フォーシーズンズ、観音崎とホテルを泊まり歩いているおなじみの友人と、横浜パンパシフィックにお泊り。そう、某ハチクロでも出てきた「観覧車のみえるホテル」ですよ!(またこーいうオタクな発言を・・・・)

日曜の夜に泊まる人はさすがに少ないのか、普通の部屋で予約したけど運よく高層階にアップグレード。窓の外からは、ちゃんとコスモスクエアの観覧車が見えて大満足。観覧車メインの夜景って、予想以上に良い感じ。

それに加えてスバラシイのが、この高さにも関わらず、このホテル、ちゃんとベランダが付いているのだ。身を乗り出したらそのまま転落してもおかしくない、ごく普通のベランダが23階という高層階にもちゃんと設置されているという、そのリスクを恐れぬ設計にしばし感動。早速持ち込んだワインや惣菜(デパ地下で購入)をベランダに持ち出して、宴会開始。

あ、あとね。バスルームの窓から観覧車が見えたのには感動した。高層階だからできる業かもしれないけど。微妙な距離にオフィスビルとかがあったけど、望遠鏡で見ない限り見えないはずだ!と都合のよい解釈をして、窓のシェード全開でお湯に浸かる。なんかもう、スバラシイ贅沢だ、これ。露天風呂(・・・ではないけど、まあ気分的にはそんなもんだ)最高!



と、こんな感じで書いてると、日々躁状態、ハレ晴れユカイな毎日かよ!と思われそうだけど、たまに反動がくるのか、やたら考えばかりが空転して引きこもり状態、という時もある。色々な人から「一番楽しい時期じゃない?」と言われることも多くて、それは確かに正しいのだけど、心のどこかにもやもやとした不安のかたまりのようなものがあるのも事実。それは大して大きくもなく、これまでの日常生活の中でも普通に存在していた程度のごく一般的な量の不安なのだろうけど、その種類がこれまでと異なること、会社という縛りがなくなったこと、躁状態の反動がやってくること、などが原因で、時々そのかたまりから目が放せなくなってしまう。一度目を奪われると、そこから視線をそらすことができなくなって、ふと気がつくと部屋の中でずっと同じ姿勢のまま、ふと気がつくと何時間も経過していたりする。でも、一体その間、何を考えているのか、自分でもよくわからない。

もしかするとそれは、今までの仕事に追われる生活の中では、忙しいことを理由に「見ないふり」してきた部分なのかもしれない。一体それは何なのだろう、というのは多分すぐに分かることではないのだろう。けど、そうやって考える時間を持つことができるようになったのは、きっと悪いことではないんだよな、などと思いながら、ただぼんやりと時間を消費する。

まあ、いろいろ準備もあるのだから、あんまり空転してばかりもいられないんだけどねえ・・・

2006-07-06

引越し準備


先週末に無事にVISAが届いたので(木曜日に面接して土曜日には届いたというオソロシイスピード!)、もう一つの難関の「引越し準備」にようやく取り掛かる。予想はしてたけど、やっぱり海外って高いね。まあ私なんて家具持って行くわけでもなし、基本は本と服だけだから、どこの業者を使ってもそれほど大きな差にならないような気はするけど。それでも生来の「調べ物好き」が災いしてか、朝から検索かけたり電話してみたり。

船便だとジャパンラゲージエクスプレスってとこが安そうだった(1立方メートルで59000円)のだけど、これはサンフランシスコのコンテナターミナルまでしか運んでくれなくて、現地の通関とそこからの配送は自分(または通関業者に別途依頼)だったので、ちょっと微妙な感じ。できないことはないだろうけど面倒くさそう。ただでさえ忙しくなりそうな時期に、自分で荷物を取りに行くのも辛そうだし、あとは、現地での通関費用を考えると、そんなに安くないのかもしれない、と思ってしまう。同じ位の量を運べるヤマトの単身パックは、現地での住所が決まるまでは港で留め置いてくれて75000円と、ちょっといいかもしれない。

