駅前にTSUTAYAができた。それもかなり大型の。これまで、最寄り駅の周辺には小さなレンタルショップが1つあったけれど、私自身が忙しかったことともあいまって、それほど利用頻度は高くなかったのだ。
新しくできたのはCD/DVDのレンタルと本屋が一緒になった、最近良く見かける郊外型の大型ショップ(場所的には駅前で、全然郊外じゃないんだけど)。ガラス貼りの壁面からは、昼間と変わらない明るさの店内がはっきりと見える。明かりにつられてふらふらと中に入り、なんとはなしに棚をチェック。店内は予想以上
に広くて、品揃えも豊富なのにちょと驚く。眺めていると、棚のあちこちに懐かしいアルバムが並んでいる。かつて聞きこんでいて、でもその後忙しさにかまけてチェックできなくなり、すっかり忘れていた音楽。小島麻由美とか、上々颱風とか。な、なつかしい!どれもこれも、大学時代によく聞いていた曲なのだ。
大学時代。テレビはあまり見ていなかった私の音楽情報の入手先は、専らラジオだった。FM802。大阪ではおそらく誰もが聴いたことがあるラジオ局。洋楽邦楽、様々なジャンルからの選曲は一見「何でもあり」に聞こえるけど、そこには「802コード」とも言うべき選曲基準が存在している。例えば、ハロプロやジャニーズなどのアイドル系の曲、小室哲也系はめったにオンエアされない、その一方でデビューしたてのマイナーなアーティストであっても「良い」と判断されればヘビーローテーションになる、など。家に居るときとか、移動中の車の中とか、とりあえずのBGMはFM802。そんな日々だったので、「ラジオでちょっと気になる曲がかかる⇒レンタルショップでCDをチェック」というのがお決まりの流れだった。大学生だし、なんだかんだと時間もあったしね。
冒頭に挙げたアーティストもそうやってFM802のオンエアの中から拾い上げてきたもので。中でも小島麻由美は、その独特のメロディーと世界観と歌声で、ラジオから流れてきた曲を聴くなり「あ、これだめ、絶対ハマる」と一発で落とされたっけ。ノスタルジックな、昭和歌謡的な曲があるかと思えば、ジャズ風味全開の曲があったり。独特の歌声はちょっと椎名林檎にも似た感じ。
その後社会人になってFM802からも遠ざかり、レンタルCDショップからも遠ざかり、彼女のその後の活動をチェックすることからもすっかり遠ざかっていたけれど。小島麻由美嬢はその間にも着々とアルバムを出していたようだ。その証拠に、TSUTATAの棚には未聴のアルバムが何枚か。それらと、ついでに昔聞いていたアルバムもまとめてレンタルして、かなり幸せ気分で家に帰ってきたのでした。
とりあえず、視聴できる奴をいくつかリンクしておきます。好き嫌いがはっきりと分かれる音楽だと思うけど、気に入った人は是非聴いてみてください。
恋の極楽特急
結婚相談所
ショートケーキのサンバ
はつ恋
Let bygones be bygones. Life goes on, and so must we!
2006-04-21
小島麻由美と802
Posted by torizou at 12:01
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- torizou
- 尼崎に25年。その後横浜→Berkeleyを経て再び東京に。 飛行機(陸上単発)とグライダーの自家用操縦士。投資銀行の中の人。
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2 comments:
802ですか?懐かしいですねぇ。わたなべ
ああそうか、しゅうへいさんも大阪住んでたんですよねえ。
そんなに真剣に聞いていたわけでもないのに、なぜか耳にしみついているんですよねえ>802
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