2007-04-11

戦略的ゲームとしての七並べ

火曜水曜に提出のEthicsとStrategyのmidterm paperがあるにもかかわらず、土日とLake tahoeに遊びに行ってたおかげで、久々に「人としての機能を維持できるぎりぎり」レベルのえぐい睡眠時間しかとれなかったここ3日間。月~水であわせて5時間ぐらいですかね。眠い。レポートは書き上げて、今は提出するためにOffice hourを待っているところ。

さて、土日のスキーは日本人同級生&韓国人同級生の合同ツアー(というほどの人数でもないけど)。昼間のスキーの後、同級生がシェアして借りているロッジに泊まって、そこでなぜか開かれたのが、トランプの「七並べ大会」。何故に七並べなのかよく分かりませんが、とりあえずカードゲームをしよう、という話の流れで。定番は「大富豪」かな、と思ったけど、これはルールを英語で説明するのがややこしそうだったので、同級生Y氏の提案で七並べに。

七並べなんて子供のころ、お正月や親戚が集まるイベントで遊んだっきり。特に頭を使うわけでもない、どっちかっていうと配られたカードの種類によって強さが決まってしまう単純なゲーム、と思っていたのですが、子供の頃は知らなかった3つのルールが追加されたことで、実は戦略的要素の非常に強いゲームだということが判明してちょっと驚き。

追加された(基本ルールなのかもしれないけど、私は知らなかった)ルールは以下のとおり。
1.ジョーカーは、「間の数を埋めるワイルドカード」として使う。ジョーカーを置かれた位置の札を持っている人はその札を出す必要があり、かつ置かれたジョーカーを自分の手札にするかしないかを選択できる。

つまり
3 4 5 6 7 8
となった状態でジョーカーと10を持っていれば
3 4 5 6 7 8 Jorker 10
と出すことができる。この場合、9を持っている人は札を場に出す必要があり、かつ、9を置いた後に、ジョーカーを自分の札にするかしないかを選択できる。ワイルドカードとして有効なジョーカーですが、「ジョーカーでは上がれない」というルールもあるため、ゲーム後半には注意が必要。

2.カードがどちらか一方の端(1かk)まで到達した場合は、1の場合は次はK、Kの場合は1に繋げる必要があるという「A-Kのリンク」。例えば

4 5 6 7 8 9 10 J Q K

と出たら、次におけるのは1のみで、4の隣の3には置けない。逆も同じ。

3.カードを持っていてもあえてパスをする「戦略的パス」が可能(ただしパスは3回まで)

さて、この3つ、特に2番の「A-Kのリンク」が追加されると、手持ちの札のうち「どの札が危険な札か」の読みが随時変わってくる。このルールがないと、使えるテクニックはせいぜい「札の流れを止めて、他の人が手札を出すのを防ぐ(6や8を持っているのにあえて出さない、とか)」程度A-Kのリンクが追加されると、札の流れによって最後まで残りそうな札が流動的になり、また、自分で流れをコントロールできる部分が増えてくるため、非常に面白い。

wikipediaの説明を見ると「チルドレンズ・ゲーム(子供向けのゲーム)」とあるけれど、なかなかどうして、大富豪に匹敵、あるいはそれ以上に「戦略と駆け引き」が重要なゲームです。ただし、プレイする人数がある程度多くなると、「戦略を立てられるほど手札に余裕がなくなる(そもそも、出せる手札が少なくなる)」ため、「手札の運」の要素が大きくなってしまうのは、まあしかたないことでしょう。

半信半疑で参加した日本人も、初めて七並べをする韓国人も、予想以上に盛り上がってしまったLake Tahoeの一夜。モノポリーとか、「考えること」が要求されるゲームが好きな人にはかなりツボに入ると思われます。

ちなみに、このゲームを提案したのは、某外資系戦略コンサル出身の日本人同級生Y氏なのですが、ゲーム序盤に余裕綽々で勝つ氏に「このゲーム得意なの?」と聞くと、「ぶっちゃけ言って、カナーリ得意です」と自信満々の様子の返答。だと思ったよ・・・

そうそう、こんなリンクもありました。
はてな:トランプゲームで「心理戦ゲーム」言えば、どのようなものがありますか? 

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