ただ、冷静に荷物の量を考えると、多分一番安いのは「郵便小包」なんだよね。一旦大阪の実家に荷物を送る料金を考えてもなお、現地での住所が決まってから、郵便局の船便とSAL便で送ってもらうのが一番安上がりな気がする。まあ、それでも差額はおそらく数万円で、留学全体にかかる費用から考えると「誤差」なんだろうねどね・・・・なにかいい方法ご存知の方がいらっしゃれば、是非教えてください。

そうそう、「北米路線」とそれ以外の地域で、飛行機で持ち込める手荷物の重量に制限があるってのも、今回調べていて初めて知ったよ。預けられる手荷物の制限は「スーツケース2個、1個の重量は最大32kgまで」と思っていたけど、あれは北米路線だけだったらしい。それ以外の路線は「エコノミークラスの場合は一律20kgまで」だって。私の格安チケットは中国国際航空の「北京経由サンフランシスコ行き」のため、20kgまでしか持ち込めないとのことでした・・・・巨大スーツケース2個+機内持ち込み手荷物で大量に荷物を運ぼうという作戦はこれにて失敗。

あ、ちなみに出発は7月28日です。関空から北京に飛んで、北京で2泊して、7月30日にサンフランシスコ入りの予定。下旬には大阪に戻る予定なので、大阪の方遊んでくださいな。

2006-07-04

涼宮ハルヒ on Youtube

ハイ、ここ3ヶ月ほど実は毎週チェックしてました、このアニメ。ただしYoutubeで。アニメどころかテレビ番組をちゃんと毎週チェックしたのなんて、ほんと何年ぶりのことだろ。面倒くさがりだからビデオ予約とか苦手だし、基本的に「きまった時間にテレビを見る」ができないもんで(しかも、多分私の住んでいるところでは放映されていない?)。著作権やあれやこれやで先行き不安なyoutubeですが、「好きな時に見たいものを見れる」っていう点でもほんと便利。iTune Music Storeみたいに、1番組100円ぐらいだったら視聴料払ってもいいくらい。一部、有料の番組配信サイトとかも出ているみたいだけど、やっぱり「現在進行形で放映されてる番組を同時にネットで流す」ってのは、CMの関係とかを考えるといろいろ難しいんだろうね。

ちなみになんでまたそんなアニメをチェックしてたかっていうと、この番組、私の高校のときの先輩お二人が製作に関わってらっしゃるのです(シリーズ演出&音楽)。オープニングのテロップに流れる見知った二人の名前を見たときは、なんとも感慨深いものがありました・・・・原作はライトノベルの人気作品らしいのだけど、アニメ化にあたってあちこちにネタが仕込まれていたりして、ネットでもかなり話題になってたようだ。2chのスレッドが3ヶ月で500近く行ってるみたいだし。いやもう、ほんと凄いね。まさか自分の知ってる人が、こんな風にネット上で話題に上がるとは、オドロキです。内容も、原作知らなかった私なんかは、訳の分からない第一話とか時系列のシャッフルにかなり戸惑ったけど、それでもとても面白かったです。舞台が西宮北口付近らしい(駅前の三角公園とかS×Lビルとかそのままだし。あと阪急電車も?)のも、地元民としては親近感がわいて嬉しい限りです。Youtubeにはしっかりfunsub(英語字幕)がつけられている奴もアップされてたので、是非海の向こうでもJapanese Pop Cultureとして宣伝させていただきます>両先輩。

2006-06-30

送別フットサル大会

退職日。送別会しようよ、飲みに行こうよ、といわれて二つ返事で頷いたところ、「あ、飲む前にフットサルの大会があるから、それにも参加しようよ。送別フットサル大会!」と。「フットサルってサッカーとどう違うんですか?何人でやるんですか?」という質問を投げるレベルの私。ちなみに、サッカーもやったことありません。基本的に球技が苦手なので。「あ、サッカーのミニ版みたいなもんよ。大丈夫、今日の大会は"ウルトラビギナー大会”だから」との明るい答え。どんな物好きが、送別会代わりに初めて経験するフットサルでしかも大会出場・・・と思ったけど、ま、おもしろそうだからよいか、と了解してみた。

