2008-04-10

よりにもよってサンフランシスコ

全米各地の都市を回るのかとおもってたら、なんと北米で聖火リレーが走ったのはサンフランシスコだけだったみたいで。そりゃまあ中国系住民の割合で言ったら全米でも有数なのかもしれないけど、超リベラルでプログレッシブな方々が集まるこの街を、「人権問題」とか「環境保護」とか言った言葉に敏感に反応する方々が集まるこの街を、全米で最もNon Profitが集積しているといわれているこの街を、よりにもよってリレーの場所に選ぶとは。サンフランシスコの街中なんて、普通に休日に出歩いてもやたらデモをみかけますからね。開催前から友人と「こりゃ無事に済むわけないわなー」と話していたら、無事に済まないどころか、トラブルを予想して事前告知とは異なった、沿道の人がほとんどいない場所を走ったみたいで。

サンフランシスコの聖火リレー、妨害でルート短縮
http://www.afpbb.com/article/politics/2376083/2815278

ここまで騒ぎになると、どこの街を走っても同じ結果だったかもしれませんが、もうちょっと他に街の選びようがあっただろうに、と思ってしまう。

ちなみにリレー当日、サンフランシスコの該当箇所上空にはTFR(Temporary Flight Restriction)と呼ばれるアメリカ航空局からの飛行禁止通達が出ておりました。実は、私が今日が聖火リレーの日だというのを知ったのは、空港でこのTRFを見たせいだったりします。「この時間は要人が街にいるので、上空を飛んじゃだめよ」という規制(エアラインは除く)で、一般には大統領と各国首相各地を訪問したときなんかに出されるらしい。上空からのテロ対策、ってところでしょうか。

2008-03-30

Japan Trip終了

23日の日曜の夜に京都の居酒屋に全員集合してから1週間。60人の外人を引き連れたJapan Tripがようやく終了!京都→有馬温泉→名古屋→東京と駆け足で移動しながら、毎晩のように宴会を重ねたもんだから、本当に疲れた。とりあえず外人の体力は異常。昼間は全力で観光して、夜は飲み会で全力で騒ぎまくって、さてホテルに帰るかと思ったら「So where do we go next?」ですからね。で、みんなでクラブに繰り出す。いや私別にクラブ行きたくないんだけど・・・と思いつつ、ほったらかすわけにも行かず。なかにはクラブで午前4時まで踊り続けて、そのまま朝の築地市場に行った人たちも。

そんなわけで1週間で1か月分ぐらいの体力を使い果たした気がするTripでしたが、実に楽しかったです。舞妓を呼んでのお座敷とかトヨタの工場とか朝の築地とか屋形船とか、実は私もいままで行ったことの無い場所にも行くことができたし。日本人的には全然なんとも思わないけど、へえ、外人から見るとこういうのが面白いのね、という新たな発見もあったり。とりあえず、自動販売機には異様に喜んでました。1つの自販機の中にあれだけ種類の違うドリンクがあって、しかもそれが複数並んでいて、かつ熱いのと冷たいのが一緒に並んでいたり、ディスプレイがついてたりするのが面白いんだと。見つける度に自動販売機でドリンクを買っているものだから、一体どれだけ飲んだのかと尋ねてみると、「いや、多分今日1日で1000円ぐらい使ってる」と。むしろそれだけ飲める胃袋がすごい。

屋形船はよかった。「何がいいかって、どれだけ騒いでも他の人に迷惑がかかる心配がないし、なにより閉鎖空間だから他の場所に行く奴がいないことやね!」と日本人同士でOrganizerらしいポイントに喜んでおりましたが、それなしで純粋に宴会としても楽しかったです。こんな感じ。



京都では舞妓さんとを呼んでのお座敷なんかをやったりもしました。当然初体験ですよ初体験。


お座敷遊びっつーのもやりました。小唄に合わせたジャンケンゲームですね。なかなかルールを分かってくれない外人の皆さん・・・(まあルール分かってなくても盛り上がってくれるんですがね)

2008-03-09

横風着陸

ありえないほど強い横風の中、ルフトハンザのエアバスが着陸を試みるも、風速はさらに強まりドリフト状態に・・・・・・



ジャンボジェットがまるでグライダーのように(笑)翼をふらつかせています。これ翼端が滑走路についてるよね・・・恐ろしや。グラウンドループ(地上で風に煽られたり翼端が接地したりしたため、航空機がループすること。地上での航空機大破の原因になる)に入っててもおかしくないくらいの。これ、パイロットはすごいと思うけど、そもそもこんな横風で滑走路に着陸許可が出ていることの方がおかしいのではないかと・・・

そういえば私は、妻沼でAstirⅢに乗ってるときにグラウンドループやっちまったっけ・・・・名阪戦の練習日だったなあ。接地直後に翼端を地上に落としてしまって、まだスピードが残っていたものだから、接地した場所を支点にそのまま90度回転。あまりに一瞬の出来事で、一体何がおこったか全く分かりませんでした。本当にラッキーなことに機体は無傷、本人も無事。運が悪ければテールがぽっきりと折れててもおかしくないぐらいだから、本当にラッキーだったなあ・・・・

2008-03-06

H.264がヤバすぎる件について

ニコニコ動画がまたメンテナンスしている・・・・と思ったら、新バージョンSPからはH.264に対応ですと。なんとYoutubeより先にニコニコが対応するとは。サイト内ではただいま、あちこちで「H.264画質テスト」が行われているよう。で、早速見てみる。画質テストといえばやはり新海誠でしょう。以下、ニコニコ動画を参照してます。



・・・・すごい。試しにダウンロードしてフル画面表示で見てみましたが、ほとんど画質が変わりません。フル画面なのにブロックノイズがでないよー!大画面TVとかに出力すればその差が分かるのかもしれないけど、少なくともPCの画面レベルでは、ほとんどDVDと変わらないのでは?これはヤバイね、いろんな意味でヤバイね。

ちなみに音質を優先したと思われるエンコードも上がっており。



ヘッドフォン推奨です。音が、音がヤバイです。なんという立体的な音。風の音のリアリティがたまりません。音だけで泣きそうになってきます。

しかしかまあ、高音質・高画質っていうのは、それを実際に体験するまでは「はあ?画質?そりゃ画質悪すぎるのはイヤだけど、別に見れればいいじゃん」なんて思っていたのが、一度そのハイスペックを体験してしまうと、戻れなくなってしまいそうなのが怖い。とりあえず今の私は、秒速5センチメートルのBlue-Ray版がみたくてしかたがない。SD画質からHDへのアップグレードじゃなくて、元々HD画質で制作されいている作品ですからね。うー見たい、見たいよう。大画面で見たいよう。Blue-RayとHD-DVDの争いも早々に決着がついたことだし、これはもう、帰国したらプレステ3を買うしかないんですかね・・・・

