2007-01-15

International CES 2007

忘れないうちにラスベガス・CESの感想など。

CESというのはラスベガスで開催されているConsumer Electronicsの展示会(どうしてCESっていうのかは良くわからない・・・)。各企業がブースを構えて新製品を展示したり、イベントやったり、カンファレンスがあったり、という奴なのですが、日本との違いは規模が半端なく大きい。今回のCESの予想来場者数は4日間で16万人!Berkeleyの人口10万人を大きく上回るその規模。

当然、航空券やホテルの取り合い競争も激しく、ホテル側もかなり強気な値段設定。ラスベガスのホテルって、普段は高級ホテルでもそれほど高くない(カジノで儲けるから)のだけど、CESの期間中は通常時の3倍~4倍ぐらいの値段設定にされていたから、驚き。かつ、その値段でもなお、ホテルを確保するのが難しいらしい。

展示の目玉の一つは、やはりシャープの世界最大108インチ液晶、でしょうか。ここ数年、ディスプレイ業界はひたすら「数インチを競う巨大化競争」だったみたいだけど、今年はシャープが108インチを出して誇らしげに「World Largest LCD」と展示されておりました。正直、100インチを超えるディスプレイってどれだけ需要があるか謎なんだけど・・・ここまでくるともう、メーカーとしての意地なんだろうなあ、と。

108インチがどれほどの大きさかは、隣に立っているおねーさんを見てもらえば実感できるかと・・・

日本企業もいろいろブースを出してたけど、印象に残ったのは韓国勢の勢い。会場内で巨大ブースを確保していたSamsungとLG、この二つ、私は今回始めて知ったのだけど、液晶(LCD)とプラズマの両方を生産しているのだ。「世界最大」には及ばなかったけど、どちらも100インチクラスまでの液晶とプラズマをずらずら~っと展示。

ご存知の方もいると思うけど、液晶とプラズマって生産工程が全然違う。で、どちらも結構な規模の投資を必要とする。日本だと液晶はシャープ、プラズマは松下が注力して大型パネルを生産しているけど、SamsungもLGもどちらも100インチクラスの液晶・プラズマパネルの両方を生産している。行ってみれば、シャープと松下の両方を一つの企業の中に抱え込んでいるようなもんでしょうか。恐るべし、韓国企業。

これ、上の方に展示されている奴も32型とか40型なんですが、下の100インチと並べられると、全然そんな風に感じないのが恐ろしい・・・

パネルディスカッションなんかもいくつか聞いてきました。テーマはそれぞれ違ったのですが、共通して出てくるキーワードは結構同じだったりして、その辺はなかなか面白い。良く出てきたのは「User Experience」「User Generated Contents」「Social Network」ってあたりですかね。特に最初の「User Experience」はもうこれでもか、これでもか、と。日本ではまだあまり使われていない感じの言葉ですが、こちらではすっかり当たり前のよう。

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