2008-02-24

月明かりの雪景色

さて、先週末はヨセミテに行ってまいりました。サンフランシスコから車で約5時間の位置にあるヨセミテは全米でも有数の国立公園。氷河に削り取られたU字谷の中に、半円形の巨大な岩ハーフドームや、切り立った岸壁エルキャピタンなどの見所が点在。園内にはキャンプ場やさまざまなトレッキングルートも整備されており、アウトドア派にはたまらない場所だ。

実はヨセミテには昨年の秋に一度行っている。学校のRed Wood Clubというアウトドア部が主催するキャンプ。2泊3日でヨセミテでキャンプ、昼間は好きに遊び、夜はとりあえず火を囲んで飲もう、という。ちなみにそのときの写真はこちら。

http://picasaweb.google.co.jp/torizou/200710Yosemite

数ヶ月前に行った場所を再び訪れる目的は何かというと、この時期になると雪に覆われる(もうちょっと融けかけだけど・・)ヨセミテの雪原を、スノーシューを履いて歩こう、というもの。とりわけ、満月が近づくと、夜間であっても月明かりで雪原が照らされ、幻想的な風景を目にすることができる、という。

ヨセミテ内のスキー場の麓から(小規模だけどヨセミテにはスキー場があります)、かんじきにも似た形の金属製のスノーシューを履いて、雪をざくざくと踏みしめながら歩くこと数十分。小さな丘を登りきると、遥か遠くに、ごく小さくではあるけれど、ヨセミテの見所ハーフドームが見える場所に到達。



日没少し前に到着し、そのまま日が沈むのを待つ。ヘッドライトを消してしまえば、人工の明かりはひとつもない、耳が痛くなるほどの静かな世界。しかしそれにしても寒い。気を紛らわそうと、とりとめの無い話をする。突然誰かが「悟空のしっぽって、あれいつ取れたんだっけ・・・・」などと言い出す。満月→満月で変身する悟空、という発想だったらしい。なんじゃそりゃ。しかし何故かそれをきっかけにドラゴンボールネタで盛り上がる。ヨセミテまできて、一体我々は何をやってるんだか・・・・



ようやく日が沈む。あたりは予想以上に明るい。ヘッドライトなしでも、それほど不自由なく動き回れる位に。満月に近い月の明かりが、一面の雪原に反射しているからだろう。驚いたことに、月明かりで雪原の上に人の影ができている。それがこの写真。これ、フラッシュ無しで高感度(ISO800か1600かぐらい)でとってます。



月明かりの影、なんてもの、こんなにはっきりと目にしたのは初めてかも。

その他の写真はこちらから。
http://picasaweb.google.co.jp/torizou/200802_

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