2008-03-04

Sashimi Knifeで一刀両断

国立公園巡りをしたメンバーのうち、韓国人Heavenとインド人Ashishは今回のJapan Tripの参加者でもある。アニメとマンガを通じてかなり日本文化に詳しい上に、仕事でも数回来日したHeavenに対して、Ashishの方は今回が初の来日。彼の発する時に微妙に間違ってたりピントがずれていたりする質問を、Heavenと私で真面目に訂正したり、時にはいじって遊んだり、という日々。

そんなAshishが「ジャパニーズ・ヤクザ」について質問してきた。

Ashish「京都にはヤクザはいるのか?」
私「京都はいない(よね?)けど、その近所の神戸はヤクザの本拠地があるよー」
Ashish「俺、ヤクザ見たら写真撮りたいんだけど、撮ってもいいのかな?」
アホかこいつは。さて、どう返したものか・・・・と考えていると、横からHeavenがずばりと切り込む。
Heaven「莫迦ねー、そんなことしたら、サシミナイフでばっさり切られちゃうわよ!」
Ashish「さ、サシミナイフ?!」
Heaven「そうよー、日本のヤクザは拳銃の代わりにサシミナイフを持っているの。怒らせたりしたら、サシミナイフでばっさりやられて、お刺身にされちゃうから!」

・・・
・・・・
・・・・・いやあ、その発想はなかったわ・・・・

荒唐無稽なんだけど、なんだか妙にリアリティのある「サシミナイフ」という単語。言われたAshishは、まさかそんな・・・という顔をしつつも、「お、俺筋肉質だし、サシミにしても美味くないよ・・・」と微妙に焦っているあたりが面白い。

White SandsとCarlsbad:ようやく本編

「アメリカといえば国立公園」と誰かに言われた記憶はあるけれど、正直日本にいたときは、アメリカの国立公園にはそれほど興味はなかった(ま、そもそも、アメリカ自体出張でしか行った事がなかったんですが)。国立公園のイメージが日本のそれで固められていたせいかもしれない。そのイメージが変わったのは秋に行ったヨセミテ国立公園以降。Berkeleyから車で4時間、週末の2泊3日で十分楽しめるというせっかくの立地だから、と同級生と向かったヨセミテで、む、アメリカの国立公園ってもしかしてちょっと凄いかも、と心を動かされた。日本の国立公園とは、まずは規模が桁違い。とにかく大きい。そんでもって景色の壮大さも圧倒的。広大な大地の上で、長い年月をかけて自然が作り出した様々な景観は、想像を絶するほどに素晴らしい。さらに、観光地化された日本の国立公園とは異なり、「なるべくそのままの自然の姿を保存する」ことに全力が注がれている。生態系を保護するために、動物の餌付けや公園内の動植物の持ち帰りなどは一切禁止。園内の建物やレストランは全て管理局によって管理され、可能な限り景観を損ねないようにとの配慮のもとで作られている。ビジターセンターやレストランに併設されたギフトショップはあるが、観光地にありがちな派手な看板の土産物屋は一切ない。

あなどれないぞ、アメリカの国立公園。そんなわけで、ヨセミテだけでなくもう少し訪れてみよう、と次にターゲットを絞ったのがニューメキシコ州にあるWhite Sands。ここは世界にも類を見ない「白い砂漠」が広がる場所。その近くにCarlsbadという世界最大級の洞窟を持つ国立公園もあることを発見し、2泊3日でこの2つを回ることに決定。

結論から言うと、どちらも大満足。どこまで行っても白い砂漠の上に雲ひとつない青空が広がるWhite Sandsに、巨大な地下の洞窟の中を大小様々の鍾乳石が彩りまさに「秘境」といった雰囲気を醸し出すCarlsbad。その絶景ぶりは、言葉でつらつらと説明するよりも、写真で見てもらった方が何十倍も良く伝わる。というわけで以下からどうぞ。

http://picasaweb.google.co.jp/torizou/200803WhiteSandsCarlsbad02

ちなみに2つの公園のうちCarlsbadは世界遺産に登録されている。がしかし、園内のどこを見渡しても、もらったパンフレットのどこを見ても、「うちは世界遺産ですよ」という主張はなし。アメリカ人にとって「世界遺産に登録されること」の重要性は他に比べてきわめて低い、という話は聞いていたけど(事実、同級生と話しているときに「World Heritage」と言っても一発では通じない確立はかなり高い)、まさかここまで「世界遺産?は、なにそれ?」的な扱いだったとは。

2008-03-02

White SandsとCarlsbad:本編より長い導入編

2月上旬のある週末、互いに作ったパスタとオニオンスープグラタンで夕食を食べていると、ルームメイトのHeavenが突然口を開いた。「もう卒業まで4ヶ月もないのよ!」「そ、そうだね」「せっかくの週末にのんびり家でご飯食べてる場合じゃないと思うの!これからは、出来るかぎり週末を有効活用して、 今までに行っていないところに行かなきゃ!」唐突な流れではあったものの、丁度よい機会だと思い以前から狙っていた場所を提案。「じゃ、White Sandsでも行く?」「White Sands?」「ニューメキシコの国立公園、石膏の粉末でできた一面の白い砂漠が見れるそうです」「行く!」

という経緯で行ってきましたニューメキシコ。週末を利用して23日で2つの国立公園を回ってきました。一つは、Carlsbad National Park。ここは世界最大級の規模を持つ地下洞窟群。もう一つは上にあるWhite Sands National Park。同行者はルームメイトの韓国人2人にインド人、私の4人。

Oakland
の空港からPhoenix経由でおよそ5時間のフライト。到着したEl Pasoの街でレンタカーを借りて車を走らせること約1時間。テキサス州とニューメキシコ州の州境で検問に遭遇する。車を止める我々。車内を覗き込んだアメリカ人の係官は、3人のアジア人と1人のインド人を見つけて質問を開始。「どこから来たの?」「カリフォルニアから」「US citizenか?」「いや違う、F1 Visa(留学生Visa)で滞在している」「身分証明はある?」「運転免許証が」「パスポートとVisaは?」「国内旅行だから持ってきてない」お決まりの質問を一通りこなせば通過できるだろうと思っていたのが、このあたりから雲行きが怪しくなってくる。「持ってきてないのか?Visa保有者は旅行するときはパスポートを携帯しておかなきゃいけないんだぞ」「え、そんなこと知らなかった。だって国内旅行だし」「国内でも。カリフォルニアを離れる時は。特にここみたいな国境近くに来るときは」そう、El Pasoはメキシコ国境からわずか7マイル。たかが州境の検問で妙に警戒が厳重な理由はそこにあったのか。