場所は新宿駅前のビルの上。屋上に出ると、なぜかそこにフットサルのコートが広がっている。新宿のビル郡をバックグラウンドに、ヒップホップがBGMに流れる中、様々な年恰好の人たちがボールを蹴っている。予想していたよりずっと小さいグラウンド。試合前のウォーミングアップでボールを蹴りあう敵チームを見ていると、なにやらみなさん随分上手い。ボールの蹴り方もさまになっているし、とても「ウルトラビギナー」には見えない。うちのチームの皆さんの中には、昔サッカー部だったひとや今もサッカーをやっている人がいたもんだから、会場に到着する道すがら「俺たち"ウルトラビギナー”でないことがばれたらやばいんじゃないの?ばれないように力抜かなきゃなあ」などと言っていた人たちが、「ちょっと、これヤバいね・・・」などと言っている。上手い、3チームある敵チーム、みんな上手い。

あとで知ったところにようると、敵チームの中には元Jリーガーや全国大会出場経験者がいたらしい。そりゃ上手いよ、ていうか、全然“ウルトラビギナー”じゃないじゃん!いやむしろ、敵のレベルの前では、我々がすっかりウルトラビギナー。4チーム総当たり戦を2回ずつ、合計全部で12試合あったのだけど、結局我々一勝もできず・・・。

とはいうものの、初めてのフットサルはなかなか面白かった。正直、体が全然ついていっていないレベルではあるけれど、でも、これがちゃんと体がついていくようになったら、ボールの動きとか人の動きを読んで相手の裏をかいてゴールを狙う、ってのは、かなり面白いんだろうね。体と頭のどっちもを使うから、それだけにパスが通ったりゴールが決まったりした瞬間はものすごい気持ちいいんだろうなあ。とても楽しかったもんだから、終了後の飲み会で「機会があったらアメリカで女子サッカーやりますよ!」と断言してしまった私。でもよく考えたら、サッカーって90分走り続けるんだよね(フットサルは1ゲーム7分)・・・Σ( ̄Д ̄;)

盛り上がったのでじゃあまた来週、今度は練習しましょう!といって飲み会の店を出る。手には本日部署の皆様からもらった花束があって、それを見ていると「あ、ついに会社をやめてしまったんだ・・」という感慨が沸いてくるもの、走り回った足の疲れや未だ続く高揚感から、いまいちしんみりした気分にも慣れない帰りの電車。あんまり「会社最後の日」っぽくないなあと考えつつも、酔いと運動で疲労した頭で、まあ、こんな日があってもよいか、などとぼんやり思う。

しかし、明日はこれ、筋肉痛かなあ・・・

2006-06-27

送別会ラッシュ

金曜は某大阪千里プロジェクトで3年間一緒に仕事した人達との送別会、月曜はMBA受験仲間と上野の温泉宿で朝まで泊り込み飲み会、で今日は所属部署の全体の送別会。ちなみに明日は同期飲み。ありがたいことです、本当に。みなさんほんとにありがとう。

ここに来てようやく、留学するという実感が沸きつつある今日この頃。だってさ、準備期間は相当長かったし、努力とか頑張りとかを超えた「運」に大きく支配されているとしか思えないMBA受験のプロセスを潜り抜ける中で、「合格する」という確信を持ったことなんてほとんど無かった気がする。ま、多分どっかの大学には受かるだろう、と思っていた大学受験とは、なんというか、種類の違う競争のプロセス。難易度、って意味ではなく、合否の判定の基準があまりにも多様なので、「努力はするけど、それだけではどうしようもない」的なある種の諦観が常にあって。強く望んではいるものの、それが合格、そして進学にリアリティを持たせるのを妨げていた。それが、周りの人に「頑張れ」と言ってもらったり、「おめでとう」と言ってもらったりしているうちに、じわじわと、ああ、本当に来月の末には日本を離れるんだなあ、という実感を身をもって感じるようになった。

