2006-12-17

Las Vegas trip Day 3: There is no time for pausing to rest

最終日。シアトルからきていた2人が早い便の飛行機で帰ってしまったので、残った友人とカジノをぶらぶらと流す。一度は試しにやってみるか、ってことで、ルーレットに挑戦。5ドルずつ、ローリスクローリターンな賭け方を続けていると、いつの間にか40ドルが70ドルになって、その前のブラックジャックの負け分を無事回収。

しかし、軽く遊ぶ分にはいいけど、基本的にギャンブルは向かない性格だわ・・・ということを改めて認識。「使った分+α取り戻せたらいいいな」とか、結構いい感じで勝っているときに「どのタイミングで引こう・・・引き際を見失うと折角勝った分を失ってしまう!」なんて考えてしまうのだ。「ここで一気に大きく賭けに出て勝とう!」という気持ちが全然わいてこない。人生ではかなりハイリスク・ハイリターンなポートフォリオを組んでいる気がするのにね。



昼ごはんを食べて空港について、飛行機まで時間があったのでデジカメで撮った写真PCにうつしながら、blogを書く。ラスベガスの街もカジノも楽しかったけど、やっぱりValley of Fireが一番よかったかな、とあらためて思う。スポット自体がよかった、ってのも勿論あるのだけど、ああ、私はこういうのが好きだったんだ、そういえば、っていうことを改めて思い出した。見たことのない風景を目にしたときの、あの圧倒感。遺跡とか自然遺産とかそういうものに惹かれるのは、そうした圧倒感を感じたいんだ、ということを。

仕事をしていた頃。最初は仕事に慣れるのに忙しくて、ひと段落ついたころにはビジネススクール受験のための準備を始めたりして、そんな感じでここ数年は、きちんとまとまった時間をとって「旅に出る」ってことがほとんど無かった。仕事でやたら出張が多かったせいか、次第に「旅」と「移動」の感覚が近づいてきて、新しい場所を訪れても、見知らぬ土地に足を踏み入れた時のあの不思議な高揚感が段々と小さくなってきていた。そうこうしているうちに、「見たことのないものを見て見たい」という根本的な欲求が、段々と遠いものになってきて、あれ、そういえば何で私はあんなにいろんなところに行きたいんだっけ?と自分の感覚が分からなくなっていた。そうすると、事前に色々調べて、スケジュールを組んで、見知らぬ土地で見知らぬ場所を訪れるために必要なエネルギーを投下することに、ちょっと億劫になっていた。

「楽しむためにはエネルギーがいる」と書いたのは村上龍だったか。受動的に受け取るだけでなく、楽しみという快楽を求めるためのエネルギーは意外に大きくて。忙しさに忙殺されていると、そうした大きなエネルギーを投入するのが、次第に面倒くさくなってしまう。「休む」ことの気持ちよさに慣れてしまって、そうするとますます、動き出すためのエネルギーを投入するきっかけが遠のいていく。摩擦係数と同じで、一度止まってしまうと、再び動き出すのには動いている時以上に大きなエネルギーが必要。

年末年始にはMexico Cozumelに行くことにしていた。とりあえず航空券を押さえただけで、最初は、海に潜りながら、のんびり骨休めしよう、なんて思っていた。でも、気が変わった。あ、勿論ダイビングはするけど(そのために、Cカードの再発行申請までしたしね!)、「ゆっくり休むこと」だけを旅の目的にするのはやめよう、と思った。生きている間にどれだけの場所に行けるか分からないけれど、なるべく沢山の見たことのない景色を見て見たいし、行ったことの無い場所に行ってみたい。そしてそのために使える時間は無限じゃない。

というわけで今年の冬は、Cozumelで潜るのと同時に、ユカタン半島の遺跡巡りに行ってきます!
(そんでもって来年の冬こそは、ぜひとも南極に行きたいところだ・・・)

2 comments:

Anonymous said...

隣の「本日のひとこと」に
"相場のカネとタコの糸は出し切るな"
ってあるのが笑える。結果オーライ!

torizou said...

今見たら「血眼になって遊ぶ」でした。
なんか狙ったような一言だなあ・・

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