「とりあえず、確認するから運転免許証を貸して」といわれ、係官は我々の免許証を集めて検問所の小屋に帰っていく。そのまま放置されること
30分。「どうなるんだろ?」「でも別に不法滞在とかじゃないし、運転免許で身分が確認できたらOKじゃないの?」と比較的気楽な私と韓国人Helenに対し、Visaや入国問題で散々トラブルにあってきたというインド人Ashishと本人はトラブルに遭遇してないものの、様々なトラブルの話を見聞きしてきたという韓国人Heavenが反論。「いやでも、下手するとこのままかなり長時間留め置かれる可能性もあるよ」「なんで?身分確認できたらいいんじゃないの?」「Visaは身分を保証するものだけど、その判断は係官にまかされちゃうからね。例えば書類がそろっていても彼らが“こいつら怪しい”と思えば、その場で拘留される可能性もあるよ」「法的にはパスポート持ち歩かなくてもいいはずだけど、そういえば学校のInternational Studentのオフィスからも、“持ち歩くことを推奨する”って言われてたね・・・・こういうトラブルのためだと思う」なんとなく、車内に重い空気が漂う。そのとき、再び係官が車の方に近寄ってきて言った「ちょっと身分の確認するから、あっちの小屋の方まできてくれないかな」。指差した先には、検問所の詰所とおぼしき小屋が。

結論から言うと、チェックポイントで足止めされてから再び出発するまでに、およそ1時間半の時間が必要だった。留学生はSEVISStudent and Exchange Visitor Information System)というシステムに名前と学校が登録されていて、そこでVisaが有効であるかどうかを確認できる。チェックポイントの係官はそこから我々の 身分を調べようとしたのだけど、やはりアメリカ、予想通りの「落第級仕事人」ぶりが発揮。「君(私)のビザは確認できたんだけど、他の人の分はF1 Visaが確認できないんだよね。Visaの状態がH1Bになっている。学校が更新してないんじゃない?」学校に来る前にアメリカで働いていた Ashishは以前にWorking VisaであるH1を、アメリカ入国にビザの必要な韓国人2人は観光用のBビザを以前に取得していた。どうも昔のVisaの状態が残ったままで、F1のス テータスが確認できないらしい。そんな莫迦な、こっちは入学するときにSEVIS登録料で100ドル近く払ったんだよ。じゃあ指紋で調べようか、ということになり、何故かインド人Ashishだけが(何故彼だけだったのか、 この辺の理由もよく分からないのだが)指紋をとられることに。ここで取った指紋と、入国時にイミグレーションで採取したものをマッチングさせて、本人確認をするらしい。「指紋は100%だから。ほら、名前とかだと同姓同名があったりするけど、指紋なら100%本人を確認できるからね」のんびりとした口調でそう言う係官。しか し「・・・・あれ、おっかしいなあ、指紋、合致しないなあ・・・」ちょっとまてこら、と言い出したいのをぐっとこらえる。100%じゃなかったんか い・・・・・そのとき、SEVISからプリントアウトされたデータを見ていた係官が「あ、ここに最新のVisaのデータがあったよ。OKOK 「・・・・・・・・(ちょ、見落としかい!最初からそれをちゃんと確認しろ!)」

そんなこんなでようやく開放された1時間半後。無事に出発できたからこそ、笑い話にもできるというもの。相変わらずの「アメリカの役所の事務能力のダメっぷり」に口々に文句を言いながら、まあでも開放されてよかったね、と言い合う。私は気づかなかったけれど、あの掘っ立て小屋の中には簡易留置所みたいなものもあったらしい。「トイレ借りようかな、と思って首のばして小屋の中眺めてたの。そしたら”Women”って表示のある部屋っぽいのがあったから、あ、女性用のトイレかな、と思ったら、扉に鉄格子がはまってたよ・・・」とはHeavenの言葉。場所柄、不法移民の疑いで拘留、というのも多いエリアなんだろう。塀の中の住人にならなくて良かった、としみじみ。


海外に住んだり、そこからさらに様々な国を訪れたりしていると、なんとなく、物理的な制約から少しずつ解放されるような気分になってくる。それは、文化や習慣の違いを感じて改めて「日本」を「日本人であること」を意識するのとは別のところで、「行こうと思えば世界中どこだっていけるさ」、という気持ちが心の奥底に根付くような感覚。隣町に行くような感覚で「次は南米にでも行くかあ」と思えるその意識の変化は、自分の体が軽くなったような気がしてちょっと気持ちよかったりもしたのだけど、実はそうした「身軽さ」は単なる幻想でしかないことを、今回のような事件に遭遇すると、改めて思い知らされる。当たり前のようにBerkeleyに住んでいる自分の立場は実はとても不確かで、紙切れ1枚で保障されたものでしかなく、何かあればあっというまに今の場所を追われてしまっても不思議ではない。旅もしかり。1ヶ月をかけて南米を回って、好きなときに好きな場所に行くことのできる自由さに身を浸しても、それは結局は仮の地でしかなく、訪問先の国に拒否されてしまえば、あっというまに日本に戻らざるを得なくなるのだ。好きなだけあちこち飛び回っているように見えても、結局自分の足元は日本という場所に繋がれている、という事実を嬉しいと感じるのか嫌だと感じるのか、それは自分でもよくわからない。ただ、ああ、自分の足元は宙に浮いているんじゃなくて、ある一つの場所に繋がれているんだなあ、ということを改めて実感させられ、うまく言葉にはできない、奇妙な感覚だけが後にのこった。


まあそれでも、旅に出るんだけどね。見たことも無い風景を見るために、触れたことのない空気に触れるために。

2008-02-24

オタク in USA

ルームメイトの韓国人Heavenは、かなりのマンガ・アニメ好き。私の部屋にあるのだめカンタービレを見つけては「あ、ノダメだ!今どこまで話が進んでるの?私千秋がコンクールで優勝するところまでしか読んでないの!」と日本語の最新刊を恨めしそうに手に取り、働きマンを見ては「これは読んだことないけど、この作者の別の話は読んだことあるわ(おそらくハッピーマニアだと思われ)」とのたまう(さすがに絶望先生は読んだことがなかったようだ・・・・)ちなみに一番好きなアニメはエヴァらしい。