最近子供を生んだ友人の話。結構予想外の妊娠だった彼女が「最初は自分が親になる自覚なんて全く無かったけど、親とか周りの人から祝福されているうちに、段々と『自覚』がわいてきた」と言っていた。それに似た部分はあるのかも、なんてことをちょっと思う。自分を取り巻く人からの思いは、予想以上に強く自分の意識を変えていく。

さて、明日も頑張って飲むために、今日はもう寝ることにします。

2006-06-18

夜明け前

土曜の夜から日曜にかけて、MBA受験関連の友人達と徹夜で宴会。会場は天王州アイルの某ホテルの一室。26階の窓からはお台場の観覧車、レインボーブリッジが見えるなかなかのロケーションにもかかわらず、昼過ぎから次第に天気が悪化してしまったのがちょっと残念。

最初にTOEFLを受験してから、途中仕事の都合でしばらく休んだりしつつも、ほぼ2年半ほどをMBA受験の準備に時間を費やしてきた。その間、受験生活を通じて色々な人と知り合ったけど、多分一番長い時間を一緒にすごしてきたのがこの勉強会の友人達だ。

MBA関連の集まりで知り合った友人M氏(実は高校の同級生であることが後に判明。お互い、初対面では全然気づかなかったけどね・・・・)に紹介されて、この集まりに参加したのが丁度2年ほど前のこと。それから、TOEFLやGMATの勉強会に参加したり、インタビューの練習をやったり、お互いにエッセーをチェックしたり。「合宿」と称してホテルや研修施設に泊り込んで、勉強会をやったりもした。三浦海岸の研修施設で合宿した夜は、みんなで海に向かって「来年は絶対アメリカ行くぞー!!」と叫んだり、そのまま何人かが海に飛び込んだりしたのも懐かしい記憶。ホテルのロビーにあった短冊に「GMAT700ゲット!」などと書いた短冊を吊るしたりもしたっけ。30前後のいい年した大人がやることじゃないよ、とお互い笑い合いながらも、普段の社会人生活をは全く違った「もうひとつの世界」の中で、同じ目的を共有しながら過ごす時間は、とてもかけがえの無いものだった、といまさらながら思ってしまう。いや、TOEFLとかGMATとかはもう二度と受けたくないんだけど。

ホテルの一室にアルコールとお菓子を持ち込んでだらだらと飲み始めると、三々五々に人が集まってきた。既に留学を終えて帰ってきた人、今まさに留学中の人、これから留学する人。既に別の飲み会を済ませて「出来上がって」いる人もいたり。夜12時をまわるころには10人程の人が集まって、受験の頃の思い出話、プログラムの話、インターンの話、恋愛話(一部相当弾けてた人がいましたが・・・覚えているのだろうか?)、その他他愛も無い話で、あっという間に時間が過ぎる。

ほんの数年前までは、お互い全く知らない同士だったのに、今はこうして莫迦話に興じている。そしてあと2ヶ月もすれば、再びみんな離れ離れになって、日本、アメリカ、ヨーロッパと分かれて散らばっていく。「留学しよう」なんてことを思いたたなければ、多分一生出会うことになかった人達。そう考えると、こんな風に同じ場所に集って時間を過ごしていることが、とても不思議に思えてくる。

これから先、それぞれの場所で過ごすそれぞれの時間。遠く離れて、同じ時間は共有できないけれど、いつかまたどこかで集まったら、こんな風に変わらぬ親密さで、他愛もない話ができるといい。そんなことを考えながら飲み続けていると、いつの間にか意識がブラックアウト。ソファーで途切れ途切れに眠りながら、ぼんやりとみんなの話を聞いていると、いつの間にか夜が明けていた。

