2007-09-12

まかせて安心、なんて出来ません

不在の場合は荷物を持ち帰って不在者通知を残してくれて、再配達の時間を2時間区切りで指定できて、本人の手に渡るまで責任を持って届けてくれる・・・という「きめ細やかなサービス」の概念にはこの国にはない。郵便物は①ポストに突っ込む。サイズが大きければ、折り曲げてでも無理に突っ込む、②ポストに入らないものや小包の場合は、玄関先に放置、という扱い。渡米した最初の頃、日本から船便で大きなダンボールを4つほど送ったら、1ヵ月後家の玄関の前に4つのダンボールが山積みにされていて、かなり引いた。盗難を恐れて、図書館やカフェでは絶対に荷物を放置しない(放置する場合は、必ず隣の人に一声かけていく)くせに、宅急便は放置でいいのか・・・

料金の安い通常郵便物ならまあ仕方ないか・・・と思っていたのだけど、本日は、DHLで運ばれてきたエアメールが、玄関マットの下に放置されているのを発見。好意的に解釈すれば、「マットの下に入れた」というあたりが、一応アメリカ的な気の使い方なんだろう・・・。ま、以前はEMSやFedExでも同じことやられたし、驚くには値しませんよ。

そんな中でもヤマト運輸はがんばっている。この夏、日本からアメリカに向けて1つヤマトで小包を送ったのだけど、先日「○月○日の○時ごろにお届けしたいのですが、ご都合はよろしいでしょうか」というメールが来た。えらいなあ、ヤマト。日付指定だけじゃなく時間も指定できるんだよ。「アメリカクオリティに準拠しとけばいいや」と妥協しないその姿勢がすばらしい。

ヤマトといえば悪名高き(?)「ネコバイト*」参加者から聞いた話で、荷物の扱いに関してはあまりよいイメージはなかったのだけど(曰く、繁忙期は集配センターで荷物がぶん投げられる、割れ物注意の表示は全く意味をなさない、こぼれ落ちたお歳暮のみかんをこっそり抜き取っておやつにした、等々)、とりあえず「責任を持って本人まで届けてくれる」という意味では、かなり信頼度は高いんじゃないだろうか?

*ネコバイト:クロネコヤマトの集配センターでの荷物仕分けのアルバイト。繁忙期になると、各大学の体育会に労働力を求めて召集がかかる。短期間で比較的稼げるが、かなりの重労働、らしい。多くの航空部の皆さんは経験済み。ちなみに、アルバイトを各地で回収して集配センターに向かう専用バスは「ネコバス」と呼ばれている。

1 comment:

Anonymous said...

それはネコクオリティというよりバイトクオリティ。
荷物は随分前からちゃんとトラッキングされてるから、ネコバイトさんが荷物壊したら、その分社員のセールスドライバーさんが客先で平謝りしてるハズですよ。

ちなみに飛脚バイトと両方やったことあるけど、そっちはマジ体育会系でした。
ネコはまだ荷物が小さいので楽な部類です。

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