韓国で日本の文化の輸入が正式に認められたのは2000年ごろからだけど、それ以前からアンダーグラウンドで出回っていたマンガ・アニメを入手しては楽しんでいたそうだ。韓国では、日本のマンガを輸入する際に、主人公の名前を韓国名に変えたりすることがあるそうだけど、非合法のだと翻訳によってその名前が違ったりして、大変だったのよ、と彼女は言う。「スラムダンクを読んでたときなんて、翻訳のバージョンが3つあって、全部名前が違って追いかけるのが大変だったんだから」。わざわざ名前を翻訳しなくても・・・と思うけど、そこは一言では片付けられない事情というのもあったりするのだろう。

Heavenは私の部屋の棚にあるマンガを見て、冗談混じりに人のことを「オタク、オタク」とからかう。ま、オタクは認めますが、でも今私の部屋にあるマンガなんてせいぜい30冊程度だよ、こんなの日本で「マンガを読む人」の平均からしたら、とんでもなく少ないよ、数十冊レベルじゃなくて普通に100冊、200冊っていうレベルだよ、と反論。韓国では、日本のマンガはとてもポピュラーな娯楽だけど、実は買って読む人は結構少なくて、マンガ喫茶で読むのが普通らしい。気に入ったマンガは家においておいて、好きなときに読み返したくならないのかなあ、とたずねたけれど、「買うのではなくマンガ喫茶で読む」が普通の読み方として定着してしまうと、そういうもの、と思ってしまうようだ。「でもそういう読み方だと、作者に対する印税だって少なくなっちゃうだろうし、そういうのもなかなか韓国から漫画家が育っていかない原因じゃないかとも思うのよね。これだけ日本のマンガが大量に輸入されているのに、なかなか韓国の漫画家で面白い人は出てこないもの」なるほど、確かに。マンガを「買う」習慣がないと、「自分でもちょっと書いてみよう」という次のステップには進みにくいだろうし、そうした「自分で書こう」と思う母体が少ないと、なかなか漫画家を育てるのも難しいんだろうなあ。

さて、今期取っているGame Theoryの授業のスタディグループは、このHeavenと日本人のI氏、それにインド人のRajiと私の4人。授業の後に一緒にランチしたりするのだけど、HeavenとI氏(この人もまた日本からamazonでマンガを取り寄せている結構なマニア)と私が集まると、何故かついついマンガの話に。マスターキートンは何話が神だとか(私は「砂漠のカーリマン」だと思うんだ)、いやでもマスターキートンもいいけど、私はMonsterの方が好きよ(by Heaven)とか。インド人のRajiは「Mangaとは何だ?それはComicとは違うのか?」という程度の認識しかないごく普通のインド人で、ついつい加速する我々の会話に時々呆然としている。ついこの間も、ランチをとりながら何故かデスノートの話になり、こんな会話が。(以下、ネタばれ防止で一応文字を反転させておきます)

Heaven「デスノートは面白いんだけど、最後の方は話がこんがらがりすぎてちょっとね。個人的には初代Lが死ぬところまでがよかったなあ。その後の3人のLが出てくるところとかは話がややこしくなりすぎたた感があるよね
私「ちょっと待って!私
初代Lが死ぬところまでしかまだ読んでないんだから、こんなところでネタ晴らししないで!」

かなり全力で叫んでしまう私、横で笑い転げるI氏、こいつらは何を盛り上がってるんだ?と不思議な顔をするRaji。行われている会話が全て英語であることを除けば、一体ここはどこの日本の大学だ?というような風景に。

いやあまさか、アメリカで韓国人に英語でデスノートのネタ晴らしをされそうになるとは思ってもいなかったよ。人生いろんなことが起こるなあ(笑

月明かりの雪景色

さて、先週末はヨセミテに行ってまいりました。サンフランシスコから車で約5時間の位置にあるヨセミテは全米でも有数の国立公園。氷河に削り取られたU字谷の中に、半円形の巨大な岩ハーフドームや、切り立った岸壁エルキャピタンなどの見所が点在。園内にはキャンプ場やさまざまなトレッキングルートも整備されており、アウトドア派にはたまらない場所だ。

実はヨセミテには昨年の秋に一度行っている。学校のRed Wood Clubというアウトドア部が主催するキャンプ。2泊3日でヨセミテでキャンプ、昼間は好きに遊び、夜はとりあえず火を囲んで飲もう、という。ちなみにそのときの写真はこちら。

http://picasaweb.google.co.jp/torizou/200710Yosemite

数ヶ月前に行った場所を再び訪れる目的は何かというと、この時期になると雪に覆われる(もうちょっと融けかけだけど・・)ヨセミテの雪原を、スノーシューを履いて歩こう、というもの。とりわけ、満月が近づくと、夜間であっても月明かりで雪原が照らされ、幻想的な風景を目にすることができる、という。

ヨセミテ内のスキー場の麓から(小規模だけどヨセミテにはスキー場があります)、かんじきにも似た形の金属製のスノーシューを履いて、雪をざくざくと踏みしめながら歩くこと数十分。小さな丘を登りきると、遥か遠くに、ごく小さくではあるけれど、ヨセミテの見所ハーフドームが見える場所に到達。



日没少し前に到着し、そのまま日が沈むのを待つ。ヘッドライトを消してしまえば、人工の明かりはひとつもない、耳が痛くなるほどの静かな世界。しかしそれにしても寒い。気を紛らわそうと、とりとめの無い話をする。突然誰かが「悟空のしっぽって、あれいつ取れたんだっけ・・・・」などと言い出す。満月→満月で変身する悟空、という発想だったらしい。なんじゃそりゃ。しかし何故かそれをきっかけにドラゴンボールネタで盛り上がる。ヨセミテまできて、一体我々は何をやってるんだか・・・・



ようやく日が沈む。あたりは予想以上に明るい。ヘッドライトなしでも、それほど不自由なく動き回れる位に。満月に近い月の明かりが、一面の雪原に反射しているからだろう。驚いたことに、月明かりで雪原の上に人の影ができている。それがこの写真。これ、フラッシュ無しで高感度(ISO800か1600かぐらい)でとってます。