2006-06-07

渡米準備&探偵!ナイトスクープ

そういえば以前にも書いたけど、退職することにした。っていうか、なった。一応上司の勧めもあって休職の申請をしてみたのだけど、うちの会社には一度辞めても戻ってこれる「再雇用制度」みたいなのがあるから、それを利用すればいいじゃない、という話になって。まあ、上司に勧められるまでは辞める気だったので、そんなに粘らずにじゃあいいか、と。

そんなわけで、会社員の身分があるうちに、とAMEXのクレジットカードを作る。カードはもう持っているけど、AMEXは電話1本でドル建てに変更できる点が便利、とのこと(向こうに行ってからカードを作るのは結構面倒くさいらしい。ドル建てのクレジットヒストリーがないと審査に通らないけど、ヒストリーを作るためにはカードを作らなければいけない、という堂々巡り状態になるようで・・・)。当たり前だけど、会社を辞めちゃったら多分審査に通らない。だからさっさと作っておく。

あとは「JALファミリークラブ」というものに入会する。これは、仕事で海外に赴任する人向けに提供しているサービスで、引越し費用が安いとか、困ったことが起こった時の窓口になってくれるとか、いろいろサービスがあるんだけど、この中の「海外赴任者向け総合保障制度」というのがとてもお役立ちサービスなのだ。アメリカの自動車保険でカバーできる額(安い保険だと限度額が低い)を超えた分もさらにカバーしてくれる、というサービス。あと、これに入会すると「JALファミリークラブ プレミオカード」というこれもまたドル決済のカードを作ることができる。

前々から不思議に思っていたんだけど、カードの身元確認って、入会時しかやらないんだよね。もちろん、カード会社の規約には「身分が変更された時点で届け出ること」ってのが書かれているのかもしれないけどえ、更新は更新費用さえ払えば自動的に行われるのだ。「その時点で会社に雇用されている」=「会社に継続的に雇用されている」という考え方なんだろう。今この時点で会社員であっても、1年後にも会社にいる保障は何もないのに。日本において(あ、アメリカがどういうシステムになっているかは知りません)、「会社員であること」ってのは、とても確かな身分保障と思われているんだなあ、とちょっと不思議な気分になってしまった。どんな会社にいても、その身分が絶対に保障されることなんてありえないのにね。

そんな感じでちょっとずつ渡米準備を進めつつ、就職活動の前哨戦である投資銀行やコンサルティング会社の説明会に行きつつ、という生活です。

ちなみに、最近の一番の「時間の無駄遣い」はyoutubeにアップされている「探偵!ナイトスクープ」を見ること。そう、あるんだよ。関西人なら誰もが知っているアノ番組が。

探偵!ナイトスクープ(たんていナイトスクープ)は、1988年3月5日に関西ローカルでテレビ放送がスタートした、朝日放送制作の視聴者参加型バラエティ番組である。

視聴者から寄せられた素朴な疑問・依頼を、探偵局員が投稿した視聴者と共に調査し、その結果を発表する。採用(出場)された視聴者にはもれなく番組特製の探偵手帳とステッカーがプレゼントされる。

関西人独特の明るい「ノリの良さ」が番組の人気を支える重要なポイントで、時にプロの芸人である探偵をも食ってしまうほど強烈なインパクトを持つ依頼者などが登場する。街角で出会った人がさらに強烈な個性を発揮することもあり、そういった予想外の展開が楽しめることも人気の理由のひとつである。番組中では一般人への応対や扱いに一定の基準が存在し、これも視聴者の支持の要素である。2001年、日本民間放送連盟賞テレビエンターテインメント部門最優秀賞受賞。(ウィキペディアより)


巷では一番人気らしい「爆発卵」
タケモトピアノ
養老町の幸ちゃん(初めて見たけど大爆笑した)

私の中でのNo1は「大和川ボート通勤」が見つからないのがとても悲しい・・・

2006-06-03

What do you know!

