「アメリカといえば国立公園」と誰かに言われた記憶はあるけれど、正直日本にいたときは、アメリカの国立公園にはそれほど興味はなかった(ま、そもそも、アメリカ自体出張でしか行った事がなかったんですが)。国立公園のイメージが日本のそれで固められていたせいかもしれない。そのイメージが変わったのは秋に行ったヨセミテ国立公園以降。Berkeleyから車で4時間、週末の2泊3日で十分楽しめるというせっかくの立地だから、と同級生と向かったヨセミテで、む、アメリカの国立公園ってもしかしてちょっと凄いかも、と心を動かされた。日本の国立公園とは、まずは規模が桁違い。とにかく大きい。そんでもって景色の壮大さも圧倒的。広大な大地の上で、長い年月をかけて自然が作り出した様々な景観は、想像を絶するほどに素晴らしい。さらに、観光地化された日本の国立公園とは異なり、「なるべくそのままの自然の姿を保存する」ことに全力が注がれている。生態系を保護するために、動物の餌付けや公園内の動植物の持ち帰りなどは一切禁止。園内の建物やレストランは全て管理局によって管理され、可能な限り景観を損ねないようにとの配慮のもとで作られている。ビジターセンターやレストランに併設されたギフトショップはあるが、観光地にありがちな派手な看板の土産物屋は一切ない。
あなどれないぞ、アメリカの国立公園。そんなわけで、ヨセミテだけでなくもう少し訪れてみよう、と次にターゲットを絞ったのがニューメキシコ州にあるWhite Sands。ここは世界にも類を見ない「白い砂漠」が広がる場所。その近くにCarlsbadという世界最大級の洞窟を持つ国立公園もあることを発見し、2泊3日でこの2つを回ることに決定。
結論から言うと、どちらも大満足。どこまで行っても白い砂漠の上に雲ひとつない青空が広がるWhite Sandsに、巨大な地下の洞窟の中を大小様々の鍾乳石が彩りまさに「秘境」といった雰囲気を醸し出すCarlsbad。その絶景ぶりは、言葉でつらつらと説明するよりも、写真で見てもらった方が何十倍も良く伝わる。というわけで以下からどうぞ。
http://picasaweb.google.co.jp/torizou/200803WhiteSandsCarlsbad02
ちなみに2つの公園のうちCarlsbadは世界遺産に登録されている。がしかし、園内のどこを見渡しても、もらったパンフレットのどこを見ても、「うちは世界遺産ですよ」という主張はなし。アメリカ人にとって「世界遺産に登録されること」の重要性は他に比べてきわめて低い、という話は聞いていたけど(事実、同級生と話しているときに「World Heritage」と言っても一発では通じない確立はかなり高い)、まさかここまで「世界遺産?は、なにそれ?」的な扱いだったとは。
Let bygones be bygones. Life goes on, and so must we!
2008-03-04
White SandsとCarlsbad:ようやく本編
Posted by torizou at 01:40
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- torizou
- 尼崎に25年。その後横浜→Berkeleyを経て再び東京に。 飛行機(陸上単発)とグライダーの自家用操縦士。投資銀行の中の人。
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2 comments:
いやー。どちらも行きたかったけど、インディアナから遠かったので、結局行かずじまいだったんですよね。羨ましいです。まだそんなに暑くないんでしょうね。ヨセミテから近いというのもまた羨ましい限りです。
>ざっくさん
今まで気がつかなかったんですが、国立公園巡りに関しては結構恵まれている立地なんですよね、ここ。
可能であれば卒業までに、グランドサークルを回りたいところです。
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