月明かりの影、なんてもの、こんなにはっきりと目にしたのは初めてかも。

その他の写真はこちらから。
http://picasaweb.google.co.jp/torizou/200802_

【南米その2】空中都市

マチュピチュへのルートはごく限られていて、ほとんどの人はクスコから列車に4時間ほど揺られ、遺跡の麓のマチュピチュ村に到着する。観光客向けの完全な独占路線。故に、あくまで、ペルーの物価水準からすれば、ではあるけど、高い。片道約60ドル。でもまあ、高いだけあって、列車の造りはしっかりしていて、乗務員もちょっと一昔前の長距離列車風な制服に長い外套で、それなりに雰囲気はある。



クスコの街を出発してしばらくの間は、列車はスイッチバックを繰り返しながら、すり鉢上の盆地を上っていく。おお、これがスイッチバックか~と、初体験の私はやや興奮気味。スイッチバックといえば、森博嗣の「今はもうない」だよなあ、などと思い出しながら(余談だけど、S&Mシリーズの中では、あの作品が一番好きだ)。ちなみに、隣の欧米人は、「なんで前に進んだと思ったら後ろに進むんだよ、遅いなあ」と文句をたれている・・・



「空中都市」ともよばれるマチュピチュ遺跡。その理由は、遺跡が山の尾根につくられており、地上からはその存在を確認することが困難だから。事実、遺跡の麓のマチュピチュ村からバスで山を登っていくも、あたりには遺跡の気配は全くない。公園入り口に到着して、細い通路を抜けると、突如目の前に巨大な遺跡が広がる。本当に、突然。見張り小屋、神殿、居住区、農耕地・・・と小さな街としての全ての機能をそなえた遺跡をみていると、とてもここが高度2800メートルという場所にあるなんて、信じられない。インカ帝国には太陽信仰があったため、太陽により近づくためにこんな場所に街をつくった、というのがマチュピチュ建設の理由、と考えられている。



さて、マチュピチュの向かいにあるのがワイナピチュ。ガイドブックにあるマチュピチュの写真は大概が以下のようなものだと思うけど、その中央、遺跡の向かいに聳え立っているのがそれ。このワイナピチュ、1日500人限定で(人数制限をするのは遺跡の保全のためらしい)登山することができる。目前に見るとかなりの圧迫感があるけど、実際にはマチュピチュとの高度さは250メートル。およそ1時間ほどで頂上に到達できるらしい。


というわけで早速登ってみる。なだらかな上り坂をゆっくりと歩いて・・・と思っていたのは最初のほんの数分のこと。登山、というよりはもはや岩の階段登り。いや、それどころか、岩と岩の間に張られたロープをつたって、岩をよじ登らなければならない場所もあり・・・これはかなりキツい。途中で出会った日本人から、軍手を分けてもらって、随分助かる。ロープと岩をがしがしと掴んでいくので、手を保護するものが無いままだったら、もっとペースは落ちていたに違いない。



黙々と登ること1時間弱。急な岩の階段を登り、頂上に出ると、目前にマチュピチュ遺跡の全景が一気にひらける。


絶景!こうしてみると、マチュピチュが「空中都市」と呼ばれるのも納得だ。マチュピチュとワイナピチュ、二つの峰の尾根にそって街が造られており、これではどうがんばっても地上から街を発見することはできない。唯一、空から眺めたときにだけ姿を表す太古の都市。そういえば、ファイナルファンタジーには「飛空艇でしかアクセスできない街」がでてきてたけど、まさかリアルにそんな街が存在したとは・・・

2008-02-12

経済は感情で動いている

たまには(笑)勉強の話など。

今学期とっている授業の一つで面白いのが、Behavioral Finance。日本語では「行動ファイナンス」とか「行動経済学」などと訳されている。2002年、日本が田中さん小柴さんのノーベル賞受賞で盛り上がっていたその裏で、アメリカの経済学者ダニエル・カーネマンがノーベル経済学賞を受賞したのがこのテーマ。

経済学やファイナンス理論の中では、人間は「合理的」に行動する、と考えられてきた。ここでいう「合理的な人間」は、例えば配当率がおよそ50%しかない宝くじを買ったり(回収された金額のうちおよそ半分しか購入者には還元されない、ということです)、株価収益率を計算せずに「この会社の製品が好きだから☆」という理由で株を買ったり、流行を気にして服をかったり、そういうことはしない。常に得られる期待値やwilling to payやmarginal utility(限界効用)を考えて行動する。

・・・・いや、そんな人間どこにもいないじゃん。というのが行動ファイナンスのとっかかり。人は必ずしも経済合理的に行動するわけじゃない。感情や直感やそのときの気分でモノを買ったり売ったり投資したりする。そうした、人のココロの動きに注目して、経済やファイナンスを見直してみましょう、というのがこの行動ファイナンスのテーマ、だ。



じゃあ具体的に、どんな事例があるのか。

例えば、以下のような二つの選択肢が与えられたとき、アナタはどちらを選ぶだろうか?

a)80万円を確実にもらえる
b)100万円もらえるが、10%の確率でもらえない

では次に、以下の二つだったらどうだろう。

a)80万円を絶対に相手にあげなければならない
b)100万円を相手にあげなければならないが、10%の確率であげなくてもよい

「合理的」に考えた場合の正解は、最初がbで次がaだ。最初の問題の場合、(a)を選んだ場合の期待値は80万円なのに対して、(b)は100万円×90%で90万円。なのでbの方がもらえる金額の期待値は高い。次の問題も同様に考えて、(a)の場合の損失期待値は80万円だけど(b)は90万円。なので、より損失を少なくするためには、(a)を選ぶのが合理的。

でもこの質問をすると、大半の人は(a)-(b)という正解と逆の組み合わせを選ぶ。何故か?

(a)-(b)を選んだ人が心の中で考えたのは「お金をもらえるなら期待値は低くても確実に貰いたいし(つまり、リスクを避けたい)、可能性が低くとも”お金を失わなくてもすむ可能性”を追求した(つまり、リスクを積極的に取りたい)」ということじゃないだろうか。「合理的」な人間にとっては利得か損失かでリスクに対する感応度が変わったりはしないけど、実は人間は利得に関してはリスク回避的(なるべく安全側をとりたい)で、損失に関してはリスク追求的(低い可能性にかける)なのだ。

株式投資で重要な一つの要素である「損切り」(保有していた株価が下がった場合に、なるべく損失の少ない段階でさっさと株を売ってしまうこと)のタイミングが難しいといわれるのは、この「損失に対してはリスク追求的」な人の心理が働いているから、といわれている。「もしかしたらもう一度株価が上がるかも・・」という低い可能性にかけてしまうわけですね。



あるいは、こんな実験もある。

「50%の確率で100万円もらえるが、50%の確率で100万円失う」という賭けがあった場合、あなたはその賭けにのりますか?