先日書いていたMBA関連のイベントが無事に終了。とりあえず大成功!MBA友の会というところが主催で毎年開催している、今年度留学する人の「壮行会」的なイベントなのだけど、とりあえず過去最高の人数を集客でき、オペレーションも問題なく、かなり盛り上がっていた感じ。あとはそれぞれの参加者の人がどのくらい満足してくれたか、ですね。いやー、しかし、会社でやるシンポジウムを成功させたとき以上の満足感があるね、これは。とりあえず、幹事打ち上げがとても楽しみ。

そんなわけで明日の課題は、「人としてかなり問題がある」レベルにまで散らかってしまった部屋を片付けること。でも、明日もまた人に会う予定があるんだけどね・・・・

2006-06-01

忙しさと生産性は比例する

そんな気がする。

仕事量は前に比べてぐんと減っているんだけど、減った分だけ勤務時間が短くなっているかというとそうでもなくて、随分と生産性を落としてだらだら作業しているような。「追い込まれないと出来ない」典型的なタイプかも。やらなきゃいけないことが積みあがって忙しさが増すと、気分的にはかなりイヤーな感じになるのだけど、その一方でどんどん追い詰められるにつれて、自分の中のエンジンの回転数が上がっていくような気がする。

とはいうものの、仕事以外に作業しなきゃいけないことがやたら多いのも事実。実は今週末にあるMBA関係のイベントの幹事をやってるんだけど、その作業が結構大変。仕事でシンポジウムなんかをやったこともあるので、ま、なんとかなるでしょう、と思っていたのだけど、1.仕事の場合はアシスタントさんにお願いできる細かいアドミ業務を全てやらなきゃいけない(出席者名簿の管理とか、めんどくさいー)、2.同じ社内にスタッフがいない(スタッフは、今年MBAに進学するメンバーで、あちこちの会社に散らばっている)、3.基本的にボランティアベースなので微妙に責任範囲がクリアでない部分もある、ってあたりで、仕事で仕切るイベント以上に準備に手間がかかる感じだ。

今日も今日とて、夕方からUC Berkeleyの合格者&卒業生が集まる飲み会に参加した後(みんな個性豊かな人たちで、本当に面白かった!)、終電で帰ってきてこんな時間まで作業。同じく幹事をやっている友人とメッセンジャーでやり取りしながら、ひたすらメールを打ったり名簿をチェックしたり。

まあ、こういう文化祭ノリ的なものは嫌いじゃないです。あ、嘘。嫌いじゃない、ってより、本当はかなり好き。モノであれイベントであれサービスであれ、何かを「一緒に作り上げる」ってのは、大きな充足感をもたらしてくれる行為だ、と思う。

2006-05-28

近況報告など

しばらく更新が止まっていました。ちょっとバタバタしてて。ごめん。

で、近況報告など。

5月上旬にDukeとUC Berkeleyをビジットしてきましたが、その後UC Berkeleyからwaitlist繰り上がりの通知をもらい、最終的にBerkeleyに行くことに決めました。色々悩んだけどね。相談にのってくれた人、アドバイスくれた人、ありがとう。というわけで、今年の夏からはカリフォルニアの住人です。サンフランシスコにお越しの際は、是非お立ち寄りください(ってまだ家も決めてないけどさ・・・)

そういえば、ちまちまと更新していた旅行記を、ようやく完成させました。ちなみに途中1日、サンフランシスコ市内観光してた日の分は抜けてます。なぜなら、この日はカメラの充電を切らしてしまい、写真が取れなかったから・・・・さすがにまとめてアップしてると、文章も書きつかれるね。やっぱり、ちゃんと日々更新せにゃあきませんな。

成田→ダーラム
Durhamその1:アパート編
ダーラム2:学校編
サンフランシスコ1:Brick's
サンフランシスコ2:UC Berkeley
>サンフランシスコ→成田:ブロッケン現象再び

2006-05-10

帰ってきました

ちなみに本日は、成田から直行で某コンサルティング会社の会社説明会に行ってきた。さすがに疲れたです。いまの時点でおそらく20時間ぐらい起き続けてるからなあ。

そういえば、来週の月曜日に、大量の原稿の締め切りがあることを、今の今まで意図的に忘れていました。明日から仕事に戻らなければならないので、嫌々思い出した次第です。あー、やばい。かなりマジにやばい。「書いてない」どころか構成すら考えてないわ・・。

