2008-04-10

Song for you

私も今学期まで知らなかったが、うちの大学には音楽学科がある。といっても、あの有名なバークリー音楽院とは全く別物。単にUC Berkeleyの音楽学科、というだけなんだけど。ビジネススクールの校舎から歩いて5分ほど。赤茶色の壁でできた可愛らしいHallがあるな、と思っていたら、そこが音楽学科の校舎だったみたい。さらに、同級生に教えてもらって知ったのだけど、ここの練習室はUC Berkeleyの学生であれば、誰でも使えるらしい。しかも予約不要。現地に行って、学生証と引き換えに練習室の鍵を貰って、あとは好きなだけ使ってよい。

会社のクリスマスパーティでバンドを組んでキーボードを弾いたこととかはあったけど、最近は全然鍵盤を触ってないよな、と思いつつ、折角恵まれた設備があるのだからと、行ってみることに。Japan Tripで日本に帰った際に、実家で埃をかぶっていた楽譜を幾つか持ってきて、先日初めて練習室に行ってみた。

3畳ぐらいの小さな部屋に、アップライトのピアノと譜面台がでーんとおいてある部屋は、Berkeleyの校舎にはよくありがちな感じでかなり古い感じ。練習室って完全防音かと思ったらそうでもなくて、あちこちからピアノやらバイオリンやらトランペットやらの音が聞こえてくる。ま、でも、部屋はボロっちいけどそこはさすがの音楽科、見た目かなり年季が入ってそうなピアノもしっかり調律されていた。

演奏の方はというと、バッヘルペルのカノンで16分音符のメインフレーズに行くさらにその前、8分音符の部分で詰まってしまう、というダメっぷり。いやもう、指が全然動かないや。防音の不完全な周りの部屋から、音楽学科の皆さんの華麗な演奏が聞こえてくるもんだから、自分の演奏のたどたどしさがひときわ際立つ。それでも、指先から音が出来上がってくるというのは、やっぱり理屈抜きで気持ちよい。

卒業まで1ヶ月。とりあえずカノン攻略を目標にしますか。

よりにもよってサンフランシスコ

全米各地の都市を回るのかとおもってたら、なんと北米で聖火リレーが走ったのはサンフランシスコだけだったみたいで。そりゃまあ中国系住民の割合で言ったら全米でも有数なのかもしれないけど、超リベラルでプログレッシブな方々が集まるこの街を、「人権問題」とか「環境保護」とか言った言葉に敏感に反応する方々が集まるこの街を、全米で最もNon Profitが集積しているといわれているこの街を、よりにもよってリレーの場所に選ぶとは。サンフランシスコの街中なんて、普通に休日に出歩いてもやたらデモをみかけますからね。開催前から友人と「こりゃ無事に済むわけないわなー」と話していたら、無事に済まないどころか、トラブルを予想して事前告知とは異なった、沿道の人がほとんどいない場所を走ったみたいで。

サンフランシスコの聖火リレー、妨害でルート短縮
http://www.afpbb.com/article/politics/2376083/2815278

ここまで騒ぎになると、どこの街を走っても同じ結果だったかもしれませんが、もうちょっと他に街の選びようがあっただろうに、と思ってしまう。

ちなみにリレー当日、サンフランシスコの該当箇所上空にはTFR(Temporary Flight Restriction)と呼ばれるアメリカ航空局からの飛行禁止通達が出ておりました。実は、私が今日が聖火リレーの日だというのを知ったのは、空港でこのTRFを見たせいだったりします。「この時間は要人が街にいるので、上空を飛んじゃだめよ」という規制(エアラインは除く)で、一般には大統領と各国首相各地を訪問したときなんかに出されるらしい。上空からのテロ対策、ってところでしょうか。

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