この賭けの期待値は50%×100万円+50%×(-100万円)=0円。期待値が0だということは、この賭けはアナタにとって損でも得でもないはずだけど、多くの人はこの賭けを「損だ」と感じるんじゃないだろうか。何故か?実は、人間にとって、「100万円をもらえる喜び」と「100万円を失う悲しみ」は、同じではない。金額は同じ100万円でも、失ったときの悲しみは貰ったときの喜びよりもずっと大きいのだ。モノの種類にもよるけれど、「失う悲しみ」は「得る喜び」の2倍~10倍に相当するらしい。1000円拾ったときの喜びよりも、1000円を落としたときのショックの方が、ずっと大きいのだ。

とまあ、そういった「合理的判断では説明がつかない人の行動」を説明しようとするのが、この行動ファイナンスという学問なのだ。そういう意味で、扱う題材は経済学でありファイナンスだけど、かなり心理学的な要素も大きい分野ではある。

それにしても、「失う悲しみは得る喜びの数倍大きい」なんて、経済活動だけに限らず、日常のさまざまな出来事全てに応用できる理論じゃないですか、ねえ?

60人は多すぎる

まして外国人ともなればなおさらだ。

・・・とちょっと「9マイルは遠すぎる」の冒頭のパクりではじめてみたり。何のことかというと、Japan Trip。HBSとかUCLAとかWhartonとかその他いくつかの学校では既に恒例になっている、日本人学生が外人を引き連れて日本を訪れる、いわばビジネススクール版修学旅行ともいうべきJapan Trip。うちの学校ではなぜかこれまで一度も実施したことがなかったのだけど、今年になってついに初のJapan Tripを実施することに決定。そもそも1学年240人しかいない小さい学校だし、今年初めてだし、maxで30人も来ればいいとこだろう・・・・と思っていたのだけど、蓋をあけてみると参加者はなんと60人。正直、びびった。が、びびっていてもしかたないので、日本人7人で試行錯誤しながら準備中。どうなることやら。

日程は3月22日~3月29日。京都→有馬温泉(私のチョイスだ、渋いだろう!)→トヨタ→東京、というルートです。というわけでこの時期日本に戻りますが、なにせ自己主張の強い皆さんの引率なので、どこまで自分の時間がとれるのやら。まあでも、大阪で前泊1泊、東京で後泊2泊の予定なので、時間があえば是非お茶でもしましょう>みなさま

しかし、予定ルートの中には、実は私も体験したことのないものもあって、それはちょと楽しみだったり。屋形船とか舞妓のお座敷とか、私だって初体験だ・・・・

あ、そうそう、京都、大阪、東京でオススメの場所(見所、レストラン、等々)があれば是非おしえてくださいな。とりあえず大阪はやはり、ペリーのいくら丼に連れて行くべきか・・・・(でもイクラって人によって好き嫌いが激しいんだよなあ)

2008-02-11

おっかしいなあ・・・・

なんで私はこんなところにいるんでしょうね・・・・


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いやもう、これには手を出さずに留学生活2年間を終えることができると思ってたんだけどね・・・・なんか気がついたらオークランドの空港にいる自分を発見。おっかしいなあ、なんで私、こんなところにいるんだろうなあ。

セスナに乗ったのは初めてではないですが、それでも「基本的に自分で操縦する」心持ちでのるのは、これまでのお客さんフライトとは随分違っていろいろ感動した。とりあえず、グライダー乗りの私は「ノーズを上げてパワーを入れると高度が獲得できる」のに感動した!最初から動力機にのってる人には「何当たり前のこと言ってるの?」と言われそうだけど。「あ、ちょっと前方に山あるから、3000フィートまで上げてね。パワー入れて、機種を上げて」で上がるんだよ・・・サーマルなくても山越えれるんだよ・・・エンジンってすごいね・・・・(しかし習性で、プラスを感じると咄嗟にバンクを入れそうになるということが何度も・・・・)

空を飛ぶのは慣れているけど、よく考えたら「自分が住んでいる街」の上を飛んだことはなかったりして。木曽川?ああ、確かに一時期「住人」とか「表札オマエの名前に変えとけ」とか言われてたけどね。あんなの「我が家」じゃないやい!で、今回はオークランドの空港から出発して、ベイを渡ってサンフランシスコの上空を通過して上からゴールデンゲートブリッジ眺めて、ノースベイからBerkeleyに戻って最後に上空から自分の家を確認。普段地上から見ている景色が上空からくっきりと見えるというそのことに、なんかもう、感動。

上空での操作は、パワーの扱いに最初はとまどったものの、まあそれなりに。そもそも高気圧接近中の超好天気、超静穏だったしね。ただ、「ひげ」がついてないので、滑ってるのかどうかの感覚がまったくわからず。ボールゲージなんて見ないし・・・体感で滑りがわかるほど上級者じゃないんですよ。

そんな感じで本日は1時間ほど。ああ、ついにここにまで足をつっこんでしまったか・・・と、自嘲半分、楽しみが半分。いや、自嘲は自分への言い訳かな・・・・正直言うと、かなりわくわくしてたりするのですよ。残り4ヶ月弱、さて、どこまでいけるやら。

2008-02-08

Happy New Year!

投稿日時を間違えたのでもなんでもありません。本日はChinese New Year、日本語で言うところの旧正月。うちには韓国人とChinese Americanのルームメイトがいるので、朝一番の挨拶はとりあえずHappy New Year!。とはいうものの、特別な行事はなし。SFのチャイナタウンあたりにいくと、いろいろイベントをやっているようですが。知らなかったけど、韓国でも旧正月は1月1日より盛大に祝われていて、旧正月の前後を挟んで国民の祝日が設定されているらしい。日本も、かつては旧暦を使っていた筈なのに、なんで旧正月がすっかり過去のものとなったんだろう?