といいつつ、旅行記の続きをそのうちアップしてたりすることでしょう、きっと・・・・

サンフランシスコ→成田:ブロッケン現象再び

アメリカ大陸を横断した長い旅もようやく終わりに。最終日のフライトは正午丁度発の全日空便。そういえば、国際線で日系の飛行機に乗るのって、実はこれがはじめてだったりする。学生のころはとにかく安さ優先だったし、出張もフライトの都合からかなぜか海外の航空会社ばかり。

さて、アメリカ西海岸→日本のフライトといえば、期待するのはブロッケン現象。Life is beautifulの説明より引用させてもらうと

ブロッケン現象は、雲とか霧に映した自分の影の周りに見える小さな虹色の輪のことである。原理は通常の虹とは大きく異なりそれを見るための条件は虹よりもずっと厳しい。太陽を背にして、自分の影を雲か霧に映さなければならないのだから大変だ。

というもの。昨年11月のアメリカ出張の時に初めてこの現象を観測したのだけど、どうやらサンフランシスコ発日本行きのフライトは「太陽を背にして自分の影を雲に映す」という条件にうまく当てはまるらしく、上手くいけば今回も観測できるぞ、と出発前から期待に胸を膨らませる。

窓際Jの席(太陽が進行方向左手から照りつけるので、進行方向右下に飛行機の影ができる)をしっかりキープ。ポケットはデジカメ、離陸直後から額を窓にはりつけて外を観測。機体が高度を上げるにつれて、霧の中にぼんやり浮かぶゴールデンゲートブリッジが次第に遠ざかり、やがてその景色は空の青と雲の白の二つの色に占められる。

ところが。雲が無い、のだ。上空は一面の青空。巡航高度7000メートルに達した機体の下に広がるのは、薄くまばらな雲ばかり。たまに雲海が広がっている場所もあるのだけど、なぜか私の乗っている飛行機の経路下には雲がない。これじゃあ観測できないよ・・・・とがっかりしているうちに、機内食タイムも終わり、機内の明かりが消され、窓が徐々に締められ、みんなお休みモードに入りはじめる。ううっ、私は外見てたいんだけど・・・と思うものの、薄暗い機内で一人窓を開けるだけの勇気もなく、仕方なしに窓を閉める。あーあ、今回はダメかなあ、などと思いながら、映画を見ていた。

映画にも飽きたころ、気分転換とトイレをかねて座席を立った。機体後方でストレッチなどしながら、ふと非常口の窓を空けて外をのぞいてみる。最後部だからここなら空けてもよかろう、とふんで。先ほどよりは若干雲が増えているものの、「一面の雲」とまではいかない。窓からは丁度、自分の機体の影が見えているという、ブロッケン現象が発生するには絶好の日なのに。そんなことを考えながら、あきらめきれずに外を眺めていると、これまでよりは若干雲が厚いゾーンに機体がさしかかる。目を凝らしてみると、機体の影がうっすらと見える。こ、これはもしかするといけるかも、デジカメを握り締めながら外を見ていると、予想通り白い雲の上に、小さな円形の虹を発見!

画面中央下部に小さな円形の虹。これがブロッケン現象。

上の写真を撮影してから、しばらく時間が経過した後のもの。

よく覚えていないのだけど、30分ぐらい窓際にはりついていたような気がする。もう少し虹がくっきり見える「良い雲」がこないかと待ちながら写真を撮り続けていたのだけど、結局雲の状態はあまり変化することなく、機体の下に広がるのはまばらな巻積雲ばかりだった。まあそれでも十分に堪能したので、窓を占めて自分の席に戻る。早速PCを開いて撮影したばかりの写真をアップで見てみると、うん、我ながらなかなか良く撮れているじゃないか。大きさは小さいけど、前回(下写真参照)に比べて虹の写りもよりくっきりしている。まあこれは撮影したカメラの違いもあるかもしれないけど。

こちらが昨年11月に撮影したもの。画面中央部分にうっすらと虹が見える。

というわけで、「西海岸午後発日本行き」のフライトは、条件さえそろえばかなりの確率でブロッケン現象が観測できるんじゃないか、と思う(いや、私もまだ2回しかみてないけどね)。このあたりのフライトを利用される方は是非お試しあれ!

