2006-11-23

Keg Race

Fainanceのmid-termはとりあえず無事に終了。出来は不明だけど、まあ致命的なことにはなってないでしょう。きっと、多分、おそらく、もしかしたら。

全科目(といっても3科目だけど)のmid-term終了ということで誰もが弾けていた火曜の夜。生まれて初めてKeg Raceなるものを見物した。Kegとはミニ樽のことで、Keg Raceとは「樽に入ったビールをひたすら飲み干し、先に飲み干したチームが勝ち」というゲームで、要はひたすら狂ったようにビールを飲みまくるイベント。勿論、私は選手なんかじゃなくて、単なる見学者だ。なんと先週すでにKeg Raceの「予選」なるものがあり、そこで「飲める奴」が選手としてしっかり選ばれていたという。いつのまにそんなことに。

1チーム10人ちょっとで、1年生と2年生の対決。レースの会場は一軒家をシェアしている同級生のうちの裏庭。それほど広くもない、ごく普通の裏庭に、選手と見学者合わせると50人以上が集まっている。開け放った窓から外に向けられたスピーカーから流れる大音量のBGM。いつも思うのだけど、よくこういうパーティーやって、近所から苦情が来ないよなあ・・・・

(えーと、以下、食欲を減退させる描写が含まれますので、食事前の方は読まない方がいいかと・・・)

さてこのKeg Race、「狂ったようにとにかく飲み続ける」って意味では日本の飲み(特に大学の時の飲み会とか)とそれほど変わらないように思えるのだけど、一点大きく異なる点が。このKeg Raceでの飲みは、基本的に「ヤバくなったら、吐く」ことが大前提に設計されている。それも、限界がきたらトイレで吐いてくるとかじゃない。会場の真ん中に、ビニール袋を敷いたゴミ箱が「吐き用」として設置されているのだ。

庭の両側にはそれぞれのチームのビール樽とテーブル、コップ。レース開始と同時にそれらをひたすら飲み続けるのだけど、準備されているビールの量は明らかに参加者の許容量を越えている。なので、最初はみんながんがん飛ばして飲むのだけど、そのうち大概の人は限界がくる。で、やばくなったらどうするかというと、会場の中央に設置された容器めがけて、その場で吐く。ただし、「吐いたら相手チームの分を1カップ飲まなければいけない」というルールがある。なので、「あ、ヤバイ」と思った人は、「どうせ吐くなら」ということで、その直前、限界いっぱいまでビールを胃に詰め込む。で、一気にリバース。その風景で盛り上がる観客。ばっちり「そのシーン」を写真に収めている人もいるし。

いや、私も「莫迦飲み」は嫌いじゃないよ。大学の頃(航空部とかね)は分けの分からない飲み方もしてました。最近はちょっと年をとったせいか、あまりそういった莫迦飲みはしないけど、でも一応「飲む」だけなら、そういったぶっちゃけはっちゃけな雰囲気に溶け込むこともできるよ、うん。

でもね、あの「人前で吐く」ってのには、なんかものすごい抵抗感が。そいで、それで盛り上がれる雰囲気には、やっぱりどう頑張ってもついていけないものが・・・・

一応、レースの最後まで見届けたものの、さすがに「このままここに居続けると、マジで今晩はご飯が食べれなくなりそうだ・・・」と思い、レース終了後早々に日本人同級生と退散。盛り上がる雰囲気は好きなんだけど、ヤバイマジで食欲が減退してきた・・・と話しながら、あっさり冷麺でも食べようと韓国料理屋に向かう。

なんというか、この世には「どうやっても超えられない文化の壁」があるのだなあ、ということを、まじまじと見せ付けられたイベントでした。折角アメリカに来てるんだし、頑張ってアメリカ文化を楽しもうとは思うんだけど、どう頑張ってもあのレースを心から楽しむことはできないなあ、と。まあ確かに、あれだけのアルコールを吐かずに飲むと、急性アルコール中毒になることは確実なわけで。その意味では合理的なシステムといえないことはないのだけど。

でもねえ。飲むのはいいんだけどさ、吐くなら人の見てないところで吐こうよ・・・・

2 comments:

Anonymous said...

グロスw

確かに日本人にとってはどうしても
理解しがたいものって未だにあるなぁ。。
(アメリカ人に限らず)
海外留学ってのは、日本を客観的に評価
できる機会にもなりますよのー。

torizou said...

kazさんとこではやりません?Keg race
このあたりだけのイベントなのかなー?

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