Netflixをためしてみました

今さら感はありますが、NetFlixの会員になってみました。

NetFlixとはオンラインDVDのレンタルサービス。Webページ上で見たいDVDをリスト登録しておくと、郵送でそのDVDが送られてくる。見終わったら、同封の封筒に入れてポストに投函。返却した本数分だけ、リストに登録済みの新しいDVDがまた郵送されてくる、という仕組み。

料金システムが面白い。料金は月ベースの定額制で、延滞料金はなし。例えば、月額16ドル払うと、手元に3本のDVDをキープしておける。で、最初に3本送られてきて、例えば2本は見終わったけど1本はまだ・・・・というときは、その残りの1本は手元にキープしておいても問題なし。たとえ1年持ち続けていても、延滞料金は発生しない。その代わり、「手元に持っておけるDVDは3本」なので、新しく借りれるDVDは2本が限度。

一見、「じゃあずっと借りたまま返さない人がいたらどうするんだ!」と思いますが、借りたまま返さなければ新しいビデオは借りれない→でも料金は定額制なので毎月聴取される、という仕組みで、結果としてはNetFlixにはきちんと収益が入ってきているという。従来のレンタルビデオの収益モデルの発想を逆転させた、なかなか面白い仕組みです。

けれど複数本のビデオを郵送するんだから、郵送コストがかかるよな(行きも帰りも郵送コストはNetFlixが負担)、頻繁に借りられたらその分のコストが・・・と思っていたら、実際に送られてきたDVDを見てびっくり



薄い!!

最初は普通にダイレクトメールかと思いました。封筒、ぺらぺらです。



ということは予想どおり、中に入っているDVDは剥き身のまま。ちなみに、送付先住所(うちの住所ね)の書かれた一番上の赤い用紙をぺらりとめくると、その下には返却先の住所が。発送用封筒がそのまま返送用封筒になっていて、ここでも重量とコストを削減。

DVDはケースにいれて、さらにそのケースを緩衝材入りのビニールケースにいれて・・・・というレンタルのイメージしかなかった私は、てっきりこちらでもきちんとケースに入って梱包されたDVDが来るもんだと思ってました。しかしなるほど、この方法ならそりゃ郵送コストはほとんど問題にならないわ。

こんな剥き身のままで送付してたら、劣化も激しいだろうし傷もつくだろうし、その分ロスが大きいんじゃないかなあ、と思ったけど、簡易包装でDVDがダメになる分と郵送コストを天秤にかけると、後者の方が圧倒的に大きいんだろうね。

日本でも同じようなサービスがあるみたいだけど(http://www.at-r.net/dvd/)、料金はやや高め(NetFlixの一番安いプランは、1回に1枚しか借りれないプランで、それだと月5ドル)。しかも延滞料金をとるところもあるみたい。発送方法はどうやってるんだろうか。NetFlixみたいに普通郵便使ってDVD剥き身で送ってきたり・・・はしないのかなあ、さすがに。

2008-02-01

【南米 その1】旅の始まり、異国の匂い

冷蔵庫の中の食材を片付ける。保存可能なものは冷凍して、冷凍できないものは捨てるか、メモをつけてルームメイトに託す。最後に残った部屋のゴミを片して、普段はDrive wayに止めている車をガレージに入れたら、準備完了。後に家に人が残っているというのは、出発を随分気楽にするなあ、としみじみ。残った時間で買ったばかりのiPodにひたすらmp3と動画を詰め込む。なにせ5週間の長旅だ。「夏のパタゴニアはなかなか日が沈まないからね、ぶっちゃけ、夜は相当暇よ」とは、同じルートを去年旅した友人の話。文庫本も数冊詰め込んだけど、なるべく荷物は増やしたくない。頼りにするのはNintendo DSとiPod。早朝7時、Oakland発、LA、Lima経由のクスコ行き。乗り換え時間を含めてほぼ丸1日。いよいよ、旅の始まり。



経由地のLimaではLost Bagageが発覚。どうやら荷物のコンテナごとLAの空港に置き忘れてきたらしく、50人ほどの乗客の荷物が全て未到着。1時間あまり荷物を待ち続けた挙句、Bagage Claimの係員が突然何かを大声で伝えたり、それで乗客が一斉にカウンターに列を作ったり(Lost Bagageの書類を書くためだったらしい)、係員がパスポートを集め始めたり、と、突然発生した混乱状態の中、話される言語は全てスペイン語。通常なら英語とスペイン語の二ヶ国語でアナウンスがあるはずなのに。仕方ないので、スペイン語を理解しているらしい欧米人に尋ね、ようやく状況を掴む。到着早々のトラブル、これが南米の入り口での洗礼かあ、とそれでも微妙に心に余裕があるのは、5週間という長旅だから。ま、1日2日の遅れであれば、調整できるってもんです。



高度3800メートルにあるクスコは、その周囲をさらに高い山々で囲まれたすり鉢状の盆地の底に位置している。ぐるりと囲まれた山を見ていると、とてもそんな高地に位置しているとは思えない。その高度を思い知らされるのは、ほぼ全ての道が坂道となっている市街を歩いたとき。高山病予防の薬を飲んでいても、普段の半分ぐらいの速度でゆっくりと歩いても、少し歩くだけでたちまち息が切れる。歩いては休み、歩いては休み、を繰り返す。薬のおかげか、頭痛や吐き気といった高山病の症状が出ていないのが幸い。



数多のコロニアル都市と同様、クスコの街は中心におかれたアルマス広場とそこから放射状に伸びる道路からできている。いくつかの大通りを除いて、多くの道はとても狭い。そして、世界遺産である町並みを保存するためか、それらの通りの多くは昔ながらの石畳のまま残されている。細い道を両側から挟むのは、インカ時代に作られた石垣。研磨した石と石を、カミソリ1枚すら通らないほどの精度でピタリと合わせられている。見ているだけで息が詰まりそうな、そんな圧迫感すら覚えるほどの。日の光のある日中ですら、この道はいつのまにかどこか異次元に通じているのでは・・・とそんな気分になってくる。



中央市場の賑わいは世界共通。野菜、果物、肉、魚、そしてこまごまとした日曜用品。旅の途中の私が買えるものは少ないけれど、さまざまな匂いがまじりあった市場の中を歩いていると、それだけで心が浮き立ってくる。ああ、異国に来たんだなあ、ということを肌で実感する瞬間。

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旅の前半の写真はこちらでどうぞ。
http://picasaweb.google.com/torizou/SouthAmericaBestPart1

2008-01-21

天国のビーフシチュー

レシピを見たときからずっと気になっていて、いつか作ってやろうとヒソカにたくらんでいたこのビーフシチュー。

天国のビーフシチュー
http://www.chikawatanabe.com/blog/2007/12/post-5.html

学期がはじまるとまた忙しくなるので、昨晩つくってみました。おいしい、自分でいうのもなんだけど、かなりおいしい。レシピにも書かれているとおり、レストランで出てくるビーフシチューのような「複雑な味」がするんですよね。あ、なんかイロイロ沢山の材料をいれて味が混ざり合ってるなー、というような。

サイトには約2時間、とありましたが、私のレベルだとトータルで3時間弱。煮込む部分とかカラメルやブールマニエを作る部分はそんなに面倒くさくないのだけど、最初の野菜と肉の下ごしらえが実は一番面倒くさかった。野菜の皮むきってホント面倒・・・・

まあでも時間かけて作るだけの価値はあると思うので、時間のある方はおためしあれ!