2006-05-08

サンフランシスコ2:UC Berkeley

サンフランシスコ市街地からBartと呼ばれる電車で約20分。Downtown Berkeleyの駅を降りると、道をはさんで向かいにはもう大学が見える。カリフォルニア大学バークレイ校。カリフォルニア州の総合州立大学システムであるカリフォルニア大学の本校。道行く人の雰囲気もサンフランシスコ市街地とは違っていて、学生っぽいラフな感じの人が大勢。あー、大学だなあー、という当たり前のことになぜかちょっとばかり感動。それにしても、以前訪れた時も感じたのだけど、カリフォルニアの空の青さと日差しのパワーは、本当にすごい。原色の、日本ではめったに見ることのできない強い青色の空から、心の奥底まで差し込んできそうな鋭い、でもからっと乾いた日差し。ここにくるといつも、気候が人間性に与える影響って絶対大きいよなあ、と思ってしまう。


巨大なキャンパス。だけど、その前に訪れたDukeに比べるとずっと密集した感じ。アメリカ人に言わせると「キャンパスがごちゃごちゃしていて、狭い!」ということらしいのだけど、日本の大学に慣れた身からすれば「あー、そうそう、大学ってこんな感じだったよなあ」という感じで、あまり狭いとも思わない。阪大で言うと、吹田じゃなくて豊中キャンパスみたいな感じですよ。道を歩いていると、軽音サークルのギターの音とか吹奏楽のトランペットの音とかが聞こえそうな感じ。

駅から続く緩やかな坂道をひたすら登る。ビジネススクールの校舎は、かなり「山の手」にあるのだ。直射日光を避けるために、木陰を渡りながらてくてく歩いていると、やがて目の前に大きな塔が見えてきた。


これが大学のシンボルSather Tower。頂上まで上れる、ということを聞いていたので、当然中に入ってみた。受付でカバンを預けるように言われ、2ドル払ってチケットをもらう(学生はタダっぽい)。塔の頂上まではエレベーターで十数秒。なぜかエレベーターの中には、やたら巨大なエレベーターガール(っていうかおばちゃん・・・・)がいて、エレベーターの中に椅子を持ち込み、どっかりと座ってボタンを操作している。やたらニコニコと機嫌よく、行き先ボタンを押す(ていうか、行き先は頂上しかないんだけど・・)と、微妙な感じで揺れながらエレベータが上昇し始める。なんとうか、久々に乗った「いささか身の危険を感じるエレベータ」。巨大エレベーターガールとあわせて、微妙に不安が募る十数秒間。無事に頂上に着いたときは、なんともほっとした気分だった。


高さ的にはそれほど高くないのだろうけど、周辺にそれほど高い建物がないので、とても見晴らしが良い。遠くにうっすらとゴールデンゲートブリッジ。あー、きもちいい。高いとこ好きにはたまりません。これ、無料だったら私なら毎日昇ってるね!などと考えながら、機嫌よく写真を撮り続ける。


こちらはビジネススクールの校舎。比較的新しめの校舎らしく、多くの校舎(白い外壁にオレンジの屋根)とは若干異なった色合い。中庭をぐるりと校舎が囲む造りになっていて、中央部の中庭では多くの生徒が食べたり、話したり、本を読んだり、ミーティングしたり、PCを広げたり、などなど。

校舎をざっと見て回って、授業にも参加させてもらって(英語わからんね、ヤバイねー、いやまじで)、その後また校内をいろいろ見て回って、帰りは同じくキャンパスビジットに来ていた人に市内まで送ってもらって、と、充実した一日を過ごしたのでした。

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