2007-05-22

シリコンバレーをぐるぐると

以前の会社の同僚が仕事でシリコンバレーを訪れたため、現在そのお手伝い中。シリコンバレーのベンチャー企業&VCをヒアリングと称してぐるぐる回っています。彼らのリサーチ分野はいわゆるrenewable energy。太陽光とか風力とか燃料電池とかバイオ燃料とか、そういったあたり。同時期にclean techというclean energy関連のカンファレンスが開催されているので、それにあわせての渡米です。

それにしても、シリコンバレーのテクノロジーベンチャーまわりの話って、聞いていてとても面白い。小さな技術であっても、それが何らかの分野で競争力があって成長可能性があるものであれば、投資家がそこに投資し、うまくいけばあれよあれよというスピードで事業が成長をはじめる、そのスピード感と「技術がビジネスに直結している感」が、とてもリアルに感じられる。

今日話を聞いた会社(renewable energy関連)も、数年前には年商数億程度の小さなベンチャーだったのが、わずか3年のうちに年商数百億の会社に成長した。同業他社に比べて優れた技術を持っていたその企業、しかし商品化するには大量の設備投資を行いスケールメリットを出す必要あり、ということでそれまでは比較的小規模に事業を行っていた。そこに目をつけた大手企業が投資→上場させ株式発行してさらに資金調達→調達資金を元に設備投資と研究開発→3年で収益は百倍近くに、という流れ。

話を聞いたのは、その年商数億程度だったころから会社に居た財務担当者。ミーティングが終わっての帰り際、雑談の合間に「でも、数年でこれだけの急成長を遂げた会社の、その成長の真っ只中にいることができたってのは、とても羨ましいですね。さぞかし、excitingな経験だったんじゃないですか?」と聞くと、パッと顔を輝かせて「そう、この数年間は最高にexcitingな経験をすることができたよ。本当に楽しかった。会社が成長していくその過程を体験できるってのは、本当に面白いよ」と全力で肯定された。思いっきり全力で。

小さなテクノロジーが会社の行く末を大きく変えていくというダイナミズム。この面白さに魅了された人たちが、シリコンバレーという「世界的に超有名な片田舎」で資金と技術を人ぐるぐると循環させることで、また新しいダイナミズムを生み出していくんだろうなあ。

というわけで明日はclean techに行ってきます!



連絡事項:30日に帰国します。6/3~6/6ぐらいまでは大阪に、あとは東京に居る予定。みなさんあそんでくださいな。

友人に会えるのはとても楽しみだけど、Bay Areaの気候に甘やかされた体が日本の夏を乗り越えられるか、それだけがとても心配・・・

2 comments:

Anonymous said...

あれ?留学終了だっけ?

torizou said...

いや、あと1年あるよ。夏休みは東京でサマーインターンなので一時帰国です。

Template Design: © 2007 Envy Inc.