2008-01-19

帰国しました

というわけで一昨日南米から無事帰国。サンチアゴ→リマ→マイアミ→SFOと乗り継ぎ2回で合計20時間。やっぱり、南米は遠いね。世界最南端の町ウシュアイアから友人とchatで話していた時は、サンフランシスコがすぐ隣にあるような気分だったけど、ネットで繋がれた2地点は実はこんなに遠かったんだなあ、と改めて実感。しかしこれ日本から行くとすれば、さらにプラス10時間ですか・・・・これは、日本にかえってしまえばよほど気合と気力がない限り、なかなか行けそうにもないね・・・・いや、この機会に行っておいてよかった、と改めて。

旅行記は追々upします。とりあえず、来週火曜から授業が始まるのにそなえて早いとこ現状復帰せねば、と。

2007-12-23

とりあえずの近況報告

というわけで現在、ペルーのチチカカ湖湖畔のプーノという町にいます。ネットカフェからのアクセス中。当然日本語入力ができるPCなんかないわけで、AJAXを使っての入力中。便利なサービスなんだけど、変換スピードがいまいち遅いのはWebベースのサービスだからしかたないか。

というわけで長文は入力できないので、この一週間に起こったことを簡潔にまとめると

*生まれて初めてのLost Bagage、LAN航空は乗客50人分の荷物を出発地のLAにコンテナごとおきわすれてきやがりました。。。しかも、翌日に届くはずの荷物は、なぜか私の分だけペルーを通り越してブラジルのサンパウロに。結局荷物を手にしたのは到着から一週間後のこと。荷物がとどかなかった間に買ったいろんなものの代金をはらえ!とゴネまくって、なんとか60ドルをゲットしました。最初は1日あたり8ドル、それも2日分までっで16ドルしかはらえない、と言われたので、まあこれでもがんばった方でしょう

*クスコの遺跡とマチュピチュ行ってきました。マチュピチュはすごい。絶景すぎてもはや言葉を失います。あれだけのために日本からいったとしても後悔しないと思うよ。クスコ近郊の遺跡も素晴らしかったですが、マチュピチュのあとでは 跡では霞んでしまう。。。マチュピチュクスコの最終訪問地でよかった

*昨日クスコからプーノに移動して、本日はチチカカ湖をみてきました 。標高3800mにあってなお、周囲を5000m級の山々に囲まれているという不思議な風景。手を伸ばせば届きそうなくらい低い位置にある雲のせいで、空と湖の距離がとても近く感じられて、不思議な感じでした。

というわけで明日はチチカカ湖をわたって、お隣のボリビアに入国です。目指すは世界最大の塩湖、ウユニ塩湖!こーいう景色が見れる予定なんですよ。

http://www.excite.co.jp/News/bit/00091170313118.html

2007-12-16

大変ご無沙汰しております

お久しぶりです。気が付いたら秋学期の間は全くblogを更新していませんでした、やれやれ。そんな暇もないほど忙しかったのかというと、実は去年の同時期に比べれば、物理的にも精神的にも負荷は随分と減っていた、というのが現状。昨年はといえば、最初の学期でとにかく授業は大変だわ(どこの学校でも言われているけど、やはり最初のセメスターが一番負荷が大きい)、英語は分からないは、おまけに就職活動はあるわで、もうてんやわんやでした。それに比べて今学期は、日々の課題や試験はそれなりにあるものの、随分と気分的に穏やかな日々。余裕ができたので、サンフランシスコのインターネットベンチャーでインターンをやったり、あとは、うちの学校としては初めてとなるJapan Trip(春休みに学生を連れて日本をいろいろまわる、まあビジネススクールの修学旅行みたいなもんです)を企画してみたり。

授業はCorporate Finance、Real Estate Finance、Venture Capital&Private Equityといったファイナンス系を中心に、でもそれだけだとつまんないので、New Product Developmentという、プロダクトマネジメントの実践クラスを取ったりしました。これは大変だったけど、いわゆるビジネススクールの授業とはちょっと毛色が違った感じで実に面白かったです。ビジネススクールの学生に加えて、Berkeleyのエンジニアリングスクール、それにSan Jose State UniversityのIndustrial Design専攻の生徒が一緒になって、コンセプト設定→顧客ニーズの調査→商品設計→ビジネスモデルの考案、と、プロダクトマネジメントの仮定を実践するというもの。うちのチームのテーマはなんと「トイレ」!ルームシェアが盛んなアメリカでは他人とトイレを共有する機会も多く、そうするとその使い方に関してお互いに不満が出てきたりするわけです。「使った後にフタが閉まってない!」とか「ヤツが使ったあとはいつも汚れてる!」とか。そういうのを解決できる商品を作りましょう、というのが我々の課題でした。アイディア段階ではシリアスなのから非常に莫迦莫迦しいものまで含めて、実にいろいろな案が出たのですが、最終的に新しいトイレ掃除グッズ、というところにおちついてしまったのはちょっと残念だったけど。でもまあ、みんなでトイレに集まって、トイレの縁を掃除するとしたらどんな道具がほしいかとか、汚れやすい部分はどこかとかを議論したりとか、傍から見れば実に奇妙な光景ではあるけれど、実に面白い経験でした。

そんなこんなで気が付けばあっという間に3ヶ月が経過。一昨日のNew Product Developmentのクラスのプレゼンを最後に秋学期のクラスは全て終了!ここから5週間の冬休みがスタートです、万歳!というわけで南米行ってきます。もう、こんな機会でもないと南米なんていついけるか分からないから、と、欲張ってかなり気合の入った旅程ですよ。1ヶ月でペルー→ボリビア→チリ&アルゼンチン(パタゴニア)と一気に周ってきます。飛行機のチケットだけとって、宿は全く決めていないバックパック旅行ですが、きっちりPCは持って行きます(笑)ネットに繋がることはそれほど期待してませんが(ま、ネットカフェはあるらしいけど)、とりあえずこのPCが手元にないと落ち着かない、というのは、ある種の病気ですね、全く。

というわけでオークランドの空港からでした。では出発!

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